皇居の落書き

乱臣賊子の戯言

佳子さまの服装に文句をつける奴ら

2024-06-06 21:23:47 | 皇室の話(3)
令和6年6月6日、女性自身より、「佳子さま “2990円ニット”ご着用に専門家が指摘する「皇室が軽視される」懸念」」と題する記事が配信されている。

先日の佳子内親王殿下のギリシャ御訪問に関してのものであるが、文句のつけ方にしても、全くナンセンスなのではないか。

記念式典では着物姿もお見せいただけたところであるし、それで十分なのではないのだろうか。
 “2990円ニット”とあって、本当に2990円なのかどうかは筆者には分からないが、ずっと華やかで可愛らしいファッションであり、現地メディアでの評判もよかったらしいので、文句をつける必要がどこにあるのだろうか。

記事のタイトルにある専門家というのは、静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次氏のことのようだが、そもそも小田部氏はファッションの専門家ではないであろう。

小田部氏のコメントとして、以下の内容が記載されている。
-----引用開始-----
相手国の国民に軽薄な印象を与えないためにも、お召し物選びや一連の所作には、慎重なご姿勢で臨まれるほうが望ましいことのように思います。また、皇室の格調や尊厳に対しても、日本国民の間に失望の念や軽視する感情を広げるようなことにもつながりかねず、ソフトさばかりを追い求めることは避けるべきでしょう
-----引用終了-----

これは、一般論として述べているのだろうか。

仮に、今回のギリシャ御訪問の評判があまりよくないという結果があって、その原因は何かという検証を行う場合に、こういう切り口があるのかもしれない。

しかしながら、今回のギリシャ御訪問は成功なのであって、また、筆者のような素人の観察眼からしてみても、「お召し物選びや一連の所作」が練りに練ったものであることは良くわかる。

小田部氏の言っているのは的外れの指摘だし、全くお呼びでないコメントというしかないであろう。

こういう文句をいろいろいう人が出てくると、文句を言われないようにしようという方向性となって、それ故に、女性皇族のファッションというのは、ダサくなる傾向にあるのかもしれない。

佳子内親王殿下には、こんな声に負けて欲しくない。
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北原みのり氏の記事はよいね

2024-06-06 21:16:12 | 皇室の話(3)
令和6年6月6日、AERAdot.より、「「愛子天皇」「女性天皇」を支持する国民の声は雅子さまの30年を知る私たちの実感だと思う 北原みのり」と題する記事が配信された。

昨日、北原氏の2年前の記事を紹介したばかりだが、やはりよい記事だなぁと思う。

皇室関係の記事は、どこかの誰かに配慮した、あるいは、媚びた記事のように思われるものが多いのだが、北原氏の記事は、自らの感性のままに表現をしており、いわば魂の声なのであろう。
筆者と北原氏とでは、立場も考え方も異なるが、納得できる箇所も多い。

-----引用開始-----
イギリスのポップなマグカップ感に比べ、日本の皇室の重たさの根にある男尊女卑。「これは性差別ではない、伝統だ」という人は多いが、性差別とはそもそもそのように言われ、肯定されてきたものである。
-----引用終了-----

これは、本当にその通りだと思う。
男系男子ということにつき、「これは性差別ではない、伝統だ」という論者にしても、その伝統の意味合いを性差別抜きにして説明できる者はいない。

なかには、女性は男性皇族と結婚して皇族になれるが、男性は女性皇族と結婚しても皇族になれないのだから、むしろ男性排除の原理なのであり、女性差別ではなく男性差別なんだといったような、ヘンテコな主張を展開する者までいる。

男系男子というのは、結局、公的な立場は男性が担うべきものであって、それ故に、その資格を伝承できるのは男性だという発想が根本にあるのではないか。

これを正面から認めてしまうと論争で勝てる見込みがないものだから、表面上は、これまで男系で続いてきたのだから男系であるべきといった空疎な論理を展開し、その実、守ろうとしているのは、公的な立場は男性が担うべきという発想なのではないか。

筆者としては、「男系」、すなわち、天皇としての資質は、男親からのみ子に継承できるものであり、女親からは子に継承できないという考え方というのは、126代が積み重なったが故に生まれた幻想、オカルトであると思う。

ただ、天皇としての役割が、男性向きであるか、女性向きであるかについては、現代、及び、将来の国、社会の在り方を見据え、議論の価値はあると思う。
このような議論は、皇室の御公務の在り方にも通ずるものであり、皇室にとっても有益なはずだ。

ただ、そういう議論をしようという者は、政府にも政治家にもいないのだろう。
情けないことだ。
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