新潟久紀ブログ版retrospective

ほのぼの愛車遍歴2「ホンダ・スーパーカブ50」

◇◇◇ホンダ・スーパーカブ50 [昭和58年頃の数ヶ月愛用]◇◇◇

☆進学した新潟大学経済学部がある新潟市五十嵐地区周辺は、昭和後期の当時はまだ中心市街地から郊外への移転直後であり、とにかく商業店舗が少なかった。日常的なこまごました買い物のために電車やバスを使うわけにも行かない。坂が多く間延びした土地柄での機動力の必要を考えると原付が欲しくなった。

☆高校生の時に柏崎市を出回るのに重宝していたヤマハ・メイト50は、一応父との共用であったし、帰省時の下駄履き的なアシとして実家に温存しておきたい。暮らし始めた新潟市の下宿近辺でなんとか調達できまいか。ネット情報など無い時代なので、取敢えず大家に掛け合うと、地元で懇意のバイク屋で中古を探してくれた。

☆昭和58年の春爛漫の頃、大学から帰宅すると大家が車庫に用意してくれたのが、中古のホンダ・スーパーカブ50だった。走行キロ数は忘れたが、余り乗られていないものの5年以上は経っていた車両だと思う。とにかく見た目が薄汚れていていかにも個人商店の配達仕様といった見た目だ。それでも私は走れば何でも良かった。

☆どうせ廃車にする予定だったモノらいしから…と、代金は1万円ポッキリにしてくれた。とはいっても親からの仕送りも多くない当時の私には大金であった。どうせなら十分に使いこなしたい。大家への謝意もそこそこに私はスターターをキックして、近所の一回りに繰り出した。

☆先ず驚いたのは、エンジン音というか排気音というか、音の迫力が凄い。実家で乗っていたヤマハ・メイト50は、モーターか何かが回るようなルルルルーといった軽い音で、振動も感じない程だったが、スーパーカブ50はドッドッドッといかにもレシプロエンジンが回っているというサウンドで、リズミカルな振動が尻に響く。

☆要するにスーパーカブはメイトよりうるさかったのだが、それは、せせこましいというのではなくどっしりとした響きと振動であったので、落ち着きすら感じさせた。私はバイクにあまり頓着はないが、エンジンがメイトの2ストロークと異なりスーパーカブは四輪車と同じ4ストロークエンジンということによるものなのかも知れない。

☆同じ原付でも実家のヤマハ・メイトとのテイストの違いもあって、買い物などで喜んで乗り回していたが、やはり私も二十歳前の男らしい嗜好があったのであろう、"おっさんバイク"と言われるいかにも業務用の車体には、直ぐに退屈してしまった。入手して二ヶ月も経つと、どうせならもっと楽しい車両はないかと考え始めた。


(「ほのぼの愛車遍歴2「ホンダ・スーパーカブ50」」終わり。続きは近くupします。)
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