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ベンゾの服薬理由はパニックとメマイ。
パニック発作のときにはまだパニックという言葉さえなかったころ。投与された薬がどんなものであったか定かではない。同時期にメマイも起こして(浮動性)いたので何がしかのクスリはずっと渡されていたが飲み続けた記憶はない。だからその頃はベンゾの身体への作用も自覚していない。眠くなるとかぼ~とするとかいう記憶もないのでほとんど飲んでいないはずだ。その代わりといってはなんだがパニック発作の予後は悪く常に厳しい生活を余儀なくされた。メマイも同様で一回起きると治まるまで時間がかかり段々それも長い時間が必要になっていた。
1週間が2週間、1ヶ月になり3ヶ月になり・・・我慢できなくて耳鼻科へ。元々耳の手術の後遺症もあって耳鼻科へは定期健診が必要だった。メマイの検査はいつも問題なし。それでメマイカウンセリングへまわされた。
そこで3年半の長きに渡ったカウンセリングは特に効果なくお金が消えて行った。
生活の場面では子育てや親の入院やこなさなければならないことが目白押しの世代に入ってメマイでカチカチの首筋もベンゾを飲めば多少は楽で、店の陳列棚を見渡せばぐらつく目もキンキンしなくなる。
それを覚えてベンゾが手放せなくなって生活の必需品になっていった。
飲んだ後のふわぁ~とする解放感は苦しみぬいた身体には救世主のようだった。
数年は頓服で飲んで何も不都合は無いように思えたし自覚はなかったが今にして思えばその頃にはもう地獄の門をくぐっていたのだ。
眠っていてふっと恐怖で目が覚める。それは理由も無いなんとも説明のつかない恐怖。慌てふためいて自分の生活の中に何か恐怖を呼び起こすような事がないか一生懸命探す。長く生きていればそんなことの一つや二つはあるものだ。そんなことで納得して日々を過ごすうちにどうにも精神的緊張が強くなって自殺念慮に襲われるようになる。理屈も何も無い衝動が身体を突き抜ける。一線を越えなかったのは何故だろうか。自殺する理由がなかった、というのが理由かもしれない。衝動を抑えるために友人にTELをしたりして理屈に合わない自殺念慮を放棄して過ごした。そして次に来たのが不眠。元々あっという間に寝てしまうし一回寝たら起きないという恵まれた体質だった。それが入眠出来なくてこんなに苦労するとはユメユメ思わずに生きてきた。
恐怖と自殺念慮と不眠は自分の精神がおかしいという結論と共に受け入れてしまったクスリの副作用だ。断薬して最初に消えたのが自殺念慮、次が恐怖、で不眠はしつこく残っている。
もちろんメマイもぐらつきも痺れも身体の緊張も頻脈も残っているけど精神症状が一番先に消えて行ったのは私の服薬動機が精神症状ではないからなのではないか。
パニック発作も苦しかったがクスリの影響をほとんど受けずにいて今回の離脱では症状が舞い戻っているが酷くはない。しつこく残るのはやはり服薬動機のメマイと途中から服薬動機になった不眠。
最初に効いた部分が最後まで残るといわれる作用機序。
こう長いと最後なんだと言い聞かせて自分を慰めてみるが果たしてベンゾの毒の手ごわさはいかがなものか。