日曜絵かきの散歩道 “doucement,doucement”

日曜絵かきは楽しくて孤独 青空に誘われてつい散歩に
“ドゥスモン、ドゥスモン(ゆっくり、ゆっくり)”

『鎌足』千秋楽ライブ中継

2019年05月25日 | Memories of ZUKA
星組 日本青年館ホール公演
『鎌足 −夢のまほろば、大和し美し−』
千秋楽ライブ中継を観た



GW中に
シアタードラマシティで
初日を迎えた『鎌足』が
もう千秋楽



それもそのはず
いつの間にやら5月も下旬



退団間近の
星組トップコンビの公演だし
『ひかりふる路』や
『CASANOVA』の
生田大和作品だしと
迷わず観ることに決めたとはいえ

日本物よりも洋物が好きな
中年の乙女心
ショーもないときては
特にこれといった期待も抱かずに
スクリーンの前で
幕が上がるのを待ったんである

アーン⁈
中臣鎌足が主人公⁈
地味じゃね?
ぐらいの態度で



申し訳ございませんでした!
おもしろかった!
感動した!

高校生の時(大昔)
日本史の老教師が
中大兄皇子を"ちゅうたいけい"と呼んで
眠たくてしょうがなかった時代を
もう1度勉強したくなった

ずっと取ってあった
日本史の教科書を
引っ越しの際に捨てたことを
初めて後悔



中年の乙女心的にはまず
既にあの世にいると思われる
僧旻(一樹千尋)と
恵尺(天寿光希)の
やり取りで始まる冒頭から
『王家に捧ぐ歌』と重なって
ググッと引き込まれてしまったんである

死者が過去を語り出す始まりは
『エリザベート』もだけど
一樹千尋の声は今でも
エチオピア王 アモナ〜スロ♪

後半で素晴らしい歌声も
披露してくれる



蘇我入鹿を演じた
華形ひかるがまた凛々しくて
男らしくて
さすが専科の貫禄だった

でも若き日の蘇我入鹿
鞍作として登場した時は
その髪型のせいか
ビンちゃんを思い出してしまった



礼真琴がトップに就任したら
同期2番手になるのかなと
常々気になってる瀬央ゆりあも
中大兄皇子を凛々しく演じた


(from 『ESTRELLAS』)

その母を有沙瞳が演じ
気高く美しく
やっぱりちょっと
『王家に捧ぐ歌』のエジプトの王女
アムネリス(檀れいバージョン)を思わせた


(from 『ESTRELLAS』)

大化の改新の陰で
引き裂かれてなお
強く結ばれていた夫婦の愛を
リアルなものに感じられたのは
このコンビだからこそ

帝に最愛の妻を奪われ
それでも喜びの歌を詠むしかなかった
その姿が切なかった



ポスターもプログラム表紙も
この帽子姿だけど
若き日のポニーテール姿が
またよく似合ってた



改元にちなんだ題材だなとは思ったけど
まさかこの作品でも
これが出るとは思わなかった



美稀千種演じる石川麻呂が
日本最初の元号"大化"を発表する際
まず"令和"と出て
次に"千穐楽"
最後にやっと"大化"が出た

終演後のトップスター挨拶で
紅ゆずるを紹介する際も
同じように"紅"と出て
ひっくり返した裏が"ゆずる"だった

カーテンコールのたびに
紅ゆずるの隣りで綺咲愛里が
"紅"と"ゆずる"を
交互にひっくり返して見せ
観客を笑わせた

最後は本人が
下りていく緞帳に合わせて
"紅"を下げていき
それを目で追いながら公演終了



そうそう
唐から来たホンさんが作った料理が
食卓に並ぶシーンもありました



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敬称略となっております

上から目線チックで堪忍!