最近ご来店の頻度が増えている、未熟児網膜症のお客様。
未熟児網膜症の原因と治療方法について解説します。
Ⅰ:未熟児網膜症の原因
網膜血管の未熟性と高濃度酸素供給により起こる。
胎児の眼球は9ヶ月で網膜血管が眼底周辺部まで達し完成される。
それ以前だと血管形成が不完全の状態。
不完全の状態で酸素投与すると網膜血管閉塞、又は萎縮を発症する。
その結果、無酸素状態の為、毛細血管の発育過剰と血管新生を起し網膜症を発症する。
血管新生→硝子体内滲出→部分的網膜剥離→全網膜剥離
上記の様に段階を追って進行する良好な型(Ⅰ型)、急速に網膜剥離に進行する悪性の型(Ⅱ型)に分類される。
※網膜症(出血→網膜剥離)
Ⅱ:未熟児網膜症の治療
A:予防策 酸素使用量を低期間、低酸素にする。
B:自然治癒傾向も強い、硝子体内滲出時にレーザー治療。
レーザー治療後、緑内障を発症する場合も在ります。
未熟児網膜症は強度数の症例が多く、眼鏡のフィッティングが重要になります。
網膜に正確な映像を届ける事が、お子様の視力改善に大きく影響する為です。
フィッティングが正確でなければ、網膜に正しい映像は届きません。
お子様の眼鏡は治療用眼鏡です。
正確なフィッティング技術を持った眼鏡店で購入する事をお薦めします。
最近、眼鏡店にてお子様の視力測定を行うお店があります。
しかし眼鏡店で正確な視力測定は出来ません。
お子様の視力測定には「調節麻痺剤」が必要で、眼鏡店では取り扱うことが出来ません。
(当然ですが医師の元でなければ点眼薬は取り扱う事は出来ません)
お子様の視力検査は必ず眼科にて測定して下さい。