相場三昧 マーケットウォーカー

株・商品・FXマーケットに立ち寄る
SOUL, SMOOTH JAZZを愛するトレーダー

 

つきは気まぐれ

2010-11-04 15:16:28 | 相場の張り方
昔、相場の貴乃花が「強いヤツが勝つのではない、勝ったヤツが強いのだ」
と言った。相場にもこれが言える。
「上手な人が儲けるのではない、儲けた人が上手いのだ」と言う訳だ。

しかしこの事を相場する人に当てはめて考えていくと、もっと違う所のものがある。
「儲けた人は運が良かっただけである。その幸運のツキが離れたら終わりだ」
どんな名人上手といわれる人でも、相場や勝負の世界ではツキ、ツカぬの周期が
あって、なかでも相場社会はこの両極端が短期間で表面に出てくる。
この事を知っている人は、自分のツキというものを大切にするが、知らない人は
すぐに浪費してしまうようだ。

自分のツキを無駄にしてしまうのは、儲かっていることが、あたかも自分の才能の
ように思い込むのと、この状況がいつまでも続くと考えるからである。
飛ぶ鳥も御威光で落ちる。しかし、サイクルが終了するとまさに諸行無常の風である。

明治、大正、昭和の大相場師を見ても、あれほど大儲けした人が・・・と思うほど
ツキが離れると、あっけないものである。
相場で儲けていると言うことは、決して自分の才能や力ではないということである。

そして、このツキは非常に気まぐれだ。ある瞬間、ふいにどこかに飛んでいく。
ひとたび逃げてしまうとなかなか浮かび上がれない。
所謂、「天井三日、底百日」型の罫線のようである。

ツキが離れると必ずと言ってよいほど無理の上に無理を重ねる。相場は非情である
から、そういうところを見つけて攻め立てる。
心すべきである。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする