ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2021年8月16日、心配はつきません

2021-08-16 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 8月16日、アフガニスタンのカブールがタリバン勢力に制圧され、現地のベラルーシ人は隣国タジキスタン(旧ソ連)に逃避しようとしていましたが、ウクライナの飛行機がウクライナ人以外にもベラルーシ人やオランダ人、クロアチア人、アフガニスタン人を乗せてアフガニスタンを脱出しました。
 ありがとう、ウクライナ政府! でもこの飛行機にロシア人は乗せてあげなかったのね・・・と思っていたら、タリバンがロシアに対して、けして手を出しません、安全を保証しますと約束したので、現地のロシア大使館は閉鎖されることもなく、カブール在住のロシア人に退避勧告も出してないらしいです。

 
 今年6月1日に裁判の最中に自殺未遂をしたラティポフ氏のやり直し裁判があり、今日8年6ヶ月の更生施設での禁固刑と8700ルーブルの罰金が課せられました。(日本円で40万円ぐらいです。ベラルーシの平均月収は7万円ぐらいです。)


 ポーランドの陸上の試合に亡命したツィマノウスカヤ選手が出場しました。ベラルーシの選手として200メートルを走りました。
 すでにポーランドの選手になったというわけではありません。


 ベラルーシ国鉄は国内のエコノミークラスの電車13本の運休を発表しました。これは日本人感覚でいうと普通電車です。
 ミンスクーモロジェチノなどの地方都市を結ぶ電車が今月中に運休、廃止するとは、ベラルーシ国鉄に何が起きているのかと心配になります。
 ベラルーシはロックダウンなどの対策も行われておらず、地方都市間の移動も自由です。
 しかも8月下旬になると、9月の入学や新学期に合わせて、大学生など大勢都市に写ったり、帰省していた学生が戻ってくる時期で、電車のチケットが取りにくくなるシーズンなのです。
 日本でいうと3月下旬に東京・千葉間の電車や大阪・京都間の電車がなくなるような感覚です。急行や特急列車は残っているからまだましとも言えるのですが。
 困る人も一定数出てくると思います。


 
 


 
 

ベラルーシのコロナウイルス感染者46万2197人。死者数3613人

2021-08-16 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2021年8月16日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は462197人になりました。1日の新規感染者数は894人で減りましたが、新規検査数も12795件と減ったので、感染拡大が縮小したとは言えません。
 
 死者数は3613人です。

 456193人が回復しました。

 755万件を超える検査数となりました。

 すでに120万人が2回目のワクチン接種を終えました。
 1回目のワクチン接種を終えた人は150万人で、全人口の15%です。

ベラルーシのコロナウイルス感染者46万1303人。死者数3604人

2021-08-15 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2021年8月15日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は461303人になりました。とうとう46万人台です。
 1日の新規感染者数は1305人で増えました。しかし新規検査数も20401件と増えたので、感染拡大が広がったとはいえないです。

 死者数は3604人です。

 455521人が回復しました。

 754万件を超える検査数となりました。


 今月中に中国製のワクチン100万回分がベラルーシに届けられます。

2021年8月15日。日本は終戦の日ですね

2021-08-15 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2021年8月15日。日本は終戦記念日。ベラルーシにはない記念日です。ネット上で戦争体験者の方々のお話など読み、それと並んでアフガニスタンの首都がタリバン勢力に制圧されたニュース記事があり・・・今のベラルーシに住んでいる私としては、重い気持ちで過ごした一日でした。
 アフガニスタン在住のベラルーシ人もタジキスタンに脱出しようとしているそうです。

 ビテプスクの郷土史家が収集していた戦中のソ連兵士の写真をネット上で公開したところ、逮捕されて7日間の禁固刑の有罪判決です。どんな写真だったのか、私は見ていないので分かりません。

 ベラルーシ政府は2025年までに公務員の給料を1,5倍にまで引き上げると発表しました。
 インフレが今も続いているのですが・・・。2025年とは4年後ですか。1年後がどうなっているのかも予測がつかないですね。

 ベラルーシは国外へ脱出するする人が増えて、ポーランドだけでもすでに12万人のベラルーシ人が移住しました。
 人口950万人ほどの国で、数十万人規模で、特に若者世代が出国してしまうと、高齢化社会、労働者不足、少子化が進みます。
 ベラルーシと日本の社会に共通点が増えます。
 
