質問者:ハイル禅師 日本昔話でお地蔵さんが赤くなったら
大洪水が来る等がありますが信心深い人が助かるのでしょうか?
私:日本昔話には比喩表現で真理が隠されている場合もあり
強(あなが)ち迷信だと言いきれない面もあるのです
例えば祠の中のお地蔵さんが赤くなったら大洪水が来ると
日参に来る信心深い人の夢で神様が御告げをされたとする
信心深いお爺さんは村の人達にそのことを話しますが
その内容を真に受ける人は地蔵が赤くなると村を離れ
爺さんの戯言だと捉える人は村に居残る決断をします
するとある日 泥棒が祠に入って冗談でお地蔵さんを赤く塗った
のです この泥棒の場合は爺さんの話は知りませんでした
それを観た村人が人為的に塗られたようだと
みんなに話すがそれでも赤くなったのだから逃げるという人と
泥棒がやったのだから問題ないと居残る人に分かれる
居残った人は大洪水で全滅しましたが似た話は島の話にもある
神社に熱心に日参していた敬虔な老夫婦に神様が
門前の鹿の像の目が赤くなったら島を離れなさい
島が沈む前兆だと言われた
これを老夫婦が村人に話した内容をある男が盗み聞きして冗談で
鹿の目を赤く塗ったのだが本当に島に大地震が起きて沈みました
要するに神様の証は「人の手を通して具現化する」事も多いのです