たまに釣行記

たまに関門や山陰に行ってアオリイカを釣ろうとするもたまにしか釣れない釣行記

伊豆エギング2012春2回目(4月13-15日)後半

2012-04-17 | エギング釣行

前半からのつづきです

昨夜の疲れと日頃の疲れがたまっていたためか、
目が覚めたのは夕方近く。
願いに反して、雨はしとしと降り続いています。
予報では夜9時頃に雨が止みそうなので、
深夜にはテトラも乾いているに違いない。
というか乾かないと困ります。

とにかく夕まづめは干潮で期待薄なので竿は出さず、
温泉、夕食、仮眠で深夜までだらだらと過ごします。

仮眠から目覚めると午後11時過ぎ。雨は止んでいます。
早速メイン堤防テトラへ。やった! 乾いています。

堤防先端から20m手前あたりのテトラに乗り、キャストします。
風向きの関係で正面には投げられません。
風を背負うと2時の方向(堤防先端方向)へのキャストになり、
堤防先端から足元までのテトラ際を引いてくるようなコースをとります。

エギをとっかえひっかえで、ほぼ同じコースを延々と2時間あまり
キャストしますが反応なし。風で冷えた体を温めるため、
港内奥寄りのジンドウイカポイントへ移り数投。釣れません。
寒さで集中力が途切れたため、一旦宿に撤収。夜食タイム。

午前4時半メイン堤防で実釣再開。
雨上がりの日曜朝まづめ。すでに港内向きにメバルらしき
釣り人が1人。自分はさっきと同様、堤防先端から20m手前の
外向きテトラに入り、さっきと同様のキャストコース。

投げ始めてすぐに、自分からさらに10m根元寄りのテトラに
エギンガーが入ります。気が付くと港内側にもエギンガーの姿が。
昨日とうって変わって堤防がにわかに活気付いていきます。

実釣再開2投目。着水からのフリーフォール中。
スプールから「ぱらっ、ぱらっ」と出て行くはずのラインが
「ばたっばたっばたっ」と異常を発信します。
スプールを手で押さえて合わせを入れますが空振り。
今のは何だ? 風や潮流の影響にしては激しすぎるラインの出方。

昨年3月、似たようなアタリの経験がありました。
その時は「ばたっばたっばたっ」ではなく、
明らかにエギを引っ張っている「ばたばたばたばた」というアタリで、
合わせると乗ってくれたのですが。

今の「ばたっばたっばたっ」はイカなのか。それとも気のせいか。
念のため「イカが近くにいる」モードに入ります。
合わせを空振ったあと、とりあえずフリーフォールで着底。
糸ふけをとり、軽く竿にきいてみるも異常なし。

近くにいるはずのイカにアピールとばかり、大きく2回しゃくり、
続けて3回大きくジャークを入れます。テンションフォール。
するとラインに不自然(?)なテンション。
合わせをいれると、ずしっ、ぐいーんという確かな反応が。

乗りました。ドラグが2~3秒鳴りました。
重みと引きは、未知のサイズです。「キロアップ」という
言葉が頭をよぎります。ゆっくり寄せながら、
ウェストバッグの底に忍ばせたコンパクトギャフを取り出します。

不安が一杯です。昨年末、テトラ用に新規導入したこのギャフ。
使うのはもちろん初めてです。仕舞もコンパクトなら傘針もコンパクト。
しかも夜明け前でまだ暗闇です。
そしてなにより、ギャフを打つのは初めてです。

足元まで寄せてきました。首にひっかけたライトの角度を調節し、
イカを照らします。ギャフを打つべく腕を伸ばすと、その腕が
ライトをさえぎります(笑)。「ライトを首から頭に移しておけばよかった」
と後にして思いますが、慌てていて冷静な判断ができていないのです。

ライトはイカに当たっていませんが、幸いなことに水面のイカの
白い胴体は暗闇でもなんとか視認できます。一か八か、ギャフを打ちます。
引っかかりました。ところが少し持ち上げるとギャフから
外れてしまいました。それでも幸いエギは外れていません。

再びギャフ打ち。空振り。再度ギャフ打ち。掛かりました。
持ち上げます。今度は成功。ランディング。

P1000218

胴長30cm、重量980gのアオリイカです。

胴長をはかり、画像を撮り、レジ袋におさめ、一服。
暗闇のなか、念願のキロアップ(とこの時点では思い込んでいます)を
釣った余韻にひたります。すると、自分のポジションから先端寄りのテトラに
あれよあれよという間に3人のエギンガーが入ります。

