「悠々上海」その5
3日目の夕食は上海市内に戻り緑色飯店での広東料理です。
広東料理はよほど日本人の味覚にあっていたのか、皆さんお腹がすいていたのか、この料理だけはゆっくり写真を撮っている時間はありませんでした。
それほどのスピードで円卓上の料理は あっという間にツアー参加者のお腹の中へ消えていきました。ゆえに撮影できた写真は提供された料理の品数全てを反映していません。
広東料理(かんとんりょうり、粤菜(えつさい)とも称され、中国南部の広東地方、及び広東人の居住地区で食べられている料理です。
広東語である飲茶(ヤムチャ)やワンタンが、英語でも日本語でもそのまま外来語として使われていることからも分かるように、世界中に最も広まった中華料理です。中国国内でも、広東料理店は増えているそうです。
朝食として粥や油條(揚げパン)が、そして茶請け、間食としての点心(飲茶 ヤムチャ)が特筆されます。点心は元々茶請けや間食として発展したものが、朝食として食べられるようになり、さまざまなニーズに合わせられて進化していきました。
調理上の特徴は、野菜などの持ち味を生かした、薄味の炒め物が基本ですが、土鍋で煮込む煲(ポウ)や、ふかひれや燕の巣などを、原型をとどめないほど煮込んだ鍋(鑊 ウォク)料理などもあります。
海鮮や米を多く使った料理がポピュラーで、麺類も米で作ったライスヌードルも一般的ですが、元来北方の料理である小麦粉の麺料理も多いようです。
「飛ぶものは飛行機以外、四つ足は机以外、泳ぐものは潜水艦以外」と言われているほどさまざまな物を食材に使用しているのが最大の特徴です。 温暖冬季少雨気候(サバナ気候~温暖湿潤気候移行部型)で育つさまざまな野菜や海に近いために多用される海産物が中心です。
燕の巣、ふかひれ、イヌ、ネコ、蛇、果てはセンザンコウからゲンゴロウといった他では珍しいものまでが広東料理の食材として市場で売られています。野生動物を用いた料理は野味料理と呼ばれるが、ハクビシンがSARSの感染源とされたため一部規制されるようになったそうです。いやはや。
ともあれ 味覚が慣れ親しんだ中華料理に近かったせいもあり、出された料理はあっというまに完食です。 ツアー客の皆さんも満足げでした。
*黄浦江ナイトクルーズ
食事の後で黄浦江ナイトクルーズを楽しむことにしました。(1時間:一人3,000円)
乗船すると3階建てのクルーザーの 2階レストラン部分はどこかの企業が忘年会用に貸切状態です。 一般客が乗船する前から どんちゃん騒ぎで そのにぎやかなこと。(1月中旬は旧暦の年末です。)
船上から見た商業開発の進む浦東地区、中でも東方明珠塔のある「陸家角」一帯は上海の経済発展を象徴するエリアです。 まばゆいばかりにライトアップされたビル群はまるで近未来の風景を見ているかのようなファンタジックな世界を味わえます。
また租界時代に建てられた欧風建築が今もそのままの姿を残す外灘です。夜間のライトアップは街の景観を鮮やかに変化させます、見ていてお見事の一言です。
ライトアップされた浦東地区や外灘を船上から見ると 上海の夜景はインパクトが最大に膨らみます。 夜景見物のクルーザーが 10隻以上 ゆっくりと黄浦江を往復していました。
今日もお立ち寄りいただき 有難うございます。
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注)ブログ記事のうち広東料理の詳細はフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
から抜粋・加筆したものです。
上海の夜景の写真は初めて見ました、迫力ありますね!
浦東地区-高層ビル街と 外灘-旧租界地域の洋館 はそれぞれ対岸からでも お互いに観られるのでしょうが、やはり クルージングで 河の中央から 眺めるのが一番ですね。
迫力が 違いましたねえ。1時間3000円も高くないかな?
「丼」