 ポーランドに出国したベラルーシ人の若者はどんな暮らしをしている?というルポのような記事もネット上で読めえます。
 家賃がミンスクより高いとか、書いてある記事も読みましたが、ワルシャワは大都会なのだから当然です。
 それより、問題なのはベラルーシで空き家が増えていることです。
 ポーランドなどに移住した人たちがかつて住んでいた家がたくさん売りに出されています。またベラルーシでは昨年だけで6万人が死亡し(コロナウイルスの影響だと言われていますが、はっきりしません。)一人暮らしをしていた高齢者が亡くなった後、その住居を受け継ぐ若い世代が外国へ行くなどして、空き家となり売りに出されるケースも増えているはずです。
 ミンスクは首都なので、まだ流入してくる人口がありますが、それでも住宅価格は下落しています。
 モスクワの富裕層が、ベラルーシ不動産を投資目的で購入する、というのが流行していましたが、あのときマンションなど買ったロシア人は今どう思っているでしょうか。
 新築マンションは建設のスピードも遅くなっています。
 戦争など起きたら、ますますベラルーシの住宅価格は下がるでしょう。それとワルシャワの家賃を比べられてもなあ・・・と思います。

 
 


2021年8月14日、さすらう難民

2021-08-14 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2021年8月14日、ポーランドの国境警備隊がイラク人の不法入国者に暴行を加えてから、ベラルーシの国境のほうへ追い出した、とベラルーシの国境警備隊が発表しました。

 リトアニアからベラルーシ側へ30人の難民を返しました。

 ラトビアは71人の不法入国者を国境で食い止めました。ラトビア大統領は難民に対して
「ベラルーシは安全で良い国です。ベラルーシに留まってください。(ラトビアには不法入国しないでほしい。)」
と述べました。

 今、難民を利用して押し付け合う戦略が起こっています。大量の難民を保護するには政府の予算の緊急支出につながります。
 つまり経済的負担をかけるという戦法なのです。これは経済戦争です。

 経済戦争の駒として扱われる難民は、どう思っているのでしょうか。
 今アフガニスタンで再びタリバンが勢力を盛り返しています。今後アフガニスタンから難民がベラルーシに来て、周辺国との経済戦争の駒に利用されるのではないかと心配しています。

 ポーランドに亡命した陸上選手ツィマノウスカヤ選手は、
「今振り返れば、チーム陣の批評をSNS上でするべきではなかったかもしれない。」
と自省の言葉をもらしています。
 オリンピックチームの内部だけで話し合う問題で、一方的にコーチへの批判をSNSに流さなくてもよかったかもしれません。
 ただ、このような動画が流出するとあっという間に世界に広がり、もう元に戻せません。
 チーム内部の選手選考の話を外部に出すべきではなかったという意見もあると思います。

 グロドノの子どもホスピスの院長が反政府派を支持する表明をしたため、身柄拘束されるなどしていましたが、この子どもホスピスの存続が危うくなってきました。
 ホスピスの子どもたちはどうなるのでしょうか。

 今日も身柄拘束、家宅捜査、釈放、所在不明、チャットが過激派認定などのニュースで埋まっています。そしてまた大規模軍事演習です。

ベラルーシのコロナウイルス感染者45万9998人。死者数3593人

2021-08-14 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2021年8月14日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は459998人となりました。1日の新規感染者数は1151人です。新規検査数が18610件で、どちらの数字も減りました。

 死者数は3593人です。

 454103人が回復しました。

 752万件を超える検査数となりました。

2021年8月13日。イギリス、ロシア、ベラルーシ、スロバキア

2021-08-13 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2021年8月13日、ロシアはイギリスBBCのモスクワ特派員サラ・レインズフォード氏のビザを延長せず、期限切れを迎える今月末に国外退去を求めました。イギリスによるロシアのジャーナリストに対する差別的な扱いへの報復としていますが、同氏は8月9日にミンスクで行われたベラルーシ大統領の記者会見で、真正面から質問をした外国人記者の一人でした。

