前半からのつづきです
昨夜の疲れと日頃の疲れがたまっていたためか、
目が覚めたのは夕方近く。
願いに反して、雨はしとしと降り続いています。
予報では夜9時頃に雨が止みそうなので、
深夜にはテトラも乾いているに違いない。
というか乾かないと困ります。
とにかく夕まづめは干潮で期待薄なので竿は出さず、
温泉、夕食、仮眠で深夜までだらだらと過ごします。
仮眠から目覚めると午後11時過ぎ。雨は止んでいます。
早速メイン堤防テトラへ。やった! 乾いています。
堤防先端から20m手前あたりのテトラに乗り、キャストします。
風向きの関係で正面には投げられません。
風を背負うと2時の方向(堤防先端方向)へのキャストになり、
堤防先端から足元までのテトラ際を引いてくるようなコースをとります。
エギをとっかえひっかえで、ほぼ同じコースを延々と2時間あまり
キャストしますが反応なし。風で冷えた体を温めるため、
港内奥寄りのジンドウイカポイントへ移り数投。釣れません。
寒さで集中力が途切れたため、一旦宿に撤収。夜食タイム。
午前4時半メイン堤防で実釣再開。
雨上がりの日曜朝まづめ。すでに港内向きにメバルらしき
釣り人が1人。自分はさっきと同様、堤防先端から20m手前の
外向きテトラに入り、さっきと同様のキャストコース。
投げ始めてすぐに、自分からさらに10m根元寄りのテトラに
エギンガーが入ります。気が付くと港内側にもエギンガーの姿が。
昨日とうって変わって堤防がにわかに活気付いていきます。
実釣再開2投目。着水からのフリーフォール中。
スプールから「ぱらっ、ぱらっ」と出て行くはずのラインが
「ばたっばたっばたっ」と異常を発信します。
スプールを手で押さえて合わせを入れますが空振り。
今のは何だ? 風や潮流の影響にしては激しすぎるラインの出方。
昨年3月、似たようなアタリの経験がありました。
その時は「ばたっばたっばたっ」ではなく、
明らかにエギを引っ張っている「ばたばたばたばた」というアタリで、
合わせると乗ってくれたのですが。
今の「ばたっばたっばたっ」はイカなのか。それとも気のせいか。
念のため「イカが近くにいる」モードに入ります。
合わせを空振ったあと、とりあえずフリーフォールで着底。
糸ふけをとり、軽く竿にきいてみるも異常なし。
近くにいるはずのイカにアピールとばかり、大きく2回しゃくり、
続けて3回大きくジャークを入れます。テンションフォール。
するとラインに不自然(?)なテンション。
合わせをいれると、ずしっ、ぐいーんという確かな反応が。
乗りました。ドラグが2~3秒鳴りました。
重みと引きは、未知のサイズです。「キロアップ」という
言葉が頭をよぎります。ゆっくり寄せながら、
ウェストバッグの底に忍ばせたコンパクトギャフを取り出します。
不安が一杯です。昨年末、テトラ用に新規導入したこのギャフ。
使うのはもちろん初めてです。仕舞もコンパクトなら傘針もコンパクト。
しかも夜明け前でまだ暗闇です。
そしてなにより、ギャフを打つのは初めてです。
足元まで寄せてきました。首にひっかけたライトの角度を調節し、
イカを照らします。ギャフを打つべく腕を伸ばすと、その腕が
ライトをさえぎります(笑)。「ライトを首から頭に移しておけばよかった」
と後にして思いますが、慌てていて冷静な判断ができていないのです。
ライトはイカに当たっていませんが、幸いなことに水面のイカの
白い胴体は暗闇でもなんとか視認できます。一か八か、ギャフを打ちます。
引っかかりました。ところが少し持ち上げるとギャフから
外れてしまいました。それでも幸いエギは外れていません。
再びギャフ打ち。空振り。再度ギャフ打ち。掛かりました。
持ち上げます。今度は成功。ランディング。
胴長30cm、重量980gのアオリイカです。
胴長をはかり、画像を撮り、レジ袋におさめ、一服。
暗闇のなか、念願のキロアップ(とこの時点では思い込んでいます)を
釣った余韻にひたります。すると、自分のポジションから先端寄りのテトラに
あれよあれよという間に3人のエギンガーが入ります。
これではテトラ際を引いてくるキャストはもう出来ません。
正面方向に投げるしかありませんが、横風で釣りづらくなりました。
1時間ほど続けるも反応なし。
時刻は6時。すっかり明るくなっています。
気が付くと、堤防には信じられない数の釣り人が。その数約30人。
その後港内でポイントを移動し、8時頃まで粘りますが異常なく納竿です。
道具を仕舞い、最後に手持ちのバネ秤でイカの重さを量ると
ジャスト1kg。引っ掛けるのに使ったエギの重量を抜くと980g。
「キロアップ」はつかの間のぬか喜びに終わりました。
今回は収穫の多い釣行になりました。
年初以来の連続ボウズをストップできました。
またこれまで経験のなかった約1kgの引きを実感できました。
ジンドウイカも初の経験でした。
初のギャフ打ちも、ぎこちないなりになんとかなりました。
ライトの装着場所については工夫が必要と感じました。
次こそキロアップを! 次回への意欲を掻き立てられる釣行になりました。
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場所:西伊豆
日時:2012年4月13日23:30 - 14日7:00
15日00:00 - 3:00 , 4:00 - 8:00
潮回:小潮・長潮
釣果:アオリイカ1匹(胴長30cm,980g)、ジンドウイカ1匹(胴長15cm)
ヒットエギ:エギ王QVPN2(バイオレット/虹)3.5号(アオリイカ)
墨族ノーマルタイプ・アジ/クリア3.5号(ジンドウイカ)