質問者:ハイル禅師 中世ヨーロッパの食生活や排泄処理などは
どういう状態だったのでしょうか?
私:中世ヨーロッパはキリスト教暗黒時代と揶揄されたように
司祭による観念的な教えが流布されて人々はそれらに従って
生きていました
食生活も酷い衛生状態であり15世紀ぐらいまでは
ナイフ・フォーク・食器などはいっさいなく
薄く焼いて固くなったパンを皿の代わりにして
その上に料理を載せて手で食べていました
実はフランス語のエチケットという言葉も庭師がその辺に
大便や小便はするな!という立て看板を書いた事からきている
またフランスの宮殿内のオマルも二百五十個ぐらいしかない為
五千人近い使用人は彼方此方に糞尿を垂らしていました
城なども一か月も兵達が滞在すれば糞尿臭が酷くなるので
城主はグルグルと領地内の城を回ったと言います
*敵に攻められて落城する理由に城内の糞尿により伝染病が
発生してやむなく降伏というのが日本でもあったぐらいです
上水道や下水道もなく道端は人間や動物の排泄物で埋まる
ほどであり伝染病も何度も流行したがブーツや傘も糞尿除け
から作られたのです
さらに水に入ると病気になると司祭が言うので入浴習慣がなく
垢は体に溜まり放題となり臭いは香水で誤魔化していました
中世ヨーロッパは衛生観念が全くない不潔な状態であった為
黒死病(ペスト)等で三千万人が死亡した時代もありました
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