さくらんひめ東文章

指折って駄句をひねって夜が明けて

マザーウォーター

2010年10月31日 | 映画♪
その通りや路地を歩いているだけで、心休まりなんだかわからないが満ち足りた気持ちになってしまう♪

京都には観光名所ではないところにこういう素敵な場所が沢山ある。

そしていつかそんな場所の住人になってみたいと憧れる私もその一人。

観る者は、コーヒー豆を挽く音や水割りの氷の音に、登場人物と同じ店にいる錯覚を覚える。

淡々とゆったりとしたごく普通のくらしが、なんとも贅沢に思える映画であった。

「あしたへは、ダイジなことだけもっていく。」

その本当にダイジなものが何なのであるかをよく忘れて
つまらないことに想い煩う日々を私も送っている。

まったりと緩やかに決しておしつけることはしないが、
「ダイジ」なものを教えてくれる映画かもしれない。



かぼちゃの葛よせ

2010年10月31日 | 美味♪
叔父から送ってもらったシマカボチャでかぼちゃの葛よせを作ってみた。

葛を入れて練り上げて、型にいれるタイミングがなかなか難しかった。

初めてにしてはまあまあの出来♪(いつもの自画自賛ですけど…)

ハロウィン

2010年10月31日 | 日記
ハロウィンですね。

といっても私たち日本人にはあまりなじみのない行事ですが、
ハロウィンといえば少し想い出がある。

娘も私も大好きだった絵本のエイドリアン・アダムズの魔女シリーズ
「魔女たちのあさ」「魔女たちのパーティ」「魔女たちのハロウィーン」

ハロウィンの子どもたちの仮装が怖い魔女がいたりと
楽しくて不思議でとっても魅力的な絵本であった。

ちょと読みたくなって勝手に娘の本棚を探してみたがみつからない(笑)

もう一つの想い出は、もう大昔の話になるが
何年か毎に父が仕事でマイアミに数か月滞在している時には
宿泊先にたずねてくる近所の子供たち用に母が毎回サイコロキャラメルを
沢山送っていたことだ。

だから私は、ジャック・オー・ランタンを見かけるとあのサイコロキャラメルを思い出す。

でも最近はあの魔女の絵本もサイコロキャラメルもあまり見かけることができない。


豆松嶋♪

2010年10月30日 | 歌舞伎座以外の歌舞伎
古典芸能鑑賞会

この日もかなりの雨が降っていて、危うく行きそこなうところだった。

しかし、松嶋屋三代の「実盛物語」を見逃すのはさすがに惜しくて
どちらの駅からも中途半端に遠いNHKホールに己に鞭打ってでかけることとなった(笑)

筝曲「三番叟」

舞踊「奴道成寺」

歌舞伎「源平布引滝 実盛物語」

眼目の松嶋屋三代の「実盛物語」

斎藤実盛は歴史上の人物、しかしこの狂言は現実ではなかなかありえない筋立てであるが
私は情がある好きな演目のひとつだ。

仁左衛門丈はもちろんのことであるが、お目当ては千之助丈♪
2007年4月、仁左衛門丈の実盛と千之助丈の太郎吉共演を拝見していて、
その時もとても良かったが、3年の歳月、千之助丈の益々の成長ぶりが楽しみであった。

豆松嶋♪ まだお小さいながらお祖父様譲りの「声よし、顔よし、姿よし」♪

見得も形よくきっぱりと決まっていて、長科白もしっかり糸にのっておられました♪
「豆」なんてつけたらもう失礼かもしれませんね。
これからが本当に楽しみです!

実盛が太郎吉を馬にのせるところで一段と大きな拍手が起こった。

実盛と太郎吉の笑顔にホール全体が心温まる雰囲気であった♪

栗鹿の子

2010年10月30日 | 今日のおやつ♪
鹿の子とはそもそもシカの斑紋をかたどった模様で、
和菓子では餡玉に甘く煮た豆をつけたものを言う。

絞り染の京鹿の子なども歴史ある伝統工芸品。

子鹿の斑紋からイメージしてあの可愛らしい緋鹿の子が産まれるのは
やはり日本人独特の美意識であろう。

豹の斑紋まんまである豹柄とは感性や想像力の差でしょうな(笑)

なんか鬱かも???

