ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ベラルーシ大使、反政権派の動画停止を要求 国連人権理事会

2020-09-19 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

【9月19日 AFP】国連人権理事会(UN Human Rights Council)の会合で18日、ベラルーシの先月の大統領選に出馬した主要野党候補スベトラーナ・チハノフスカヤ(Svetlana Tikhanovskaya)氏の動画メッセージが上映され、同国の代表らが制止を試みる場面があった。理事会はベラルーシの状況を監視する決議案を採択した。

 ベラルーシでは、アレクサンドル・ルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領が6選を果たした先月の大統領選の結果に抗議するデモをめぐり、政権による暴力的な弾圧が続いている。人権理事会が開いた緊急の会合で流された動画メッセージでチハノフスカヤ氏は、国際社会に対して「最も強力」かつ「早急な」対応を求めた。

しかし、動画が始まるとすぐに、ベラルーシのユーリー・アンブラゼビッチ(Yuri Ambrazevich)大使は動画を止めるよう要求。上映を何度も中断させ、チハノフスカヤ氏の発言は「現在起きている出来事と実質的に無関係」だとして手続き上の異議を唱えた。

 アンブラゼビッチ氏の主張は、人権理事会のエリザベス・ティヒ・フィツェルバーガー(Elisabeth Tichy-Fisslberger)議長に退けられた。

 18日の会合では、深刻な人権侵害が大量に起きているベラルーシに対し、「独立した調査」が緊急に必要だと主張する欧州連合(EU)が提出した決議案が採択された。

 ロシアは決議案に17か所の修正を求めたが、全て却下された。最終的に原文のまま採決され、47の理事国のうち賛成23か国、棄権22か国、ベネズエラとエリトリアの2か国が反対した。(c)AFP/Nina LARSON

 


ロシアのアーティストがベラルーシ祖国愛の歌を歌う

2020-09-19 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 9月17日、ミンスク市内で行われた女性フォーラムの余興コンサートで、ベラルーシ人ファンから非難されつつロシアの有名歌手バスコフが出演しましたが、翌日、バスコフのほか、ロシアの人気歌手フィリップ・キルコロフ(「百万本の赤いばら」で有名なアーラ・プガチョワの元夫)やアニータ・ツォイや、ベラルーシの歌手20人が参加して、新曲「愛する(国を)渡さない」のミュージック・クリップを発表しました。

 

 バスコフは「出演しないで!」というベラルーシ人ファンの声に対して、

「ファンのみなさん、批判をするのはもうやめましょうよ。ベラルーシ大統領選は公正に行われたのです。」

とコメントしました。

 ベラルーシ人ファンの多くをなくすより、ギャラのほうが大切なのでしょう。そのギャラももともとベラルーシがロシアに借りた借金の一部なのですが。

 ロシアからお金を借りて、そこからロシア人歌手のギャラが払われ、そして借金を返すためにベラルーシ国民が税金を納めないといけないのですが、若い世代(労働可能年齢)の多くは国を出ることを検討しています。

 そうすると借金など返せないでしょう。こんなに借金を返さなさそうな国に、ロシアはどうしてお金を貸したのでしょう? ハイリスクすぎます。そのリスクを背負ってでも何かロシアが得することがあるんでしょうね。

 下手するとベラルーシはデフォルト、つまり国そのものが倒産する可能性があるのに・・・。

 ロシアがベラルーシに貸したお金はもともとロシア人が払った税金ですよ。ロシアの納税者は人はそれでいいと思っているのでしょうか。

 またベラルーシに住んでいないベラルーシ人の中ではロシアに住んでいて働いているベラルーシ人が最も多いのですが、この人たちは短期の出稼ぎ労働者でない限り、ロシアに税金を納めています。

 

 新曲「愛する(国を)渡さない」はベラルーシ大統領が国会での演説で発言したフレーズです。

 愛する祖国ベラルーシを、ポーランドや西側諸国に渡さない、ベラルーシの独立を守る、反政府派に渡さない、そのほうがベラルーシ人にとっていいのだから・・・というベラルーシ愛、祖国防衛精神に満ちたフレーズです。

 それをベラルーシ人が歌うのは分かるのですが、どうしてロシア人が歌うのでしょう?

