さくらんひめ東文章

指折って駄句をひねって夜が明けて

咲いた咲いた

2013年04月07日 | 日記



楽しげにチューリップ皆笑ってる


いつもご訪問ありがとうございます♪

腕を傷めてしまったので、しばらくブログお休みします。

つくづく老いを感じます(笑)



四月大歌舞伎 歌舞伎座初日 第三部

2013年04月05日 | いざ銀座歌舞伎座



2部が終わってから3階にある花篭で「花車膳」を頂く。
開場のお祝いでご飯はお赤飯。




案内された席は窓側に向かって頂けるお一人様用カウンター形式の席で、
一人ご飯には気楽で実にいい工夫がされていた♪






3階にある旅立たれた方々のお写真
またこみ上げてくるものが・・・





近江源氏先陣館「盛綱陣屋」

仁左衛門丈の盛綱と吉右衛門丈の和田兵衛
「これぞ!」という究極の義太夫狂言を堪能させていただいた。
首実検では場内は水を打ったような静けさになり、
観客は仁左衛門丈に全神経を集中!

我當丈の時政 東蔵丈の微妙 時蔵丈の篝火 芝雀丈の早瀬
また、金太郎丈の小四郎や大河丈の小三郎が目を見張るほどご立派で
居並ぶベテラン俳優の中でもしっかりと存在感を発揮。

芝居の話も戦時下であるが、歌舞伎の将来のため
命がけで役になりきっている皆様の想いがそのまま観客に伝わってくる
絵面の見得で幕となる最高の「盛綱陣屋」であった。


歌舞伎十八番の内「勧進帳」

幸四郎丈のそれこそ十八番の「勧進帳」

菊五郎丈の富樫がまた素晴らしい♪
亀井の染五郎丈、片岡の松緑丈、駿河の勘九郎丈が花道から出てくるとジワがきた。

最後、弁慶が花道にくると、
「男前!」「日本一!」などと声が掛った。
弁慶のとび六方では幸四郎丈に合わせて場内から手拍子が起こり、
ジルベスターコンサートじゃないんだからと
旧い人間としては少々違和感がなくもなかったが、
観客もすでに次世代にかわりつつあるのだなぁとしみじみ思った。

個人的には、杮落しの4月には、ぜひとも十二世の「勧進帳」を拝見したかった。


在りし日の弁慶偲ぶ春初日

四月大歌舞伎 歌舞伎座初日 第二部

2013年04月04日 | いざ銀座歌舞伎座



初日開き春爛漫の大間かな






2部は新橋の芸妓さんたちが華を添えて♪
2階ロビーでは5月の東をどりの広報もされておられた。




幸運なことに2部・3部は2階席最前列、花道真正面の席がとれた♪♪♪







「弁天娘女男白浪」

杮落しに相応しく華やかに浜松屋見世先から滑川土橋までの上演

「待ってましたぁ~」「たっぷり!」と声が掛かって

「知らざあ言って聞かせやしょう
・・・ここやかしこの寺島で、小耳に聞いた爺さんの似ぬ声色でこゆすりたかり
名せえゆかりの弁天小僧菊之助たぁ俺がことだぁ!」

世話物とくに小悪党なら他の追随を許さない人間国宝菊五郎丈の名セリフに場内は酔う。

稲瀬川勢揃いは

弁天小僧 菊五郎丈
南郷力丸 左團次丈
赤星十三郎 時蔵丈
忠信利平 三津五郎丈
日本駄右衛門 吉右衛門丈(團十郎丈に代わられて)

まさに錦絵のごとく豪華な五人男のツラネ♪

極楽寺の大屋根では菊五郎丈の大立回り、山門がせりあがって吉右衛門丈と青砥藤綱の梅玉丈

私はこの芝居を拝見するたびに「黙阿弥さんありがとう!」って叫びたくなるような素晴らしく爽快な狂言♪♪♪



「忍夜恋曲者」将門

蝋燭の面明りで玉三郎丈の滝夜叉姫がすっぽんからせりあがってくる。

美しさと、蜘蛛の糸の打掛に妖気がただよって常盤津の音ととも幽玄な世界が広がる。

光圀の松緑丈も爽やかで、舞台の風情からは国芳の「相馬の古内裏」の怪奇さより
むしろ「美」を感じさせるところが歌舞伎の凄さであろう。

大蝦蟇も登場、屋体崩しと新しい舞台機構がよりスムーズで迅速な場面転換を感じさせてくれた。




四月大歌舞伎 歌舞伎座初日 第一部

2013年04月03日 | いざ銀座歌舞伎座



太鼓待つ仕立ておろしに桜雨





第一部の開演は11時であるが、9時過ぎに家を出たので、
歌舞伎座には10時ごろについてしまった。
東銀座の駅に着いてすぐにエスカレーターで外に出ると、
降りしきる雨にもかかわらず歌舞伎座の前はすでに沢山の人でいっぱい。
開場の一番太鼓は近くにいながらも音のみ鑑賞(笑)そしていよいよ第5次歌舞伎座へ。