 査証が延長されなかったのはイギリスがロシア国営メディアのRTとスプートニクに取材許可を与えなかったからとされていますが、ベラルーシでは、大統領に不愉快な質問をしたからだと思われています。
 その質問内容、
「昨年の大規模な抗議行動に続き多くのことが起こりました。 大勢の人々が逮捕され、4万人が勾留され、拷問までされました。非常に多くの人々が国を離れなければならず、祖国にとどまるのを恐れています。 単に抗議をしただけのジャーナリストを含め、刑務所には今、610人の政治思想犯が入れられている。 あなたが国の大統領としての正当性を失っている、今やベラルーシは間違いなく変化を必要としていると国民が国内外で発言するとき、あなたはどう思いますか?」
 これに対してベラルーシ大統領は、
「拷問はなかった。政治犯は法律に沿って裁かれている。私は選挙に勝った。ベラルーシ人への人権侵害をしている西側(EU)によって抗議運動が組織された。」
と答えました。
 またレインズフォード特派員がイギリスの経済制裁について、
「公正な選挙と政治犯の釈放を求めるものだ」とし、ベラルーシ大統領の意見を求めました。
「イギリスは自身の制裁で喉を詰まらせてしまえばよい。イギリスなんて国、我々は何千年も知らなかった(が、別に困ったことはなかった。)今もイギリスのことなど知りたくない。アメリカの手先だ。」
と答えました。
 さらにベラルーシ国営メディア、親政府派のブロガーなどは、ベラルーシ人は人生に満足して暮らしていると述べて、レインズフォード特派員を言葉で攻撃しました。

 ベラルーシとイギリスの関係がますます悪化したのではと心配してえいると、今日、ロシアがベラルーシを応援しているかのように、レインズフォード特派員のロシア・ビザ更新拒否です。


 昨日、身柄を拘束された去年の大統領選候補者アンドレイ・ドミトリエフ氏が今日、釈放されました。一昨日逮捕されたイーゴリ・レシェニャ元駐スロバキア大使は、オクレスチナ収容センターに移送されました。社会騒乱を画策した罪の疑いを持たれており、起訴されるのはまちがいなさそうです。
 EUはレシェニャ氏と同じ日に拘束されえた関係者を解放するようベラルーシ政府に求めました。

 スロバキア政府はEUが発動した対ベラルーシ制裁に同意する姿勢を打ち出しました。

 ポーランドは不法入国した難民をベラルーシ側に戻しています。

 ラトビア政府は昨日101人の難民が入国することを阻止したと発表しました。

 リトアニアの学校内に急ごしらえで設置された難民キャンプから32人が脱走しました。二人はすぐに捕まり、難民キャンプに戻されました。まだ警察の捜索が続いています。

 今日もまたベラルーシからリトアニアに輸送中のカリ肥料の中に密輸タバコが大量に発見されました。


 地方都市スモルゴニの歴史教師の男性が、高校生に授業中、ベラルーシ大統領の関する動画を生徒に見せました。その動画は反政府派が作成したものです。
 生徒の一人が、先生のしたことは間違っていると思って、授業のようすをスマホで撮影。両親に授業の内容を話し、両親が学校に連絡しました。複数の保護者が、すぐに解雇を求め、また別の保護者は教職を続けてほしいと求めたそうです。
 結局この教師は解雇され、その後逮捕されました。
 罰金刑と4年間の強制労働、あるいは5年の禁固刑の判決が出る可能性が高いです。


 ベラルーシ大統領は次世代の政治家リーダーたちを監督すると述べました。
 次の大統領選後の新大統領とその陣営(側近)のことを指していると思われます。

ベラルーシのコロナウイルス感染者45万8847人。死者数3582人

2021-08-13 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2021年8月13日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は458847人になりました。1日の新規感染者数は1425人です。1日の新規検査数は19356件と前日とほぼ同じなので、感染者が急増したと言ってよいです。

 死者数は3582人です。

 453024人が回復しました。

 750万を超える検査数となりました。

 118万人が2回目のワクチン接種を完了しました。

 昨日、ベラルーシのスモルゴニ近郊にあるサナトリウムで保養中だった人々の間で、コロナウイルスの集団感染が認められましたが、デルタ株である疑いが濃厚だそうです。
 サナトリウムでそのまま治療、つまり隔離されています。

2021年8月12日、また逮捕

2021-08-12 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2021年8月12日、昨年の大統領選挙に立候補したアンドレイ・ドミトリエフ氏が今日、身柄を拘束されました。理由ははっきりしていませんが、昨日逮捕されたイーゴリ・レシェニャ元駐スロバキア大使との関連性があるようです。

 ライアンエアー緊急着陸事件の際、逮捕され、今は自宅謹慎中(厳密に言うと自宅ではなく、警察が用意したアパート)のプロタセヴィチ氏が、新しくメディア発信することを公表し、これこそ今のベラルーシ人に必要なものです、と宣伝しました。
 8月9日に大統領選からちょうど1年経ったことを踏まえ、同氏はベラルーシ大統領のことを尊敬する、と発言しました。

