さくらんひめ東文章

指折って駄句をひねって夜が明けて

レオナール・フジタ - ポーラ美術館コレクションを中心に

2013年08月30日 | アート♪



ABIKAIの時に同じbunnkamuraで公開中だったフジタの展覧会を拝見した。


乳白色の肌の裸婦や猫に代表されるフジタであるが、

今回の展覧会はポーラ美術館コレクションが中心で戦後フランスに渡ったフジタが

子供をテーマに制作した「小さな職人たち」をたっぷりと楽しむことができた♪

1950年以降彼のアトリエはフジタの描いた子供たちで彩られていたそうで、

それらが同時公開の阿部徹雄の写真によっても認められた。

また土門拳の写真からはフジタ独特の美しい乳白色が

ベビパウダーから生まれていたことも。





フジタの描く子供たちの顔は気難しそうであったり、一筋縄ではいかない悪戯っ子のようであったり

そらがまた一つ一つの作品に引き込まれる要因のように思った♪

高く評価されている裸婦像とかはあまりよくわからないが

フジタの「礼拝」と「ピアノと娘」「オランダの少女たち」が好きだ♪

一緒にあったルソーの「シャラントン=ル=ポン」も素敵だった♪

80周年♪

2013年08月27日 | 今日のおやつ♪



「ビスコを食べるとつよい子になる」という懐かしいフレーズ

発売から80周年というのには「そんな昔からあったんだぁ~」とちょっとビックリ!

私がもの心つく時代からあったけれど昭和8年に1箱10銭で発売されたとは知らなかった。


60年も昔の日本は今日のようにお菓子の溢れていた時代ではなく

ビスケットやクッキーにいたっては市販のもの数は限られていた。

おせんべい類よりビスケットが大好きだった私は特にあの赤い箱のビスコが大好きだった♪

そして今でもスーパーであの赤い箱をみつけるとカゴにいれてしまう(笑)

もちろん災害用非常食もビスコ缶


その懐かしいビスコが進化はあるとしても昭和の味・昭和のパッケージでスタイルをかえず

「定番」として今日に至っているのが実に嬉しい♪♪♪



80周年の感謝を込めたスペシャルな味わいのビスコ。


発酵バターとバニラシード入り

乳酸菌が2億個入り(5枚当たり)

スペシャルなゴールドカラーのパッケージ


期間限定ということなのでかなりの大人買いをしてしまった(笑)


懐かしき昭和の菓子に肥える秋

31年目の夫婦喧嘩

2013年08月26日 | 映画♪



メリル・ストリープが大好きなので彼女が出ている映画は必ず観に行く。


トミー・リー・ジョーンズとメリル・ストリープの夫婦というから

コメディタッチでかなり笑える映画かと思っていったが、結構シリアスな部分もあって

歳を重ねた夫婦間の愛情とも友情ともいえないあいまいな

ときには危うい感覚が男性の視点・女性の視点それぞれから面白く描かれていた。


空も1日のどこかで秋の雲が表われる様になったし、

陽が落ちると虫も鳴き出した。

芸術の秋♪ 亜麻色やセピア色のロマンティックな秋♪ そして実りの秋♪


でも私は子供の頃からそんな素敵な秋もなんとなくさびしくなる空気感が嫌いだ!


生誕250周年 谷文晁

2013年08月22日 | アート♪



どちらかというと前期を拝見したかったが、さすが文晁!後期も見ごたえがあった。


序章 様式のカオス

第1章 画業のはじまり

第2章 松平定信と『集古十種』――旅と写生

第3章 文晁と「石山寺縁起絵巻」

第4章 文晁をめぐるネットワーク――蒹葭堂・抱一・南畝・京伝


どんなものでもなんでも画けちゃう文晁♪

その実力をいかんなく発揮した「石山寺縁起絵巻」補完。

あくまでも古様に徹した文晁は凄い!

サントリー美術館所蔵の模本と石山寺のオリジナルの比較も面白かった♪


わたる風の音が聞こえてくるような「風竹図屏風」♪

谷文晁・酒井抱一画/亀田鵬斎賛「老梅図」♪

おそらくは松本奉時のプロデュースであろう「奉時清玩帖」があったのも嬉しかった♪



幅広い人脈をもち家族に仕事に恵まれた文晁の生涯はきっと幸せなものであっただろう。




八月納涼歌舞伎 第三部

2013年08月20日 | いざ銀座歌舞伎座



「江戸みやげ 狐狸狐狸ばなし」  「棒しばり」


「江戸みやげ 狐狸狐狸ばなし」


内容はとにかくエロ・グロ・ナンセンスな話であるが、

歌舞伎作品となり役者が揃うとかくも爽やかに笑えるものかと思った。

十八世当り役伊之助をおきわ役だった扇雀丈が演じられたことで上方独特の風情が出ていて実に良かった♪♪♪

そしてそのおきわを七之助丈が妖艶に勤めておられるが、こってりとしすぎない様が私はとても好きだった♪

重善の橋之助丈・又市の勘九郎丈・福造の巳之助丈・おそめの亀蔵丈・甚平の山左衛門丈

じつにいいバランスでいいチームワークで大いに観客を笑わせてくれた♪♪♪

きっと十八世もどこかでご覧になっておられたのでは?







