もちつきうさぎ

ぺったんぺったん、もっちもち!
ハートのおもちつきでスマイル満開なエッセイブログ。

2011の視線

2011-12-30 | ひとりごと
<辰くん、そろそろ出番ですよ~♪>


今年、
10年前(2001年)の私から手紙が届いた。

我が家の年賀状だけを納めてあるホルダーの
今年(2011年)のページに10年前の私がそっと隠しておいたものだ。

当時、
長男は8才、次男は2才。

手紙には、

その日にあった図工展で
長男が自分の作品の工夫したところを一生懸命に説明してくれたことがうれしかったことや、
その展示会場で次男がちょこまか動くので落ち着けなくて笑っちゃったことなど、
充実した子育ての日々が綴られており、

こんな可愛い息子たちに出会えてほんとうに幸せだという
あふれそうな気持ちが満ちていた。

しかし、その一方で、

3才のときに11時間半にも及ぶ大手術をした長男の術後のフォローが続いていること、
未熟児で生まれた次男の発達に不安を感じていることなど、

「自分の力ではどうしようもないこと」と戦いながら
家と病院を行ったり来たりの日々、
たくさんの葛藤を抱えながら過ごしていることも打ち明けていた。

もっともっと心の太いお母さんにならなくてはと、
そのために今どうあるべきかと、
もがいている自分がそこにいた。

おぼろげながら
手紙を書いたときのことを記憶していたのだが、

よくよく読むと、その内容の矛先は少しちがっていた。

あのころの私は
10年かけてその「葛藤」を乗り越える作戦を考えていたのだった。

確かな一歩一歩を大切に…。

2001年の私がそうであろうとしているように、
10年後もそうあってほしいと手紙を通じて伝えてきていたのだった。

それは、

毎日微笑んでいられる私でいようと思うこと。

小さな輝きや感動を心に留めておくこと。

明日のために今日という日の思い出をたくさんつくること。



2011年、
未曾有の災害にみまわれ「心の力」を問われたような年に
この手紙は私の元にさりげなくやってきた。

10年前の私が
今の私に「あのころの負けない心を忘れないで。」と言ってくれているようだった。


手紙の中の
「もう答えは出ているのかな?」との不安げな問いに、今ならこう言える。

「答えはね、私が決めることじゃなかったよ。」

息子たちは「自分の答え」を求めて、もうそれぞれの道を歩き出している。

そうそう、
こんなことも言って10年前の私を安心させてあげよう。


もう、子離れ親離れの時間になってきたよ・・・・と。



                    
 

「もちつきうさぎ」にいらしてくださる皆様。
ほんとうにどうもありがとうございました。

2011年は明日で幕を閉じますが、
来年も「もちつきうさぎ」はいつもの暮らしの中でみつけた
心がもちもちっとなるようなあんなこと、こんなことを
たくさん綴っていきたいな~と思います。

ぺったん、ぺったん、もっちもち。
また楽しい「ハートのおもちつき」におつき合いくださいませネ。

お元気でよいお年をお迎えください。
来年もどうぞよろしくお願いいたします!

                       ニーナ@もちつきうさぎ
               

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