 リトアニアは今年12月以降、ベラルーシからカリ肥料を輸入すること、第三国への輸送も中止すると発表しました。
 ベラルーシはカリ肥料輸出国なので、これは経済制裁と言えます。しかし、もう一つ意味があって、その肥料の中にベラルーシ製タバコを隠して密輸することが続いているのです。国営企業のタバコです。今日は2人のリトアニア人が密輸に関わっていたとして逮捕されました。

 ちょうど1年前の今日、白い服を来た女性が約250人が白い花を持ち、手を繋いで人間の鎖を作りました。
 そして同じように今日、白い服を着た女性たちによるデモ行進が行われました。

ベラルーシのコロナウイルス感染者45万7422人、死者数3572人

2021-08-12 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
  2021年8月12日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は457422人になりました。1日の新規感染者数は1175人で増えました。新規検査数は19766件で、感染拡大はやや広がっています。

 死者数は3572人です。

 451598人が回復しました。

 748万件を超える検査数となりました。

 2回目のワクチン接種を終えた人は116万人です。1日2万人、3万人というペースで接種が続いています。

 
 ベラルーシのスモルゴニ近郊にあるサナトリウムで保養中だった人々の間で、コロナウイルスの集団感染が認められました。感染者数など公表されていません。
 サナトリウムでそのまま治療をするそうです。

2021年8月11日、拘束、判決

2021-08-11 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 時事通信社のインタビューに答え、2021年8月9日付に取材内容が公開されたイーゴリ・レシェニャ元駐スロバキア大使が今日逮捕されました。
(このインタビューの内容は、今のところ時事通信社のHPで検索したら閲覧できますので、関心のある方はご自分で検索してください。)

 昨年8月ベラルーシ外交官で初めて反政権デモを支持したため、大使の職を解かれ、スロバキアに亡命可能だったのに、その後帰国して、プラットホーム、スホドの代表をしていました。
 他にもスホドの関係者9人に家宅捜査、そして逮捕が続いています。


 元K-1選手として有名なアレクセイ・クジン氏の裁判で2年6ヶ月の更生施設での禁固刑の判決が出ました。求刑より1年短い刑期です。

 今年6月1日の裁判中、自殺を図ったラティポフ氏のやり直し裁判で、今日8年6ヶ月の更生施設行きと多額の罰金が求刑されました。まだ判決は出ていません。罰金は8700ルーブルで、日本円で40万円ぐらいです。ベラルーシの平均月収は7万円ぐらいです。

 昨年の大統領選挙直後のデモに参加して、最初の犠牲者となったタライコフスキーさんが死亡した現場近くに献花した1人の女性と2人の男性が、拘束されて今日裁判がありました。
 政治的な意図はなく死者を悼むための献花であることを主張しましたが、裁判官は「それは墓地でする行為」とし、女性には2900ルーブルの罰金刑、一人の男性には13日間の禁固刑、もう一人の男性には30日間の禁固刑の判決が出ました。

 タライコフスキーさんは去年の8月10日夜、射殺され、11日には現場にたくさんの花束が献花されました。
 今日でちょうど1年です。

 ベラルーシはアメリカやイギリスの経済制裁の報復措置として、駐在ベラルーシ・アメリカ大使のジュリー・フィッシャー氏の任命への同意を取り消しました。
 任命は以前されていたのですが、なぜかベラルーシ外務省がビザを発給しないので、入国はずっとできないままでいたアメリカ大使です。
 またアメリカ大使館員の人数を9月1日までに5人に削減するよう要求しました。

 アメリカ、イギリスに続いて、カナダ、そして今日はスイスが独自の対ベラルーシ制裁を発動しました。
 

ベラルーシのコロナウイルス感染者45万6247人。死者数3562人

2021-08-11 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2021年8月11日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は456247人になりました。1日の新規感染者数は966人です。増えましたが新規検査数は20129件で、前日の4倍近くですので、感染は拡大していないと言えます。

 死者数は3562人です。

 450248人が回復しました。

 746万件を超える検査数となりました。

 2回目のワクチン接種を終えた人は、113万人で全人口の12%です。少しずつですが割合が増えていますね。
 

2021年8月10日、国境が非常地帯に

2021-08-10 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2021年8月10日、ラトビア政府は対ベラルーシ国境地帯に非常事態宣言を発令しました。もちろんコロナウイルスとは無関係です。不法入国者がベラルーシから殺到しているからです。
 