 

 また、バスコフのような有名歌手がもらうギャラがどれぐらいなのか知りませんが、もらった高額ギャラのうち何%かは所得税としてロシアに納められます。

 全体から見ればわずかかもしれませんが、ロシア政府が得ることになるのです。

 つまり、ロシア政府がロシア人から集めた税金から、ベラルーシに借金として貸す。お金の流れはロシアからベラルーシへ。その中からロシア人歌手のギャラが支払われ、ロシアにお金は戻っていく。そしてギャラのなかから所得税がロシア政府に戻って行く。このような流れになります。

 そしてベラルーシ政府は借金を満額返さないといけない。そのためにベラルーシ国民から税金が取り立てられる。コロナウイルスで閉店? 都市封鎖? とんでもない。ストライキなどもってのほか。しっかり開店、営業して、売り上げを伸ばし、じゃんじゃん税金を納めなさい、ということになります。

 コロナウイルス第二波が来ても、通常営業、いやさらなる売り上げアップを目指せとハッパをかけられるでしょう。

 

 そしてロシア人にとってベラルーシは祖国ではないですよ。

 それともベラルーシはもうロシアの一部だとこのロシア人歌手たちは勘違いしているのでしょうか?

 だとしたら、「愛するベラルーシの独立を守り、外国には渡しませんよ。」という歌のテーマに反しています。

 ロシアはベラルーシから見たら外国なんですから。

 

 現在、バスコフのインスタは元ベラルーシ人ファンの書き込みで大炎上しています。

 

 このミュージック・クリップに出演するのを断ったベラルーシ人歌手もいます。

 今「嫌がらせを受けている」そうです。芸能界から干されつつあるということでしょうか。

 ちなみにベラルーシでは芸能人は国が管理するたった一つの芸能事務所に所属しなくてはなりません。日本のように多くの民間経営の芸能事務所がしのぎを削る、というシステムではないのです。

 つまりベラルーシの芸能人は国家公務員扱いなのです。(政府お抱え芸能人)このような公務員歌手が、「愛する国を渡さない」といった歌を歌ったり、大統領が聞きに来るコンサートに出演したり、国家予算から給料(ギャラ)をもらっています。

 一方でわざと国営芸能事務所に所属しない歌手も少数派ですがいます。個人で芸能活動をしないといけないので大変です。そういった歌手が、今、反政府派デモ集会で歌っています。

 今日はそんな歌手の一人、リャヴォンが自分の新曲「人民の敵」を発表しました。


ミンスクの地下鉄また閉鎖

2020-09-18 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 9月18日午後6時半ごろ、この金曜日のラッシュ時にミンスクの中心部にある二つの駅「オクチャブリスカヤ」「クパロフスカヤ」が封鎖されました。

 この二つの駅は乗り換え駅なので、どうしても帰宅困難者が出てしまいます。


過激な行動に出る一部の人

2020-09-18 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 9月17日夜、地下鉄ウルチエの駅周辺でデモ集会をしていた群衆に警察隊が近寄り、解散するよう命令しました。しかしデモ参加者は聞く耳を持たず、警官の一人の顔に催涙スプレーを吹きかけました。

 3人が捕まり、警察署へ。

 

 このように反政府活動が長く続くと、だんだん我慢できなくなった人や前から人生に不満があった人などが、憂さ晴らしのように過激な行動に出ることが多くなります。

 大部分の人が平和的なデモをしているのですが、一部の過激派が暴力行為(本人たちは治安部隊が拷問などしているので、報復してよい、という考えだとは思いますが。)をすると、ますます厳しく取り締まって良いという口実を与えてしまうので、やめてほしいですね。他の平和的なデモ活動をしている人に迷惑です。


ミンスクですでに人手不足の状態が問題になりつつある?

2020-09-18 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 ミンスク市役所の発表によると今月、9月広い分野での求人数が急増しました。

 それによると、ミンスクで人手不足の職種は、第1位が看護師(コロナウイルスの関係でどこも看護師不足です。)

 第2位が医師(これもコロナのせいですね。)

 第3位がエンジニア(一言でエンジニアと言っても様々ですが。)

 第4位が救急救命士(これもコロナのせいですね。街中を救急車が走り回っていますから。)

 第5位が保育士(前々から人手不足。)

 第6位が薬剤師(薬をうっかり間違えると大変なことになるかもしれないので、責任が重く敬遠する人もいますが、ベラルーシでは高給の職種なので離職率は低いです。しかし、やっぱり人材不足のようですね。)

 第7位が教師(選挙の関係で退職したり解雇させられたり、この夏離職した人が多かったのでは。)

 第8位が経理(需要に供給が追いついていないようです。)

 第9位がマネージャー(人材不足?)