「棒しばり」


とにかく三津五郎丈が秀逸♪♪♪

棒にしばられたまま、汐汲みのような舞のところは神々しかった!!!


あまりお酒を飲まないものでもこの舞踊を観るとお酒が飲んでみたくなる(笑)


久しぶり月観ながらの大吟醸


歌舞伎座さよなら公演の納涼歌舞伎、「怪談乳房榎」で最後に円朝を演じた十八世

「歌舞伎座の納涼歌舞伎はこれが最後!
新しい歌舞伎座が出来上がるまで、しばらくかかるが
みなさんそれまであっちの世界にいかないように頑張ってお身体を大切に!」


って笑わせていたのに肝心のあなたが逝ってしまうなんて・・・(涙)






柳家小三治 独演会

2013年08月15日 | 劇♪場♪



昨晩、主人と有楽町で待ち合わせて「柳家小三治 独演会」へ。


カメラ屋さんの7階にあるホールは入るのも出るのも大変なので結局主人と出会えたのは席だった(笑)


「こんなに暑い中来るお客も異常だぁ」なんて始めてお母さまの話から「粗忽の釘」に。


引越しで重い荷物を背負う粗忽者の亭主、観ているこちらも引き込まれて思わず力が入ってしまう。


やっと家を出てからの展開は筋をわかっていても笑わされ通しで終いには涙がでるほど。


仲入り後、黒のお召物から茶系に着替えてこられた小三治師匠


浅草の奥山について語り出した。

若いころのご自身の思い出に残るトタンの長屋の風景

全然説明になっていないのに、不思議とビジュアルが浮かんでる。

「何だかわからないんですが~」「あれはなんだったんでしょう?」

なんて言いながらの師匠お得意のまくらもまた独特な味わいがある。


そして「一眼国」では、六部と香具師の親方とのやりとりが絶妙な間合。


さすが小三治師匠♪♪♪ この人の話をずうっと聞いていたいと思わせる♪♪♪


小三治師匠の語り口はアルファ波を多く出す森林浴や美しい音楽など同じなのかもしれない。









ABKAI 市川海老蔵 第一回自主公演

2013年08月14日 | 歌舞伎座以外の歌舞伎



海老蔵丈歌舞伎十八番の内「蛇柳」を拝見にシアターコクーンへ。





そもそも「蛇柳」は宝暦13年(1763)に四世團十郎によって江戸中村座で初演されたもの。

ちょうど若冲さんが「動植綵絵」に取り組んでいたころだと思うが

それ以来上演が途絶え、七世が復活を試みたが上演はかなわず、

十世により昭和22年(1947)に復活上演されて以来その後再演されることはなかったそうだ。

その「蛇柳」を海老蔵丈が復活とくれば観に行かない訳にはいかない!

ご宗家の振付・演出によるまったく新たな構想でつくられた舞踊劇、

白塗りの助太郎・蛇柳の精魂・荒事の金剛丸と

それぞれに海老蔵丈の魅力が活かされていてなかなか良かった♪


もうひとつは「疾風如白狗怒涛之花咲翁物語」とめっぽう長いタイトルのついた「はなさかじいさん」

宮沢章夫氏の脚本・宮本亜門氏演出の新作歌舞伎

脚本に今一つ注文をつけたいが、全編竹本を使い、黒衣や舞台の大道具・小道具も

「歌舞伎」から逸脱しておらず、むしろそれらを効果的に使った演出がいい♪


そして海老蔵丈の三役。舞台に立っているだけでオーラを放つ人だけに

楽しげにかつ全力投球で演じている姿にあの中村屋がよぎった。

中村屋のは丸い魅力で成田屋はとがった魅力♪

これからも持ち前の魅力を武器に大いに挑戦してもらいたいと思った。


愛之助丈のいいおじいさんと吉弥丈のおばあさんも良かった♪






筋書にもかなりのこだわりが感じられてCOOL♪♪♪

小口も三方金でGORGEOUS!!!  

2013 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展

2013年08月12日 | アート♪



板橋区立美術館の毎年夏のお楽しみ、イタリア・ボローニャ国際絵本原画展♪

今年で33回目を迎え昨日が最終日であった。





入選作家77名の作品が展示されていたが、そのうち15名は日本人。

それらのどの作品も独創性がある素晴らしいものばかりで日本のレベルの高さに感動した♪♪♪



小輪瀬護安さんの「除雪車」CG

刀根里衣さんの「かえるのぴっぽ」アクリル

酒井冬子さんのアップリケとフランス刺繍の「カメレオン」も面白い作品だった。


今年はブックフェアの50周年にあたるそうで、

「ボローニャ発世界へ - 絵本作家たちの挑戦」の特別展示もあって

世界に羽ばたいた日本の作家たちの作品も紹介されており、

その中のお一人の三浦太郎さんが来館されておられサインを頂戴することができた。

夢があって愛らしいけどデザイン性に優れていてとてもおしゃれな作品たちに魅了された♪♪♪



 








