くるま走ってたの!ANNEX

小田急線を中心とした鉄道写真と電車に関する色々な話題、カメラの話、などなど、ゆるーく書き散らしています。

シグマ APO 500mm F4.5 撮ってみました その1

2008-05-11 22:34:20 | カメラについての雑記帳
シグマ500mmF4.5、さっそく撮影してみました。

今回は、作例集その1。

いつも通り、カメラはすべてEOS-1Dsです。
時間がなくてあまり数は稼げなかったのと、500mmという焦点距離を生かした撮り方が分からず超望遠の必然性が感じられないカットばかりです。


[シグマ500mmF4.5, 1/500, f5.6, ISO200]
5000形。
f5.6撮影。私にとっては今まで撮った事のない感覚のフレーミングです。ボケ方が違う! 画質的にはちょっと甘いです。f4.5で撮ったカットは当たりがないので今回はアップしません。そのうち条件の良い時に撮り直したいと思います。


[シグマ500mmF4.5, 1/320, f6.3, ISO200]
50000形VSE車。
f6.3で撮影。引き付けると架線柱の見え方がだいぶ違います。


[シグマ500mmF4.5, 1/250, f6.3, ISO200]
10000形HiSE車。
f6.3で撮影。普通なら135~200mmクラスの中望遠で狙うところを遠目に狙いました。圧縮効果が凄いです。ゆっくり走って来たので低速シャッターでも何とか写し止められました。


[シグマ500mmF4.5, 1/250, f6.3, ISO200]
8000形。
f6.3で撮影。真正面にしてはちょっと低速すぎました、止め切れていません。


[シグマ500mmF4.5, 1/250, f7.1, ISO200]
珍しく4000形急行。
f7.1で撮影、かなり良好です。


[シグマ500mmF4.5, 1/200, f8, ISO200]
f8まで絞ったショット。低速シャッターですがなんとか止まってます。ぐっとシャープになりました。この画像サイズではあまり変わったは感じはしませんが...


[シグマ500mmF4.5, 1/320, f8, ISO200]
7000形LSE車。
こちらもf8、ホワイトバランスが微妙なのは原因不明です。


[シグマ500mmF4.5, 1/500, f5.6, ISO200]
愛甲石田~伊勢原間の高架線の切れ目の踏切から。
これまで試そうとも思わなかった、信号機の柱とはしごの隙間から狙ってみた1枚。両端にもやもやと障害物が写り込んでしまったのですが、もしやAPS-Hだったら両側がうまい具合にカットされた...?

全体的にはたいへん満足しました。
なかなか凄いレンズです。
デジタル非対応どころか相当古い設計ですが、撮り鉄用超望遠としては十分に合格点でしょう。
純正EFゴーヨンゴーやゴーヨンが良いのは分かるのですが、8万円でこれだけ使えたら超お買い得だと思います。
安くて多少汚ないぶん、惜しげなく使うことが出来るというのもメリットでしょう(笑)。大砲レンズは地面に立てて置いたりもしますし、ガンガン使い倒せるのは魅力です。

画質について。
開放画質はかなり甘いです。
このレンズでいちばん年式を感じる点かもしれません、ここまで開放描写の甘いレンズに出会ったのは久しぶりです。
ただ、当然ながら絞り込めばOK。
f8からは鮮鋭度がぐっと上がって描写力が段違いに改善されます。
(この事に気付いたのが帰宅後にモニタで見てからだったので、写真は実際にはf5.6~6.3で撮ったカットがほとんどです)
周辺光量は十分です、光量落ちは見られません。
古いレンズでよく言われる画面周辺の“流れ”は、細かくチェックはしていませんがまあ全然気にならないです。
経年によるレンズの変色もないようで、変な色かぶりも起こしていません。

AFについて。
古いものだけにAF動作自体は決して速いものではないです。
音はうるさいし、ピントリングはグリグリ回ってしまいます。
しかし、意外なことにサーボAFで一度食いついた後の追従性は決して悪くなく、条件次第でどうにか使えそうなレベルです。
もちろん私の場合はボディがEOS-1Dsである点が効いているとは思いますが、それにしても良い意味で予想を裏切ってくれました。
直線を接近してくる列車を撮る分にはかなり優秀です。
いっぽう、後打ち撮影と、カーブから飛び出してくるような構図は苦手なようです。
また、一度大きくフォーカスを外すと復帰に時間がかかってしまいアウトです。
AFが使いづらい場面ではMFで使えばOK。
F4.5と明るいのでファインダーが見やすくピントは掴みやすいです...もちろんこれもボディ側の性能が効いていると思われますが。

このクラスのレンズだと三脚を使うのがセオリーですが、私は手持ち派なので今回もあえて手持ちで撮っています。
それなりに重さはありますが、ホールド性は意外と良いです。
レンズ単品だと前玉が極端に重いスタイルなのですが、重量級ボディに装着するとうまい具合にバランスが取れるのです。
まったく個人的な感覚ですが、EF300mmF4L+EF×1.4エクステンダーの方が重量バランスは悪いように感じました。

そうはいっても、500mm超望遠の手持ちですからシャッター速度は最低でも1/500くらいは切りたいところ。
今回は天候条件が悪く、ISO 200で1/320秒といった条件でも切ってみましたが、さすがに仕上がりを見るとちょっと甘めになってしまいました。
開放描写が甘い点を考慮して考えると、やはり高感度性能の優れたボディがあると具合良く撮影できるような気がします。

次回、雑感を続けて。
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