どこ吹く風

旅のことを主に書く。

交通事情

2007年02月06日 07時26分10秒 | エジプト
極端に交通信号機が少ない国だ。しかも街の道路は中央分離帯があるので目的の場所へ行くにはUターンしなければならない。Uターンがし易いように中央分離帯を円弧を描いて切ってある、その付近は車線もUターン専用路線が設けられているので、それなりの配慮はなされている。

 場所によっては街区を一回りして方向転換する場合もあった。慣れれば問題も無いだろうが、初めて走る人はタイヘンだろう。Uターンする時も相手車線に割り込むのだから、ある程度強引に進まないと何時まで経ってもUターンできない。信号が無いというのは車は渋滞した時以外は常に走っていることになる、流れの切れ目が少ないことなので遠慮していたら割り込めない。割り込みのクセにクラクションを大きく鳴らして突っこむ様はフツーの神経ではできない。

 路地は一方通行が多い、しかしそこを逆走して来る車が絶えない。両側駐車していてすれ違いが出来ないが、その場合は逆走して来る車が道を空けるのがルールのようだ、当たり前だが。逆走車は駐車している車列の隙間に入ったり、脇道に入ったりして通り過ごさせる、正当な方向へ走っている運転手は文句を言うわけでも無く道を空けるまで待っている、エライというかお互い様といところか・・・よその国では通用しないだろう。

 車の場合は乗っているだけなのでタイヘンだな~とかおもしろいで済まされる。しかし道路を横断しようとすると一大事になる。路地ならともかく道路を横断しようと考えても止まってくれる車は皆無なので自力で車の間を縫うように横断せざるを得ない。3車線道路をぶっ飛ばしてくる車、それも空きがあれば割り込んで先に進もうとするドライバーが多いので歩行者のことなど眼中に無いようだ、ホントは注意をしていると思うがそのように見える。

 妻とホテルの近くを散策した時、反対側の店へ行きたいと横断を始めた、中央分離帯までは辿り着けたが、その向こう側はとても渡る勇気が出ずに引き返した。でも諦めきれずに今度は横断する気配のあるご婦人の脇へ行き一緒に渡った。とてもじゃないが男の人には付いて行けない。買い物を済ませて戻るのも一苦労した。
 アレキサンドリアでも地中海に近づくために皆でワイワイキャーキャー言いながら渡ったが、戻りきれない女性グループがいてガイドが迎えに行ったこともあった。

 エジプトではただ道路を横断するだけで別世界を体験できる。けっこう楽しい思い出になりました。

写真説明:手ぶれ見づらいですが横断中の人、もっとスゴイのですが撮れませんでした。