八月納涼歌舞伎 第二部

2013年08月11日 | いざ銀座歌舞伎座



「梅雨小袖昔八丈 髪結新三」  「色彩間苅豆 かさね」


初めて観る者にとって面白い歌舞伎をと平成2年に十八世と三津五郎丈とで始まった納涼歌舞伎

新開場となって初めて迎える納涼歌舞伎だけに

「中村屋の分まで盛り上げていきたい」との三津五郎丈の言葉に力がこもっていた。



「梅雨小袖昔八丈 髪結新三」


その中村屋当り役の新三を三津五郎丈はまた違った味わいでみせてくれた。

すっきりとして粋で中村屋独特の愛嬌とはちがう苦みばしった色気があった♪♪♪


さすがなのは萬次郎丈の後家お常と秀調丈の善八♪


深川閻魔堂橋の場

縞の着物に帯を前に緩く結んだ新三はゾクッとするほど素敵だった!

橋之助丈の源七も大きく良かった♪


髪結い・鰹・盆栽・傘・下駄・・・江戸の庶民のくらしぶりが楽しめる芝居である♪♪♪



「色彩間苅豆 かさね」


前半は美しい男女の色模様をみせて、


後半は左半身で怨みを右半身で男への愛情を表現するかさね

清元も名曲♪

こんな舞踊を創り出した歌舞伎は本当に凄いといつも思う♪♪♪







鮎とゴーヤのパスタ

2013年08月10日 | 美味♪



先月大阪のイタリアンで頂いた鮎とゴーヤのパスタが絶品だった♪♪♪

苦みと辛みのバランスが絶妙で忘れられない味となった。


もちろん本格イタリアンのお店のパスタだから我が家で同じ味を再現できるわけもないのであるが

なんとかそれらしき味をもとめて試行錯誤(笑)


今日で挑戦3回目 (今週は2回トライ)

苦みと辛みのバランスはなんとなくいい感じになってきたが、

今回は冷凍の子持ち鮎を使ったので、少々くどい味になってしまった・・・


おそらく夏限定メニューであろうし大阪にしかないお店なので

もういちどゆっくり味わいに再度お店にうかがえないことが悩ましい今日この頃。 

八月納涼歌舞伎 第一部

2013年08月09日 | いざ銀座歌舞伎座



「野崎村」 「春興鏡獅子」


「野崎村」

客席数が減ってしまう問題はあるが、歌舞伎座新開場での初の「野崎村」ならやはり両花道で拝見したかった!

この演目を上演するにおいては重要なポイント!

扇雀丈の久松が良かった♪

七之助丈のお染は惚れ惚れする美しさであったが、お光も観てみたい。

勘九郎丈はあとに「鏡獅子」がひかえているので無理な話であるが、

七之助丈がお染ならやはりお光は勘九郎丈がいい!


ここ数年いつも気になるのは、

お染と久松が死ぬというと久作もそれなら自分も死ぬといい、

それにお光も死ぬと言い出すところで必ず場内からかなりの笑いがおこる・・・

「不幸を笑う」ご時世なのか?それとも芝居が軽いことによるものか・・・?


「春興鏡獅子」


幕があき、老女の小山三丈に「小山三!」「小山三~!」と多くの声がかかった♪

勘九郎丈襲名の時も老女であった小山三丈、お元気にご活躍される姿が嬉しく

観客は十七世・十八世への想いも重ね合わせ万雷の拍手をおくりたくなるのだろう。


その小山三丈らに手をひかれて恥ずかしそうに出てくる勘九郎丈の弥生は実に初々しい♪

花見以降、扇を使っての見せ場は、愛らしくも御殿女中の品格が失われず、

非常に難しい身体表現をなんなくこなしてきっちりと形にしているのが実にいい♪♪♪

獅子になってからは、舞台で躍動するダイナミックな迫力に、場内からは大喝采とともにため息がもれた。

もうお父上と同格、いやそれを上回る出来といっても良い「春興鏡獅子」であった♪♪♪











つばさ142号

2013年08月08日 | 小さな旅
帰りの時間に余裕を見過ぎていたので、福島駅で30分早い新幹線に変更した。

10分ぐらい前にホームに入るとすでに新幹線は到着していたが

じぇじぇじぇ! 私の乗る車両がいない!?





焦って駅員さんにたずねると「これから入ってきますからお待ちください」と

教えて頂いた位置で待っているとなるほどカラーの違う車両が入ってきた。





E2系やまびこ142号(たぶん?)とE3系つばさ142号の連結だ!


ゆっくりと車両が連結する瞬間に久しぶりに鉄道好きのハートが興奮♪





おまけに変更して頂いた席が6Dだったのにも感激♪

おそらく通常取ることは困難であろう車椅子対応座席の一人用の座席で東京まで帰ることができた。