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科学的投資術 7

2012-03-20 08:44:50 | スクリーニング
投資家が市場に勝てない本当の理由


認知上のバイアスからはプロも逃げられない
前回で見たように人間は、様々な認知上のバイアスに囚われています。
こうしたバイアスによって投資家は「合理的でない」判断を下すことになる
さらに、プロでさえヒューリスティックによる判断ミスを起こします。

情報過多による自信過剰がもたらすプロの失敗
自分達の楽観的な予想に対し自信過剰になれば、将来は収益が伸びると
いう予想のもとで、現時点でPERが高くても、そのPERは成長性で正当化
できると考え、高PER銘柄を過剰に買い進めがちです。
ファンドマネージャーはチームで結論を出すことが多いためリスキーシフト
が起こりやすいことも、この傾向を加速させます。

バイアスに囚われた人はバイアスに気づかない
例えば、株価を予想する際、あらかじめ期間を設定しないことにより、
テクニカル分析やファンダメンタル分析などで上昇すると信じていた銘柄
が一度でもそう考えた時点での株価を超えると、たとえその後株価が下げ
ても「やはり私の分析どおりだ」と記憶されるのです。
人間は、先入観、思い込み、信念と合致するデータだけを過大評価し、
仮説に合致する情報だけを捜そうとする傾向を持っています。したがって
自分の信じている投資法については、上手くいった例だけが記憶に残り
やすく、失敗の例は忘れ去られてしまう、あるいは都合がいい言い訳や
解釈が与えられる傾向があります。

これらが、テクニカル分析やファンダメンタル分析などが
有効に感じられる大きな原因と言えるでしょう。

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