これではテトラ際を引いてくるキャストはもう出来ません。
正面方向に投げるしかありませんが、横風で釣りづらくなりました。
1時間ほど続けるも反応なし。

時刻は6時。すっかり明るくなっています。
気が付くと、堤防には信じられない数の釣り人が。その数約30人。
その後港内でポイントを移動し、8時頃まで粘りますが異常なく納竿です。

道具を仕舞い、最後に手持ちのバネ秤でイカの重さを量ると
ジャスト1kg。引っ掛けるのに使ったエギの重量を抜くと980g。
「キロアップ」はつかの間のぬか喜びに終わりました。

今回は収穫の多い釣行になりました。
年初以来の連続ボウズをストップできました。
またこれまで経験のなかった約1kgの引きを実感できました。
ジンドウイカも初の経験でした。

初のギャフ打ちも、ぎこちないなりになんとかなりました。
ライトの装着場所については工夫が必要と感じました。

次こそキロアップを! 次回への意欲を掻き立てられる釣行になりました。

************

場所:西伊豆
日時:2012年4月13日23:30 - 14日7:00
        15日00:00 - 3:00 , 4:00 - 8:00
潮回:小潮・長潮
釣果:アオリイカ1匹(胴長30cm,980g)、ジンドウイカ1匹(胴長15cm)
ヒットエギ:エギ王QVPN2(バイオレット/虹)3.5号(アオリイカ)
      墨族ノーマルタイプ・アジ/クリア3.5号(ジンドウイカ)

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伊豆エギング2012春2回目(4月13-15日)前半

2012-04-17 | エギング釣行

春本番、4月がやってきました。
去年4月「奇跡の一杯」との遭遇以来、
4月は自分にとって特別な月になりました。

なので「去年の再現を」という意欲はあるのですが、
奇跡はそう頻繁に起こるものではありません。
そこで現実的には、身の丈の自己記録(520g)を更新し、
「春イカ」と呼ぶにふさわしいサイズ、
つまりキロアップを釣る。これが目標になります。

「現実的な目標」と言いましたが、
実のところ、釣れる気は全くしていません。
昨秋からの不調。4月に入ってからの水温低下。
これらマイナス要素に負けないよう、
恒例の「2泊3日強攻策」に打って出ます。

ポイントは、去年4月と同様東伊豆でと思っていたのですが、
予報は東の風。風向き優先で西伊豆某港に決定します。

午後3時に現地投宿。早速漁港のメイン堤防を下見します。
潮は薄濁り。釣り人は、港内向きにメバルらしき人が1人。
堤防先端に泳がせ師1人。古い墨跡が2、3個。
「釣れている」感はありません。

夕方干潮のため竿は出さず、宿に戻りひとっ風呂。
5時過ぎ、近くの店で夕食にアジフライ定食。
前回釣行の残念なアジフライのリベンジを果たしました。
宿に戻り、深夜実釣に備えてひと眠り。

深夜11時、目が覚めるとぽつぽつと雨だれの音が。
予報では曇りベースで明け方に少し降る程度だったのに。
とはいえ1泊目を棒に振る訳にもいかず、実釣開始。
漁港のメイン堤防。雨がしとしと降っています。
これでは外向きテトラに乗れません。港内側でお茶を濁したあと、
湾内をぐるりと10分ほど歩いたところにある小堤防へ。

先行エギンガーが1人。すぐ隣のフェリー発着所で
ジンドウイカが沢山釣れたものの、アオリは釣れずとのこと。
小1時間キャストするも反応なし。
ジンドウが釣れるというフェリー発着所に移動。
数投するも自分には釣れず。

午前4時。漁港に戻ります。雨は降り続いています。
港内の短い突堤で粘るも無反応。風雨で体が冷えていきます。
港内奥の風雨をしのげる場所で小休止。
「雨止まねえええ」とうらみ言。

朝5時をまわり、夜が明けていきます。
メイン堤防から港内側を狙いますが、逆風でまともに
キャストできません。土曜の朝マズメですが、
釣り人は自分のほかに1人だけ。

全く釣れる気がしないので、港内奥寄りの風が弱いところで
キャストの練習。7時を回り、そろそろ撤収と思っていると、
竿にわずかな重みが。巻いてみますが、引きはありません。
これはもしや、例のボウズ告知ダコか?

予想に反して揚がってきたのは

P1000213

ジンドウイカです。初めて釣りました。
潮通しのあまり良くない場所で、こんな明るい時間帯に
釣れるとは思っていなかったので、意外な1杯でした。
どんな味か経験してみたいのでキープします。

宿に戻って温泉につかり朝食。
雨が止むことを願いながら朝寝に入ります。

竿を出したいところで出せない。
フラストレーションの蓄積に終始した一泊目でした。

後半につづく

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