2010年10月30日 | 日記
紅葉の秋♪食欲の秋♪芸術の秋♪でも、四季の移り変わりの中で、
今が一番私の苦手な季節でもある。

秋が嫌いという人はまずいないので、みんな私の感覚が変と笑うが
なんだかすごくさみしくてちょっと鬱になる。

この鬱状態に入るとどこも出かけたくなくなる。
昨日も、ずいぶん前から楽しみにしていた「萬歳楽座」に行けなかったし、
今日も台風がくるので、共立講堂の懐かしのフォークフェスティバルに行けなかった。


「萬歳楽座」は、三流儀による連管「津島」や、
茂山千作さんによる素狂言「九十九髪」などを是非とも拝見したかったはずなのに…
どこにも行きたくなくなるし、なんにもやる気がなくなってしまった。

秋は嫌いだぁ!

パンプキンスープ

2010年10月28日 | 美味♪
シマカボチャでお昼に早速パンプキンスープを作った。

クルトンを作るのが面倒だったのでシュガーウエハースで代用。

こういういい加減なナンチャッテシェフであるが、
お味の方は自信作である♪

秋の恵み♪

2010年10月28日 | 美味♪
静岡の叔母の家からシマカボチャとサツマイモなどが送られてきた。

昨年も送ってもらったシマカボチャ。
スープにすると絶品で、先日叔父の葬儀で会った叔母のご主人さまに
「今年も送ってください」と催促していたもの(笑)

静岡には二人の叔母がいてそのどちらのご主人さまも会社を定年退職した後は
優雅に「晴耕雨読」の日々である。

私も畑仕事や農作業しながらの老後を夢見ているが、
我が家のご主人さまはもっぱら芝刈り専門なので、
きっと夢みているだけで終わってしまうだろう(笑)

叔父さん、叔母さんありがとうごさいます♪

竜田の里

2010年10月28日 | 今日のおやつ♪
薯蕷饅頭って本当に美味しいですよね♪

銘から想像すると在原業平の歌が浮かびますが、

「ちはやぶる」と聞くと私は小学生の時に
「青菜」と共に好きだった落語の「千早振る」が浮かんで
思わず井戸に飛び込んだ気の毒な千早の事を思い出してしまう(笑)

仙洞御所

2010年10月28日 | 都へ上る
修学院離宮の参観が終わったのが、11時30分。
そこから相国寺の承天閣美術館へとまわったが、応挙を堪能しているうちに
あっという間に13時近くになってしまった。

13時30分からの仙洞御所の参観に10分前に集合なので、
大慌てで御苑の砂利道をパンプスで走ることとなった(笑)

参観はは今でも皇室の方々や国賓が入洛された際に使用される
大宮御所の御車寄のある玄関からスタートとなる。

仙洞御所の庭園は北池と南池にわかれた回遊式庭園で
後水尾上皇の時代に作事奉行であった小堀遠州が作庭したが、
直線的な石積や武家風が上皇のお好みに合わず、大改修されていて、
南池の片隅に当時の遺構がほんの少しのこっていた。

また北池の六枚橋がかかる入江に阿古瀬淵があり、
そこが紀貫之の邸跡である碑もあった。

写真は南池であり、美しい州浜が続いているが、
この州浜の石を集めるのに、1個を米一升とされた由来から
「一升石」と呼ばれる形の整った石がどこまでもひきつめられていた。

ご案内下さった方が、和歌を朗詠してくださったり、
京都の十二ヶ月のお菓子をご紹介してくださったりと充実の内容であったので、
大変有難く雅な上皇のくらしに想いを馳せる一日となった。


修学院離宮

2010年10月27日 | 都へ上る
今回の旅の大きな目的は、「寿会」と奈良県立美術館の展覧会であった。

仙洞御所が11時の参観が出来たなら、そのあと奈良でも西ノ京あたりの寺などを巡る予定であったが、
御所の参観が13時30分からであったので、それならと10時の修学院離宮の参観も合わせて
お願いすることとなった。

前回、2006年に参観させて頂いた日は雨模様であったが、
それはそれで西浜や浴龍池が素晴らしく幻想的であったことを記憶している。

今回は天候にも恵まれ、隣雲亭からは洛中の街並みや洛北の山々が見渡せた♪

「あのあたりが円通寺です」とご案内の方のご説明を伺いながら、
幕府に対する憤懣やるかたない想いをエネルギーに替え
一木一草にいたるまで細かく指示しながらこの離宮を造営された後水尾上皇を想った。

窮邃亭では上段の間で肘をついて今後の作庭を考えている上皇が目に浮かんできた。

とにかくスケールが大きく、田園風景も取り入れ、
大刈込みとしてまぜ垣を多用し自然美に溢れたこの離宮が私は桂離宮よりも好きである。