新しいと言っても、歌舞伎ファンの想いを大切にした設計で
旧歌舞伎座がそのままかえってきたような景観であるが、
鮮やかな大間の絨毯の色彩がやはり新しさを誇っている。

ロッカーに雨コートを置いてから2階の客席へ。
椅子の幅や前後のゆとりはかなり良くなったし、
7列目であるが、花道の七三も良く見える。

通常月は紬や小紋が多いが、さすがに開場初日らしく訪問着や紋付・付け下げ等、
観客の方も華やかな晴れ着で場内を盛り上げる。




「寿祝歌舞伎華彩」鶴寿千歳

昭和天皇の即位の奉祝曲として作られたものだそうであるが、幕が上がって

「本来なら團十郎丈が舞台におられたはずなのに・・・」

なんて私はしみじみしていたが、雌鶴の藤十郎丈がおでましになると
さすがに舞台におめでたいオーラが光輝いた。


十八世中村勘三郎に捧ぐ「お祭り」

三津五郎丈はじめとする十八世・中村屋にゆかりの方ばかりでの「お祭り」

幕が開く前から声が掛かり、十八世を惜しむ気持と当代御兄弟を応援したいという気持ち、
そういう観客がいかに多いかを物語っている。
そして勘九郎丈と七之助丈が七緒八君の手をひいて花道から出てくると
観客の感動はもはやピーク♪♪♪

「勘三郎丈 見てますかぁ~ 
あなたの血を受け継ぎ、わずか2才にしてどうどうとした舞台姿の七緒八君にみんな持っていかれてしまいましたよ~
これで中村屋は盤石ですね」

なんだかうれしくて涙がこみ上げてきたのは私ばかりではなかった。


一谷嫩軍記「熊谷陣屋」

人間国宝を相手に初役の菊之助丈がどう挑むのかが、私個人としては楽しみだった。
玉三郎丈とのからみ、そしてお父さまとなられた吉右衛門丈とのやりとり
二人にとっては主となる藤の方であるから、位取りが大事な役であるが、
菊之助丈の持ち前の品位が自然と滲み出るのがいい。
仁左衛門丈の義経が熊谷を見送るところもさすが。

どちらかというといつも途中で眠くなる「熊谷陣屋」
開場の喜びと共にしっかりと拝見いたしました♪












雨ですかぁ・・・・

2013年04月02日 | 日記




石畳花びら染めし江戸小紋


あられ模様の石畳がいいですねぇ♪

今年は長く桜をたのしませてもらいました。

桜が散ると・・・


もうつつじが蕾をつけています。

そしてすでにこんなにも見事に咲いているつつじも♪






歌舞伎座の初日は雨ですかぁ・・・・

2010年の千穐樂の朝も雨でした。

本来なら、今日主人はゴルフの予定でしたが、

私が「取れないかもしれないけど万が一歌舞伎座の初日の切符が取れたら行かせてくれるか?」と聞くと

取れないだろうとふんでいた主人は「いいよ!」と確約してくれた。

意外にも1部・2部・3部すべて取れてしまったため、主人が朝から晩まで父を看るはめになってしまった(笑)

感謝!感謝!

「かわいい江戸絵画」

2013年04月01日 | アート 伊藤若冲♪♪♪






まっすぐに子供ら見守る桃の花


保育園にある見事な桃の花。

今日から4月新年度のスタートですね。

専業主婦には新年度も旧年度もないけれど、やはり気持ちが新たになるような気がする。







桜の時期に合わせ「春の江戸絵画まつり」を開催する府中市美術館。
昨年は「三都画家くらべ」、その前は「江戸の人物画」だったかな?
毎年とても魅力的な切り口で江戸絵画展を開催する府中市美術館、
今年は「かわいい江戸絵画」だ。

もちろん若冲さんのも展示されているが、今年はやはり「応挙の子犬」が面白い!
恥ずかしながら、今まで応挙が子犬の絵を確立したというのは知らなかった。
たしかに宗達や若冲の子犬と比べて応挙の子犬は格段に可愛いいから、
きっと応挙は犬好きだったに違いないとは思っていたが、

そもそもは渡辺始興の子犬図を倣ったものから出発していること。
また応挙自身が鋭い観察眼で子犬独特の体型などを研究したうえで、
独自に丸みを帯びた「かわいい」型を確立していったこと。

にあらためて感動を覚えた。

可愛いもの・面白い物だらけの展示であるが、
長澤蘆雪「唐子遊図屏風」
大津絵「鬼の念仏」
に特に心を動かされた。

そして、板橋区立美術館からファンになった柴田是真♪
表具まで全て描き込んだ「雛図」に魅了され、
この人が今、若冲さんに次いで私の関心事になりつつある。