ぶらり早春能登半島(3)
先日訪れた曽々木海岸は、道路が整備されていない頃には能登の親不知と云われた秘境の地だったとか。
景勝地で有名な曽々木海岸にある「窓岩」や「垂水滝」は、冬の風の強い日には「波の華」が見られることでも知られています。
「窓岩」は、直径20mの一枚岩ですが、岩の真中に直径2mの穴が窓のように開いています。
長い年月と激寒の季節風にさらされた結果の自然美ですが、奥能登の夕日スポットとして国指定名勝天然記念物にも指定されています。
「窓岩」では春秋の彼岸前後にはわずかな時間 窓の中に入った太陽を見ることが出来るそうです。
窓からの陽光が放射線に海面を照らし、一筋の黄金の道をつくり、そして対照的に窓岩の形そのものがシルエットになったりしてファンタジックな被写体が見られるとか。
(なお 関東でも三浦半島にこれに似た海触洞窟・馬ノ背洞門があり、高さ8メートル 横6メートルの洞窟は自然の波浪や風雨が作り上げたものです。)
また垂水滝は落差15メートールで 断崖から海に一気に落ちる珍しい構造です。
このため季節風が強いと滝の水が海面に落ちることなく途中から空気中へ吹き舞い上がってしまうのだそうです。
激寒の時期 曽々木海岸でよく見られるのが「波の華」です。
「波の華」は1~2月の寒い時期に起きる自然現象で 北風の強風に吹き寄せられ、波が岩にもまれて波が生み出すものです。
訪れたのはお彼岸に近いぽかぽか陽気の3月。波の華は撮影できません。
そこで参考動画としてYouTubeに公開されている北海道の波の華です。
(この動画は川村氏によって撮影されたものです。)
http://www.watchme.tv/v/?mid=afafd9c0764318031eedd5700a8d3d20
曽々木海岸の入り江に溜まった泡が季節風によって吹き上げられる様はまるで花々が舞うように幻想的なものになります。
波の華が発生するとテレビ各局は能登半島の風物詩としてその映像を必ず報道しているほどなのです。
そして「千枚田」はこの地域を象徴する水田といえます。
日本海に面した土砂崩れの多い場所を色々工夫して棚田が作られ稲作が行われています。
多いときには2600枚以上の水田があったそうですが、現在は1000枚余りしか米作りには利用されていないそうです。
稲作をご希望の方は空いている棚田を借りることも可能だそうです。
日本人の勤勉さ、特に能登の人たちの忍耐力と勤勉さ、
先人の努力の結果を垣間見た瞬間でもありました。
今日も お立ち寄りいただき 有難うございました。
****************************
他にもブログを投稿しています。
●丼季報亭の「四方山話」http://kj2k3.at.webry.info/
日々の思いを気の向くままにつづってみました。
●旅のブログ:4Travel:Donkyさんの旅の記録」http://4travel.jp/traveler/donky2013/
お時間のある時にちょっとだけ覗いていただければ幸いです。