初日開き春爛漫の大間かな
2部は新橋の芸妓さんたちが華を添えて♪
2階ロビーでは5月の東をどりの広報もされておられた。
幸運なことに2部・3部は2階席最前列、花道真正面の席がとれた♪♪♪
「弁天娘女男白浪」
杮落しに相応しく華やかに浜松屋見世先から滑川土橋までの上演
「待ってましたぁ~」「たっぷり!」と声が掛かって
「知らざあ言って聞かせやしょう
・・・ここやかしこの寺島で、小耳に聞いた爺さんの似ぬ声色でこゆすりたかり
名せえゆかりの弁天小僧菊之助たぁ俺がことだぁ!」
世話物とくに小悪党なら他の追随を許さない人間国宝菊五郎丈の名セリフに場内は酔う。
稲瀬川勢揃いは
弁天小僧 菊五郎丈
南郷力丸 左團次丈
赤星十三郎 時蔵丈
忠信利平 三津五郎丈
日本駄右衛門 吉右衛門丈(團十郎丈に代わられて)
まさに錦絵のごとく豪華な五人男のツラネ♪
極楽寺の大屋根では菊五郎丈の大立回り、山門がせりあがって吉右衛門丈と青砥藤綱の梅玉丈
私はこの芝居を拝見するたびに「黙阿弥さんありがとう!」って叫びたくなるような素晴らしく爽快な狂言♪♪♪
「忍夜恋曲者」将門
蝋燭の面明りで玉三郎丈の滝夜叉姫がすっぽんからせりあがってくる。
美しさと、蜘蛛の糸の打掛に妖気がただよって常盤津の音ととも幽玄な世界が広がる。
光圀の松緑丈も爽やかで、舞台の風情からは国芳の「相馬の古内裏」の怪奇さより
むしろ「美」を感じさせるところが歌舞伎の凄さであろう。
大蝦蟇も登場、屋体崩しと新しい舞台機構がよりスムーズで迅速な場面転換を感じさせてくれた。