 なぜかベラルーシからロシアへの不法入国者まで現れました。

 ポーランドに亡命したツィマノウスカヤ選手は2017年ヨーロッパ陸上競技選手権大会100メートル走で獲得した銀メダルをネット昨日オークションに出品しましたが、アクセスが殺到し、中断しました。

 ポーランド副首相がツィマノウスカヤ選手と面会し、スポーツ奨学金を約束しました。
 (ポーランドの選手として国際試合に出場する可能性が高くなりましたね。)

 元K-1選手として有名なアレクセイ・クジン氏の裁判が始まりました。3年6ヶ月の更生施設で禁固刑が求刑されています。
 ただ、この更生施設は最初は禁固刑でもしばらくしたら懲役刑扱いになるようです。
 内部で細かく分かれているようですね。

 昨日の8時間超え記者会見中のベラルーシ大統領発言について、名指しで批判された人やウクライナ政府などが「発言の内容を容認できない。」と抗議を表明しました。

 4年間自宅の窓に子どもが描いた絵を貼りっぱなしにしていた父親が逮捕されました。今日の裁判で12日間の禁固刑という有罪判決です。
 その子どもの絵ですがよくある青空に黄色のお日さまが描かれている絵です。
 裁判では、男性が役所から、窓に絵などを貼ってもいいという許可を得てなかったため、有罪判決としたそうです。
 男性は窓に絵を貼った理由を、日差しよけだと主張していましたが、退けられました。
 とにかく今の法律では、白赤でなくても、紙を窓に貼ったら逮捕されるようです。気をつけないと・・・
 
 

ベラルーシのコロナウイルス感染45万5281人。死者数3551人

2021-08-10 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2021年8月10日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は455281人になりました。1日の新規感染者数は607人です。昨日よりやや減りましたが、新規検査数が5650件で半分以下なので、感染拡大は広がっていると言えます。

 死者数は3551人です。

 449186人が回復しました。

 744万件を超える検査数となりました。


 ここで、ベラルーシ保健省の予測発表がありました。9月か10月に感染者数が増えるというのです。
 第3波はまだ収束していないのですが・・・これは第4波が秋に始まるということでしょうか。
 変異株が流行するという予想なのだろうと思います。

 ベラルーシでは入国の際、ワクチン接種証明を見せれば、陰性検査結果を提示しなくてもよくなりました。

2021年8月9日。大統領選から1年

2021-08-09 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2021年8月9日、昨年の大統領選からちょうど1年経ちました。

 東京五輪も閉幕し、ベラルーシのメダル数は合計7個。(金は1個)
 最少記録で、もちろんベラルーシ五輪委員会は非常に不満な結果です。
 色は関係なくメダルを獲得した選手はいいのですが、そうでなかった選手は、厳しい処分は受けないにせよ、引退するケースがすごく増えると思います。

 
 ポーランドに亡命したツィマノウスカヤ選手は2017年ヨーロッパ陸上競技選手権大会100メートル走で獲得した銀メダルをオークションに出品しました。
 本人が肌身放さず東京まで持って行っていたとは思えないので、自宅で保管していたのを夫がポーランドまで持ってきたのでしょう。
 外国に亡命したので、当座の生活費用のために「走っているとき私を声援する声が聞こえた。ゴール後涙が出た。陸上選手としてキャリアアップできたメダル」という思い出のメダルを手放すのかと思ったら、
「オークションでの売り上げは全てベラルーシ・スポーツ連帯基金に寄付します。」
と宣言しました。
 ベラルーシ・スポーツ連帯基金は反政府派スポーツ選手で国外に出国した選手たちがリトアニアで創立した基金です。
 第2のナショナルチームと言ってよいです。
 もし2024年までに現政権が転覆したら、次のパリ五輪には現政府容認のナショナルチームの選手は出場できなくなり、ベラルーシ・スポーツ連帯基金で練習してきた選手の中から五輪代表が選ばれます。

 ツィマノウスカヤ選手とその夫は、自分たちは政治とは無関係で純粋にスポーツがしたいだけと話して言いましたが、亡命したことにより、手助けしてくれたベラルーシ・スポーツ連帯基金に恩返しすることに転換しました。
 ますます帰国などできない状況に自ら追い込んだようにも見えますが、もう帰国する気は現政権下ではさらさらないという決意の表われでもありますね。

