Saxophonist 宮地スグル公式ブログ

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11日目/パリ初日

2008年06月02日 14時34分42秒 | モロッコ~フランス旅行2008
凱旋門を見る前に・・

モロッコ最後の朝、ナイーマおばちゃんがいつもの様に朝食のサーブをしてくれる。色々本当にお世話になったので、気持ちよく3日分のチップを渡す。飛行機の時間があるので、慌しく準備と支払いを済ませ、初日に荷物運びをしてくれたボーイ君に荷物を持ってもらいフナ広場の外へ。道端では顔がボコボコに腫れ上がった男が倒れている。ケンカでもしたのだろうか。約束通りタクシーが待っていてそれに乗り込む。ボーイ君にチップを渡すとオヤクソクの「ボン・ボヤージュ!」

タクシーは暫らくすると空港に着く。色んな事が有ったマラケシュを目に焼き付けようにもあっという間で・・(苦笑) ドライバーに料金を渡すと、荷物運びのポーターがすかさず現れる。ゲ、またチップが必要だ。まぁ、荷物が多いので仕方ないけど。ポーターのオジサンはナイスガイで少ないチップにも文句を言わず、丁寧な挨拶と共に立ち去った。

さて、チェックイン。荷物をカウンターに預ける。キロ数を調べられる。「10㌔オーバーしているからエクストラフィーがかかる。」と言われる。え~?!マジ??でも今更荷物を減らせないし仕方がない。別の場所に料金を払いに行くと日本円で1万円を請求された。これは何かの間違いじゃないのか?と疑ったが、間違いじゃないらしい。後に並んでいた白人女性が英語で話しかけてくれて、説明すると「それは高すぎる!ちょっと私からも聞いてあげる!」と言ってくれたものの、やはりそれが正規な値段らしい。女性の親切に感謝しつつ、エール・フランスとはコトゴトク相性が悪いと感じ脱力。

飛行機に乗り込むと隣に居合わせた人が急に日本語で話しかけてきた。ビックリすると日本で働いていた事があると言う。フランス人で名前はオリビエさん。日本語は少ししか話せないけどまたいつか日本に戻りたいと言う。僕もフランス語は皆目ダメなので英語で会話始める。結局、フランス語講座が始まってしまった。でも、やはり僕には難しい。(苦笑)

マラケシュを飛び立ちナツメヤシの林を上から眺めてすぐに、初日に見たカサブランカの街が眼下に広がる。あっという間にスペイン上空、そしてフランス、パリの街が見えてくる。乗り込んだ時点でラフな格好をしていたオリビエさん、マフラーとお洒落な上着をサッとはおり急にダンディーに。行き先を聞かれリヨン駅の近くに宿を取っていると伝えると、地下鉄(メトロ)の行き方を教えてくれ途中まで一緒に行ってくれると言う。お洒落なだけでなくナイスガイ!惚れちまったぜ。(笑)


シャトル~メトロと乗り継ぐ。車内でオリビエさんと記念撮影。
最初に出会ったフランス人がこの人で本当に良かった。フランス人(というよりパリジャン)といえばスノッブで旅行者にも冷たい印象が有ったのだけど、彼がすごく親切だったお陰で、この後のフランス旅行でも色々有ったのだけど、フランス人にだっていい人も悪い人も居るんだという先入観の無い見方が出来るようになった。トータルで言えば嫌な奴はこのフランスの旅で出会ったのは一人だけだったけど。


リヨン駅<Gare de Lyon>
途中でオリビエさんとも別れ、メトロを乗り継ぐ。荷物が多くて自動改札を抜けるのも一苦労だったけど、宿の有るリヨン駅に何とか到着。建物の出で立ちがやはりヨーロッパ。荷物を置いて、早速初めてのPARIS散策に。今日はあまり時間も無いので、とにかく凱旋門のあるCharles de Gaulle-Étoile‎駅に向う。途中、Saint-Paulと‎いう駅が有るのだけど「サンポール」という発音のためどうしてもトイレ掃除を思い出してしまう。

憧れの凱旋門だったのだけど、通りに立って感じたのは、正直「ふ~ん・・」だった。都会は何処も同じだ。NYに住んでいたため人通りや車の多さには驚かないし、ましてや東京なんてビッグシティーは世界でもそれほど無い。TV番組で見るようにシャンデリゼ通りに立てばシャンソンが聞こえてくるなんてのは幻想だし。ただ単に車と人が行き交うだけ。でも、折角なので凱旋門を登ってみた。ちょうどNYの自由の女神に登るのと同じく螺旋階段をひたすら上がっていく。自由の女神は狭い王冠部分が到着地点で汚い窓から見えるマンハッタンの景色を5分と見れず(後が痞えている為)ガッカリするのだけど、ここ凱旋門は屋上からパリを一望できる。で、写真を撮り忘れひたすらビデオを回す。ライトアップされたエッフェル塔が美しい。


時間も無く疲れてもいたので、観光はそこそこに美味いフランス料理が食べたくなった。
バスク料理の店「AU Bascou」。ガイドブックで見つけたビストロ。小さめの店で店内も気さくな感じ。イケメンの店員がサーブしてくれる。英語のメニューを用意してもらったが、考えたらアメリカでは貧乏だったのであまり高級料理は食べてなかったわけでチンプンカンプン。結局、辞書を頼りにオーダーする。ここの料理、この旅行を通してベストだった。バスク料理が美味いのは、フランスによく出張に行く僕の生徒さんからも聞いていたけれど、繊細な味付けと日本人の感覚からすれば意外性も有り、一口食べるたびに溜息と感嘆の声が漏れる。この旅で気付いた事の一つ。「美味い料理は性的官能と程近いものが有る。」(笑) 初めてのフランスでの食事に緊張も有ったため写真を撮るのを控えていた。まぁ、正しい事かもしれないけど今となっては悔やまれる。この後、様々なグルメ旅行を楽しむのだがどれも美味そうに撮れているし、実際、非常に美味かった。でも、ここがベスト。帰りがけにはオーナー・シェフにも「美味かったか?」と声をかけられ、もちろん「最高だよ!」と答えた。

ここでも既に気付いていたのだが、レストランなど食事をするところに音楽は一切流れていない。店内に響くのは客の話し声とグラスや食器の重なり合う音だけ。これがどうやらフランス流らしい。今後、それが僕を少し悩ませる。

明日は、美術館巡りとフレンチ・ジャズを堪能する。

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2 コメント

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おぉ・・・ (まれーばく)
2008-06-02 19:21:00
ガラッと景色が変わりましたねぇ・・・
何時間も掛からない場所だと言うのが不思議な感じがしますね
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変わりましたネェ。 (SGURU)
2008-06-03 13:01:07
違う国ですからねぇ。(笑)
宗教も違います。どの建物もすごく威厳が有るのですが、モロッコの様に手作り感が無いです。だからどうしても、あんまり凄い!とは思えない。

まぁ、都会ってのはそんなものなんでしょうね。
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