賽ノ河原にて

プレーオフ決勝で惨敗してからの帰路、知らず知らずに出るため息。
月曜日、重い体と重い気持ちを引きずりながら仕事。

そこへ追い打ちをかけるが如き契約満了選手のお知らせが公式発表。
またこのしんどい季節がやって来た。

秋本倫孝
何度かセットプレーでゴールも決めてくれたが、
それと同じくらい決定的なミスもしでかしてくれた。
大木監督のサッカーをもっとも良く知る選手ゆえに
皮肉にも大木サンガの終焉と共にチームを去る事となった。

原一樹
途中出場、ファーストタッチでゴールを決める仕事人だったが、
大木サンガのパスサッカーの中で持ち味は発揮できたのか？
今季こそブレイクかと思ったが、後半大事なところで仕事出来ず。
不甲斐なかった攻撃陣の代表として引責リストラは残念至極。

倉貫一毅
毎年どこかでベテランの力を発揮してくれた。
今季終盤の連勝の原動力はこの人によるところが大きかったが、
最後の最後で存在感を示せなかった。
サポーターへの対応も丁寧で愛された選手だけに
最後はＪ１サンガで引退して欲しかったが…力及ばず、すまん！

中村祐哉
なぜ、一年で見切るのか？
それだけのアピールの機会を与えたのか？
それともアピール出来るだけの力がない選手だったのか？
なら、なぜ獲った？
個人的に期待していただけに悔しい気持ちでいっぱいだ。

サヌ
明るいキャラで愛された選手ではあるが、
１年半でどれほどサンガの勝利に貢献したかを考えると…


そして、まだ公式発表はないが、
大木監督の解任も決定的のようだ。

３年積み重ねた大木スタイル。
個人的には好きなサッカースタイルではあったが、
完成には遥かに届かなかったのも事実。

来季の体制はまだわからない。
大木さんが賽ノ河原で積み上げた石積みを来季どんな鬼が崩すのか？
それともその石積みをさらに継承し、
今度こそ“また観たくなるサッカー”を完成させるのか？

今はまだ考えられる精神的余裕がない。