 

 日本もだいたい似たような状態ではないでしょうか。(日本だとここに介護士が入りますね。)

 問題なのはこれからベラルーシから若い世代の多くが国外に出て行ってしまう可能性が高いということです。

 慢性的な人手不足が続くことが予想されます。それを解消するため、職種によっては中国人労働者がたくさんやってくるでしょう。

 


ベラルーシのコロナウイルス感染者75230人。死者数773人

2020-09-18 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 9月18日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は75230人になりました。1日の新規感染者数は243人です。

 死者数は773人になりました。

 73098人が回復しました。

 170万件を超える検査数となりました。

 

 こちらの記事でも書きましたが、ベラルーシとウクライナの国境地帯で足止めされているユダヤ教超党派の人々のうち、4人がコロナウイルスに感染していることが分かりました。

 ウクライナに入国できず、かと言って巡礼者なので引き返す発想がないのか、国境地帯で2000人近くが野宿しているような状態です。ボランティアが炊き出しをしたりしていますが、こんな状況で、コロナウイルス感染が広がらないか心配です。

 

 


欧州議会はベラルーシ大統領を11月5日までしか認めない

2020-09-17 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 ロイターによる9月17日の報道です。 

 欧州議会は17日、大統領選の不正疑惑が取り沙汰されるベラルーシのルカシェンコ大統領の再選を認めない姿勢を示した。 欧州議会は8月9日に行われたベラルーシの大統領選の結果を巡って投票を行い、574対37(棄権82)で選挙の結果を認めない方針を決めた。 声明では「現職のルカシェンコ氏の任期が満了する11月5日以降、議会は同氏をベラルーシの大統領として認めない」とした。


あくまでピンスク市民へのアンケート調査です

2020-09-17 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 ベラルーシ南部の町、ピンスクに拠点のあるメディア・ポレーシエに、ロシア版フェイスブック、フコンタクテの「Pinsk is love」が行ったアンケート調査結果が取り上げられました。

 ピンスク市民1607人に9月6日から「どこか外国に住みたいですか?」という質問のアンケート調査をしました。

 回答の選択肢はいくつかありました。そしてアンケート結果が発表されました。

 一番多かった回答は「いいえ、どこにも行きません。」で約31パーセント。

 次に多かったのは「今後の国内情勢を見て決める。」が約25パーセント。

 次は「国外へ出たいが、ピンスクに住み続けたい。」で約15パーセント。

 そして「はい、もうすぐ外国へ行きます。」で約14パーセント。

 次が「はい、もう国外へ出ました。外国に住んでいます。」が約10パーセント。

 最も少なかったのが「ピンスクに引っ越してきて、ピンスクに住みたい。」で約2パーセント。

 

 最後の二つの回答は、元ピンスク市民でしょうか。

 「はい、もう国外に出ました。」が10パーセントということは160人ですか。そして、「はい、もうすぐ外国へ行きます。」が14パーセントということは230人ですか。

 ピンスクの人口はおよそ126300人です。

 日本で同じアンケート調査をしたら、どんな結果になるでしょうか。

 ピンスク市民の意識調査がベラルーシ国民全員の意識を反映しているわけではありません。

 しかし、人口12万人の市民のうち少なくとも230人が旅行などではなく、就職や留学などで、国外へ長期にわたり住むので、国から出ていくとはっきり決めているというのは、どうなのでしょう。

 いや、ずっとベラルーシに住み続けますよ、と決めている国民が30%だったとして、残りの70パーセントは必ずしもこの国に住み続けるとは限らないとすると、将来どうなるのでしょうか。

 極端な人口流出、少子化、高齢化、人手不足になると思います。

 ベラルーシはこれといった天然資源もなく、オイルマネーなどで潤っている国とは根本的にちがうのですから、人材流出が続くと社会が空洞化し大変なことになります。

 単なる短期の出稼ぎ労働だったらいいのですが、居住地を完全にベラルーシの外にしてしまうと、税収も入ってこなくなります。

 ベラルーシ人がベラルーシ人に向かって、政府のやり方が気に入らないのなら、うるさいデモ集会などしないで、黙って国外へ出て行けというのは、まちがいで、かえって自分の首を絞めることになります。

 いまだ国内でやかましく反政府のシュプレヒコールを上げている人が大勢いるだけで、まだましな社会だと言えます。もっと問題な社会は、人が少ない、特に若い世代、子どもの人口が少ない社会だと思います。

 


ポーランドとリトアニアとの国境閉鎖か

2020-09-17 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 ベラルーシ大統領は9月17日、政府主催で開催されたコンサート会場(表向きにはベラルーシ女性フォーラムが開催され、そして多くの歌手も登場するコンサートも行われた)の壇上で、近い将来、ポーランドとリトアニアとの国境を閉鎖すると発表しました。

 また、残念ながら、ウクライナとの国境地帯も閉鎖していく方針だそうです。

 

