メロディー、その音階がより豊かな響きになるような
和音をつけて伴奏する、
というのが身近な音楽の手法。
アドリブ、即興演奏においても
曲の和音があってその響きに対して
心地よい音を選んで弾いてく、という手法が
一般的に使われいる。
メロディーと和音、常に関係が保たれている演奏方法。
さて世の中にはメロディーに対して
和音が存在しない音楽もある。
例えばペルシャ音階を使う音楽だが
メロディーと打楽器による演奏。
メロディーの使われる音階も西洋音階の
1オクターブ12音ではない。
西洋音階でいうところの半音が更に細かく音階になっていたりする。
1オクターブ12音の絶対音階をもっている人にとっては
地獄の響きだろう。
1オクターブ12音の世界に話しを戻して
即興演奏者の奏でる音階ありきで伴奏を付けて行く、
という手法もある。
瞬間瞬間でメロディーを聴いて
どの音を伴奏で使おうか判断して行く。
そこには元々用意された和音(コード)はない。
和音があり(コード進行があって)
その中で即興演奏をしていく方法に
限界を感じたミュージシャンがはじめた。
コールトレーン、マイルス・デイビス、ビル・エバンス、等々。
脱「コード進行」だ。
まだまだ確率された方法ではなくて
色々なスタイルが試されている。
自らのアイディアのみをメロディーにしていく方法、
演奏者の勝手なメロディーの羅列で何が何だか分からず、
下手をすれば回りからは理解されないこともあるだろう。
今回はちょっと「めんどくさい話」、でした。