新潟久紀ブログ版retrospective

ほのぼの暮らし・「爪白癬」の恐怖は続く

●爪白癬の恐怖は続く

 痛くも痒くもないのに見た目だけが気色悪い「足の指の爪白癬」に罹患して近所の皮膚科診療所を訪れてから一週間。毎日欠かさず足の指の間や足裏から踵へのクリーム塗布と爪への液剤を施してきたが、親指の爪の生え際に黒い2ミリくらいの穴があってその周囲が白濁しているのは相変わらずで、医師のいうように即効性の手立ては無いということのようだった。
 それでも、再診に伺うと、右足の薬指と小指の間にあった白い発疹が綺麗になっているというので、医師自身が効き目が薄いと言っていたクリームも塗り続けた甲斐があるというもの。
 更に効き目が高いと言う薬の服用の是非を判断する血液検査の結果が判明。結論は”オールグリーン”で問題無し。昔に比べれば酒量も落とし、タバコも止て久しく、週末のジョギングなどを欠かさずに同じ体重と体型を30年維持している私は、検査結果を見極めるまでは服薬にゴーサインを出せないと繰り返していた医師へ、言わないこっちゃないでしょとばかり”ドヤ顔”になったものだ。それでも自己管理には自身があるのに抵抗力不足や不衛生などが原因とされる爪疥癬に罹ったわけだから何も言えたものではない。
 その薬の名は「ネイリン」。極めて強力な抗真菌薬らしく、と同時に、それ故なのか肝臓機能に負担をかけるリスクがあるという。この時も医師は繰り返しそれを言う。よほどの臨床データが報告されているのか。体質には自信のある私も何度も言われると果たして大丈夫なのかと少し不安になる。とりあえず2週間分を処方して、飲み切った時点で血液検査して肝臓データに異常が認められないなら続き分を処方すると言うので「どんだけのものなんだ」という思いが増す。
 それでも、この時結果を見た血液のデータが全ての項目において基準値の中央値付近であり、全く健全なものであったことが、強い薬へのチャレンジを後押ししたのだ。
 服薬を始めても足へ塗るクリームと液剤は併用するよう言われて診察室を後にし、診療所に隣接する調剤薬局へ行く。処方箋を提示して待つこと暫く、ついに「ネイリン」カプセルを手にする。医師から言われていたとおり高額な新薬なので一日一個服用の2週間分で3割負担でも○○円の支払い。クレジットカードが使えるということなので現金をあまり持ち歩かなくなった昨今なので有難い。それにしても診療所はいまだ現金払い。別件で定期通院している内科診療所もしかり。ここ数年来、クレジットカードでのキャッシュレスの安心とポイントのうま味が染みているので、医療機関も早く進化して欲しいと思う。
 一日一錠毎夕食後の決まりどおり、私の「ネイリン」服薬の日々が始まった。例えばロキソニンなどのように痛みの症状があって飲む薬は、飲んだそばから効果が体感していけるものだが、なんといっても爪白癬は痛みや痒みなどの症状が全く無いので、服薬した実感というものが感じられてこない。
 一方で、副作用のリスクはあるということなので、理由なき倦怠感や吐き気などが出まいかと暫く自身の様子を観察するが、数時間経っても何ともないので先ずは”セーフ”といったところのようだ。基本的に丈夫に生み育ててくれた親に感謝する気持ちが湧くのは何歳になっても同じだ。
 二週間分の処方をきっちり飲み終えて診療所を再訪し、改めて血液検査すると、結果はまたしても”オールグリーン”。次はひと月分のネイリンを処方して改めて血液検査をするということになった。再診の度に血液検査結果の確認だけでなく、当然、足の指の患部も診察してもらうのだが、黒点のような部分が爪の生え際から指先の方へ少し移動しているのが見て取れる。新しい健全な爪が生えてきたのだ。少なくとも爪疥癬が広がるようなことはなく真菌を排除する薬「ネイリン」は効いているようで嬉しくなる。
 しかしながら、完全に生え変わって”完治”となるまでには一年近くは掛かるという。治癒の為に良いとされることは何でも取り組んで、根気強く治癒に向けて過ごそうと誓うのだ。

(「ほのぼの暮らし・「爪白癬」の恐怖は続く」終わり。「ほのぼの暮らし・移植歯と25年目のサラバ」に続きます。)
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