今日の言葉③

2011-11-24 | H日記

 

 

 

私は、 天才談志  に憧れて学習院の落研に入った。

 

当時、落語界で四天王と称され時代の寵児だった。

五代目柳家小さんに入門、小三治と六代目を狙うが自から辞退

その後、落語協会を脱退して独自の家元を名乗った。

以来、小三治も六代目は継いではいない。

 

当時、柳家一門の家と学習院は目と鼻の先だった。

その為、わが落研の指導噺家は代々柳家のお弟子が勤めた。

私の時代は、柳家小団治(現在は顧問らしい)師匠

年2回の落語会の秋の部には、五代目小さん本人が出演

学生の素人高座に花を添えて頂いた。

 

 

 

 

 

当時、私が初めて談志の噺を真似た江戸落語の題目は、『六尺棒』

今でも当時のカセットテープが残っている・・・、聞けたものではない!

 

破天荒とか型破りと云われているが、この六尺棒を演じると

実は独特の理論とアイロニーたっぷりの芸風で繊細と斬新の共存を感じた。


         

語録を紹介すると、

①・・・  「がんはそんなばかなやつじゃないと思うんだけどな。

俺が死ねば自分たち(がん細胞)も死んじゃうんだから」

 

②・・・  「居眠りだけでなくその前に雑談などもあって切れた。

客と芸人の空間を理解してくれた裁判官に敬意を表したい」

(99年、居眠り客に怒り談志さんが落語を中断、

主催者に退場させられた客が訴えた損害賠償請求が棄却されて)

 

天才はいつまでの私の心の中で永遠に天才だった。