 今年前半、コロナウイルス感染が拡大していたとき、他の周辺国と違って、一切国境を閉鎖しなかったベラルーシ。

 今、別の理由で国境の半分近くを封鎖しようとしています。

 

 ポーランドは、ベラルーシ人に簡略された観光ビザの発給を今日から始めました。

 今のうちならポーランドへの出国が簡単にできるようになりました。

 ウクライナの大学は、反政府デモに参加したため、退学処分を受けた大学生の編入を受け入れると発表しました。

 

 まだウクライナとの国境地帯ではユダヤ教超党派の人々が足止めされています。

・・・・・

 追記です。9月19日のユダヤ教の新年をウクライナの聖地ウマニで迎えることをあきらめたユダヤ教超党派の人々は、あきらめて、18日ピンスク市内のホテルや貸しアパートなどに宿泊しました。そしてピンスク市内にあるユダヤ系が通っている学校(もちろんベラルーシ国公立の学校ではありません。)に集まり、そこで新年を祝う儀式を始めました。

 ちなみに、1000人以上が足止めのためほとんど野宿状態だったため、人々が去った後、国境地帯に大量のゴミを放置していきました。

 煮炊きや暖を取るための焚き火の燃えかすなどもそのまま。

 テリトリーで言うとベラルーシ領内なので、これからこの大量のゴミをベラルーシ人が税金を使って片付けないといけません。通さなかったウクライナ側に清掃費用を請求せよ、と言う意見もありますが、ウクライナ側は応じないでしょう。

 ベラルーシ人の中でのユダヤ教超党派のイメージが悪くなりましたね。

・・・・・

 一週間前にスウェーデン大使館敷地内に逃げ込んだベラルーシ人二人は、大使館内で暮らしている状態で、政治亡命を認めるかどうか関係者の間で調整中のようです。

 ここで、認めると多くのベラルーシ人がスウェーデン大使館の塀を乗り越えようとするかもしれません。あまりにも大勢が殺到するとスウェーデン政府も困りますよね。

 

 

 

 


9月17日、政府主催のコンサート

2020-09-17 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 9月17日、ミンスク・アレーナで、ベラルーシ政府主催のコンサートが行われ、ベラルーシとロシアの有名な歌手が出演要請されました。

 ベラルーシ政府お抱え芸能人はともかく、ロシアの有名歌手、ニコライ・バスコフも招かれていますが、ベラルーシ人ファンの多くは、「出演したらベラルーシ政府を支持していると見なされる。ベラルーシ人ファンには見放される。それでもいいの?」「出演しないで!」とネット上で書き込んでいます。

(ギャラのためにベラルーシまで来るかもしれませんが、そのギャラももともとロシアからの借金の一部かもしれません。ロシアから借金して、ロシアの歌手にギャラを払い、お金はロシアへ。そしてベラルーシ人がベラルーシで税金を納めて、ロシアに借金を返していくわけです。)

 

 観客は公務員が動員されます。会場の周りには政府がチャーターしたバス60台が止まっています。

 政府支持政党の党員などが招かれているようです。

 

 ベラルーシ大統領と、モスクワ郊外の高校に偽名で入学したという噂が飛んでいる三男もコンサート会場に登場しました。

 

 最近はミンスク市内の団地の中で、住民主体のデモ集会が行われており、反政府系のミュージシャンが飛び込みで演奏したりしています。


ベラルーシのコロナウイルス74987人。死者数771人

2020-09-17 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 9月17日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は74987人になりました。1日の新規感染者数は224人です。

 死者数は771人です。

 72967人が回復しました。

 168万件を超える検査数となりました。

 

 ベラルーシ労働省によると、今年初めに存命だった大祖国戦争従軍者の数が、半年の間にほぼ半減(45%)したそうです。

 分かりやすく言えば、第二次世界大戦中、兵士でしたというベラルーシ人で、ご存命だった人(平均年齢は95歳ぐらいですね。)の数が、今年7月に計算すると、半分近く減っていた、ということです。

 つまり95歳前後のベラルーシ人の二人に一人が、今年1月から6月の間に亡くなったということです。

 たしかに、90歳代は高齢なので、亡くなる確率も若い世代より高いのは理解できるので、少しずつその数が減っていくのは当然なのですが、半年で半減してしまうのは、あまりにも急ではないか、という声が上がっています。

 もちろんコロナウイルス流行の関連性が疑われるのですが、公式発表では死者数は1日平均4、5人なので、半年の間にコロナウイルス関連で亡くなった方全員、90歳代というわけではありません。

 またコロナウイルスとは関係のない、以前からかかっていた持病のせいで、今年前半亡くなった方もたくさんいると思います。

 


