どこ吹く風

旅のことを主に書く。

ヌビア博物館

2007年02月20日 07時38分15秒 | エジプト
アスワンのホテルは、アガサ・クリスティが滞在してエジプト編を書き上げ、またナイル殺人事件の舞台ともなったホテルだった。
ただしそのホテルはオールド・カタラクトで私たちは新館のニュー・カタラクトでした。オールドを見に行ったのですが、日本人ツアーも宿泊していた、代金の違いはこういう所に現れてくる。テラスにてナイル川を眺めながらコーヒーでもと考えたが高そうなので止めて記念写真に収めるだけにしました。

 アブシンベルへの出発はコンボイー外国人の立入制限区域での武装警官つきの隊列移動ーの時間に間があったので散歩へ出た。ヌビア博物館の開館時間に間があるのでコプト教会を先にした。日曜礼拝の最中なのでウロツクのは気が引ける、早々に出て博物館に向かった。
歩いても15分程度なのでゆっくり坂道を登る。馬車曳きが乗れと誘うがやんわり断る、馬が長々と小便を垂らしている、臭い。

 博物館には外国人観光客がバスで続々到着する、入場券を買い身体検査をして入館する。向かいの小高いところには警備の観光ポリスの姿が見られる。
博物館はフラッシュはを焚かなければ撮影はOKだ。規模は大きくないけどエジプトに併合される前は独自の勢力を誇り文化水準も高かったようだ。
ヌビアという言葉の響きも良い、黒肌でエジプト人とは明らかに違う。統合されて3千年も経つのに血の混じり合いが少ないように感じる、居住地からの移動が少なかったのだろう。また数千年の歴史があるので人間が住める地は既に占拠されているので新たに移住することが無かったのだろう。

 石像、宝飾物、武具、馬具や生活用品まで展示されジオラマ風に展示してあるのも数箇所あった。空き時間を利用して見るのに適当な規模と内容でした。これまで神殿だけ見てきたので館内に展示されている小さな品々をじっくり見ると何故かホッとした。