 
 今回、メダルが取れず、帰国する選手の多くは引退すると思いますが、でも競技を続けたい人はベラルーシ・スポーツ連帯基金の所属メンバーになることを期待すると思います。
 つまり出国するということです。ベラルーシ・スポーツ連帯基金を頼る選手が急増する場合、やっぱりお金が必要なわけですから、先を見越してツィマノウスカヤ選手がメダルをオークションに出したのは、大きな恩返しであり、他のベラルーシ選手のためにもなることです。
 亡命後の会見で、自分の同じ境遇の選手を支援したいと語っていましたが、ツィマノウスカヤ選手は足だけじゃなくて行動も早いですね。


 今日、大統領府で行われた大規模記者会見で、ベラルーシ大統領は初めてツィマノウスカヤ選手について言及しました。
 それによるとツィマノウスカヤ選手が反政府思想の持ち主であることは把握していた。(これは2020年以降のことですね。)
 将来有望な学生や才能の持ち主であるスポーツ選手などがもらえる大統領基金からの奨学金を2020年12月から受け取っていた。
 今回のベラルーシ五輪チームの中に反政府派は7人いた。そのうちの1人がツィマノウスカヤ選手である。
 どうしてこのような選手選別をしたのか? それはIOCが以前から、反政府派の選手もベラルーシ五輪チームに入れろと要求してきたからである。
(ベラルーシ五輪委員会長が大統領自身であることをIOCから認められず、長男にその役職を譲ったのですが、その長男も欧米の制裁対象者であるので、ベラルーシチームは東京五輪に出場できない、と言われていたのですが、結局参加できたのは、IOCが反政府派選手もチームのメンバーに入れたら、ベラルーシ五輪委員会長が大統領長男のままでも五輪に出場できる、という条件を飲んだから・・・ということです。)
 ・・・この説明に対してIOCは反応するでしょうか?

 また今回の亡命についてツィマノウスカヤ選手1人ではできることではなく、手助けした者がいたとし、ベラルーシ政府のアンチ・キャンペーンの片棒を担がされたという見方も述べました。大統領はよくこう言います。野党のチハノフスカヤ氏など反政府派は、西側諸国の操り人形なのだと1年前も言っていましたよ。

  また自分は独裁者ではないと繰り返し、また制裁を発動している欧米諸国と話し合う用意があるとも述べました。
 近いうちに大統領の席を離れると述べ、しかし、それがいつなのか明言はできないし、誰も予測などしなくてもいい、とも語りました。
 さらにベラルーシの大統領の器になれる人材は国内に10−15人はいるとし、自分が辞任した後の大統領はその中の1人になることを示唆しました。
 そして来年の憲法改正後は、議会に大統領権限を一部移して、大統領の権力を分散させるようです。しかし、新大統領候補の1人が長男で、現大統領が大統領職を辞した後、議会長に就任し、親子で権力を掌握するのではないかという予測もあります。

 この記者会見は8時間15分続きました。ベラルーシ大統領としては最長記録です。

 この土日で349人の不法入国者がベラルーシからポーランドに入国しようとして、拘束されました。
 リトアニアには不法入国させづらくなったので、今度はポーランドです。スポーツ選手の亡命を受け入れられる余裕があるなら、難民も受け入れたらいいでしょう、ということです。

 逆にリトアニア政府は不法入国していた難民150人をべラルーシ側に返還しました。
 イラク難民の場合、ベラルーシからイラクへ帰国させるそうです。
 リトアニアの難民キャンプは飽和状態で、急激に不法入国者の数が増えたため、対応が追いつかず、食事も1日に1回しか配られていないそうです。
 イラク政府はリトアニア政府とベラルーシ政府にイラク人を人道的に扱うよう求めていますが、それができそうにないので、イラクへ呼び戻そうとしています。

 アメリカを来訪し、大統領とも面会した野党リーダー、チハノフスカヤ氏はイギリスで首相と面会しました。
 今日、イギリス政府は独自の経済制裁をベラルーシに発動することを決定しました。
 ベラルーシの航空会社のイギリス領内の離着陸禁止、石油製品やカリウムなどの貿易制限。国家機関への保険・再保険の提供、国債や国有銀行が発行する証券などの売買も禁止だそうです。 

 ドイツの外相は、ベラルーシ大統領はベラルーシという国を全部人質にしていると発言しました。

 ワルシャワなどでは、1年前の大統領選挙が不法なものだとしてデモ集会が行われました。

 アメリカも新たな経済制裁を発動させました。その対象にベラルーシ五輪委員会が含まれていました。