よわく やわく しと降る
あがらない小雨の
お蔭でした。
ギヤマンミュージアム
ヨーロッパの
ガラス細工が集うお城で、
長く時間を費やし癒しすることに。
入城してすぐ、
ホールの吹き抜けへ踏みこむと
その天井にはフランス製の煌びやかな照明...
麗しのシャンデリアが. .。+ °
吸いこんだ
息を呑みこんだまま、
吐くのも忘れて魅いられる美美しさ。
近く...近く...近くへ...。
こんな
至近距離から
観られるようなこと、
そうそうないに違いありません。
真上から覗いた趣きの・・・
おおなんと
めくるめくしく幻妖なこと、
魔術的なひと群らの明かり火よ...
これは絢爛の華・・・古シャンデリア。
ガラスの花が
咲くような火屋の表に、
蔓草の朝顔紋様が施されている。
シャンデリア上部の細工は、
宝冠のように噴きあがる
水を摸したよう...
極楽に湧く泉かしら
もしも天界があるのなら、
きっとこのシャンデリアくらい
キラキラしく夢々しそうなのだわ。
まばゆい
光りからした垂れる
クリスタルドロップと...
いくつもの玉飾り吊りさがる、
鳴らされやしない音無しの風鈴。
ガラス細工版のタッセル飾りみたいね。
角度や視点で光りの色みも変わる。
火屋のなかの灯りと蔓草紋様が絡まると、
こまかな気泡をぷくぷくと吹く豪華な
シャンパンタワーに様変わり?
シャンデリシャンパン. .。+ °
やわらかな金色の灯し火は、
淡い明るみとほの淡い翳りを
空間にゆきとどかせて包みこみ...
ギヤマン城を訪れた人すべて
階を上がった先へとつづく、
繊細なガラス細工の
夢みごちへ...
誘うわ。
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