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勢い使い果たすべからず

2010-09-21 16:12:30 | 相場の張り方
人間というものは、調子に乗りやすいものである。神様がそのように創っている。
しかし、調子に乗った時が、実は一番恐ろしい時であることを神様は教えてくれない。
そのことは経験してきて誰でも判るようになっているが・・・。

相場の世界にも雲一つない日本晴れの絶好調の幸運時こそ、知らぬ間に破局の種が
蒔かれているということが多い。人は不幸の時や、逆境の時に不幸が始まるのではない。
病気の時に、病気が始まる訳ではないように・・・。
破局と言うのは、ツイテイル時にこそその兆しが発生している。健康な時に、病気の
原因をつくるようなものだ。

「禅」で、薄氷を踏むが如く言動を慎めと言うのもこの為である。
勢い使い果たすべからず。福、受けつくすべからず。という。
もし使い尽くさば縁必ず弧なり。要するに程々にしておけということ。

ところが、このホドホドが大変難しい。自分ではその時の思いとして、ホドホドの
つもりが境界線を越えていたりするものである。
勢いというものにしても、さあこれから、やっと調子が出てきたーーと思うあたりで
すでにオーバーしていたりするのは、後になってみないと判らない。

後悔先に立たずと言うわけだが、好機逸すべからずともいう。
老子は、「自ら勝つものは強し」と教えた。

人間社会の仕組みは、教えていなくても厳然とそのようなことが現実であるから
判る人はなるほどなあーーと判ってくるようで世の中、実にうまく出来ている。





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