黒い本

2020-09-17 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 チハノフスカヤ元候補は、反政府デモ集会参加者に暴行を加えた治安部隊員や命令を出した役人の氏名を把握していると発表しました。

 そのブウラックリストは黒い本と呼ばれていますが、タライコフスキー・リストとも呼ばれています。

 タライコフスキーは、無防備でデモ集会に参加していて、治安部隊に射殺された人で今回の反政府デモ運動の最初の死者の名字です。

 

 立候補そのものができなかったツィプカロ氏は、ベラルーシ大統領を国際人道法に違反しているとして、ハーグの国際刑事裁判所で裁いてもらうよう要請しました。

 ちなみにベラルーシは加盟国ではありません。

 

 まだはっきりと命名されているわけではないのですが、今回の反政府活動が革命だとして、またそれが成功したとすると、社会がひっくり返ってしまうわけです。

 フランス革命で国王がギロチンにかけられたり、ロシア革命で皇帝一家が銃殺されたりすることがあるわけです。

 もし、社会がひっくり返り、白が黒になり、黒が白になった場合、警棒でデモ参加者を殴っていた警察が今度は裁判にかけられ刑務所に入れられることになります。

 今政治思想犯として刑務所に入れられている人は解放され、名誉回復がなされるでしょう。

 すでに4人のデモ参加者が死亡しています。故意でなくても殺人の犠牲者です。殺人犯は今も元気でベラルーシのどこかにいます。今日も身柄拘束をしているかもしれません。今は治安維持のため立派に任務を遂行している警察官という扱いです。

 もし、社会がひっくり返ったら、殺人犯として裁かれる立場になります。

 このような可能性を考えていないのでしょうか。ボーナスの額のほうが大事なのでしょうか。

 自分が正しくて、犯罪者ではない、という立場でいられる時代が自分が死ぬまで必ず続くと信じているのでしょうか。

 


ベラルーシのコロナウイルス感染者74763人。死者数767人

2020-09-16 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 9月16日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は74763人になりました。1日の新規感染者数は211人です。また増えてきました・・・。

 死者数は767人です。

 72810人が回復しました。

 167万件を超える検査数となりました。

 

 ロシア製のコロナウイルスワクチン「スプートニクV」の試験的接種がベラルーシ国内の病院で始まりました。

 希望者の予約受付も開始しました。


国境地帯では

2020-09-16 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 9月14日に行われたベラルーシ大統領とロシア大統領の直接会談の後、ロシア国内のベラルーシ国境地帯に配置されていた警察隊は退去しました。

 9月16日、ロシアの国防相ショイグを代表とするロシア軍代表団がミンスクに到着しました。

 

 21のベラルーシのIT企業がラトビアに移転しました。

 ウォーゲーミング社がベラルーシから国外への移転をやめると発表しましたが、一方で「インターネット接続ができないと仕事ができない。」とも言及しています。

 

 ベラルーシとウクライナの国境地帯で、1000人以上のユダヤ教超正統派で、ベラルーシ国内に居住している人々がユダヤ教の新年をウクライナのウーマニで祝うために、越境しようとしたのですが、数日足止めされています。

 今年はコロナウイルス感染拡大防止のためにこの新年のお祝いで、ウーマニに大勢の人(巡礼者)が集まらないよう、ウクライナ政府が以前から注意喚起していたのです。

 それにウクライナはベラルーシとの国境を外国人を対象に閉鎖していて、このユダヤ教超正統派の人々はふだん、ベラルーシ国内に住んでいた人であっても、外国人扱いで入国できないようなのです。

 これに対し、ベラルーシ大統領はウクライナ政府に「ユダヤ教超正統派の人々をウクライナに入国させてほしい。」と要請しました。

 ところが、ウクライナ大統領官房は「ベラルーシはこれ以上、ウクライナとの国境地帯に緊張状態を作らないでほしい。ユダヤ教超正統派の人々に楽観的な助言をしないでほしい。」と反発しました。

 

 リトアニアはベラルーシ人向けの手続きを簡素化したビザを来週から発給すると発表しました。

 ベラルーシはEU加盟国ではないのですが、これでリトアニアには入国しやすくなります。

 

 

 


ベラルーシの警察官300人の個人情報がネット上で拡散される

2020-09-16 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 ベラルーシ内務省の発表によると、8月9日以降ネット上でベラルーシの警察官300人以上の個人情報が流出、拡散しました。

 実際に嫌がらせや脅迫を受けた人もいるそうです。

 今日は爆竹や花火などを大量購入し、デモ集会を取り締まる警察官への攻撃の準備をしていたとする男性3人が逮捕されました。