6時起床。まずは恒例の朝風呂。
白濁した酸性のお湯だけど、それほどキシキシ感はない。
山形の蔵王温泉などは、キシキシを通り越してヒリヒリと痛いほどなのだが、それに比べると柔らかい感じがする。露天風呂は多少ぬるくて長湯に向いている。朝も早いので他に湯浴み客も居らず、たっぷりと良いお湯を独占。
それにしても、公共の風呂で嫌なのは、「カー!ペッ!」って痰を吐くお爺ちゃんと、洗い場で歯磨きする輩である。暫くして子連れのお父さんが口に歯ブラシを加えて入って来た。子供二人の口にも歯ブラシが…。こういう習慣は脈々と子孫へ受け継がれていく。身体を清潔にする場所で、隣の輩が口から汚物を吐き出す事が、他人にどれほど不快感を与えるかというイマジネーションが全くないんだろうな、こういう人は。まぁ、接触する時間がごくごく短時間だったので、割と気持ち良く風呂から上がる。
成分分析表。
風呂上りの浴衣のまま朝の散歩。昨夜、花火大会が行われた地獄谷へ。
10分弱で到着。硫黄臭極まれり。
台風が近づいて来てるというのに登別は晴れて来た。しかし、今後の予報は雨。
一人で歩いてると、たまに草むらが「ガサ!」という。その度に「クマか!?」とビビる小心者の僕。
突端に到達。なぜか地域的に真逆の雲仙を思い出した。
滔々と源泉の川が湯気を立てながら流れる。
熊より鬼が出そうな風景だが、やはり熊が怖い。w
さぁ、軽い運動でお腹もすいたところで朝食だ。朝食の定番、シャケもここ北海道では美味い!しかし、量が多い。ついつい朝から食べ過ぎ。
お世話になった「滝野屋別館・玉の湯」さん。料理、温泉、お部屋、サービス共にとても良いお宿でした。
さて、出発。左手の黒い車が今回の相棒ワゴンR。ナビがオンボロで全く使えない事が初日にして発覚。既に数回騙されている。仕方ないのでiPadでナビ。
道央自動車道から千歳恵庭で道東自動車道に乗り換える。で、ここは由仁PA。
「最後の給油所」というドライバーの恐怖を煽る文言が書いてある。恐れおののき思わず給油。
なんだか天気が良い。富良野から北は天気もそこそこの様だし明日は雨の予報だし、今日のうちに見どころの多い上富良野と美瑛を回ろうと決心。本日の宿、帯広へはかなりの遠回りになるのだけれど。占冠(シムカップ)を降りてひたすら美瑛を目指し北上。
上富良野でまず目に付く「かんのファーム」。
この辺りでは「ファーム富田」が有名だが、既にラベンダーのシーズンは終わり、ラベンダー・メインの富田さんちは通り過ぎ、花人街道237号線沿いに有るこの「かんのファーム」はやはり目立つ。ラベンダーもまだ咲いている。しかしココ、肥料のオイニーがゴイスなのです。w
あぁ、富良野だ、北海道だって気持ちになれる。
美瑛に到着。駅の東と西に見どころがコースになって集約されている。まずは東側のパノラマロードへ。
「四季彩の丘」。色とりどりの花がまるで絵画の様。
ゆっくりしたいところだが、まだ周るべき所は有るし、帯広の宿に連絡したところ、6時には入って欲しいとの事。
しかし、中国人観光客がめちゃくちゃ多い。あちこちで「イー、アール、サン!」と言ってシャッターを切っている。お土産物屋で、これまた限定モノのビールを発見したが、中国人観光客が長蛇の列を作ってるので諦める。美瑛駅西側のパッチワークの路に移動する。
本日のメインイベント、「マイルドセブンの丘」が見えて来た。
TVCMで使われた場所。澄み切った空と光り輝く草原…夢を見ているような気分になる。
風が心地よい。毎日この景色をボーッと眺めていたい。そのために宝くじ当てよう。やはり現実なのに夢見心地。
「ぜるぶの丘」。見るとこ見るとこ広大過ぎて、ここでさえ狭く感じる。都内でこれだったらすごいと思うけど。
ラベンダーが可憐な花を咲かせていた。
ここでタイムアップ。再び占冠へと南下する。道東自動車道に戻り今宵の宿がある帯広へ。
しかし、途中で農家がやってる八百屋を発見。で、これ買っちゃった。茹でトウキビ。200円!
「ぬぅ?! うゎ!甘ぁい! なんだ、何なんだこの糖度は!」と店先で絶叫。トウキビの向こうの黒いのが旅の相方、ワゴンR。うちのハス郎よりスタート・ダッシュは出遅れます。で、くどいですが付いてたナビは大ウソつき野郎です。ウチと同じカロッツェリアだけど。
さて、道東自動車道に再び乗り、音更(おとふけ)を目指す。
しかし、早朝から温泉三昧を楽しみロングドライブを一人でこなして来た宮地に「限界」の二文字が訪れた。先ほどまで晴れ渡っていた空はあっという間にどんよりし、気が付けば叩きつけるような豪雨に変わった。前方がよく見えない。目を凝らしながら走っていると、まん前を走るトラックのテールランプが、人の眼の様に見えてきて、バンパー下のプレートが口の様に見えて来た。丁度、ジャミロクワイを聴きながら走行していたのだが、どうもトラックのケツが顔に見えて、音楽に合わせて熱唱してるように見えて仕方がない。。
ん?俺、目を開けてるけど、完全に目を開けたまま幻覚を見ている。てか、寝てるし。宿には急がなければだが、途中のPAで15分だけ仮眠を取った。
音更帯広を降り、北上。士幌町を目指す。そこには広大な大地が広がっていた。
今宵の宿「しほろ温泉・プラザ緑風」さん。道の駅でもあり立ち寄り湯が可能な宿泊施設。ここも食事と温泉で決めた宿!
で、入り時間に多少遅刻したので早速食事。w
まずはオードブル。季節の煮凝りと時鮭の南蛮漬け。
士幌産男爵芋冷製白椀。冷たいスープですな。中に白玉餅が入っている。
びん長鮪ゆず塩たたき&しほろ牛のたたき
十勝沖あぶらぼうず西京焼。
「あぶらぼうず」は深海魚。脂がのっていてとても美味。
ここで堪らずビールから日本酒へ。飲み比べセット。
やはり「国士無双」はつるっと呑みやすいが、呑み進めていくうちに「十勝晴れ」のちょっとしたパンチが欲しくなってくる。
穴子の玉蒸。
そして本日のメイン、しほろ牛ヒレ肉の石板焼き。
「なんやこれ?美味い!」である。肉の臭みなどまるで無く、逆に香りが良い。食感もほど良く、味わいが口の中に広がる。最高。
そして、まだ食わすんかい!士幌産うどん。
で、まだまだ食わすんかい!!五目御飯。
で、とどめだ!十勝産生乳ソフトクリーム。
腹が破裂しそうだ。しかし、このソフトクリーム、ナチュラルで牛乳を飲んでるようで、美味い!
全体的に、山の幸あり海の幸ありのバラエティーに富んだとても美味しい料理だった。
さ、メインのあともメインの温泉である。
ここ士幌温泉はいわゆる「モール泉」。堆積した植物の成分を多く含み黒湯となっている。首都圏では環八沿いの「The Spa 成城」や、少し離れて「稲村ヶ崎温泉」が同じモール泉。ナトリウム塩化物泉に分類されるがそれほど辛くない。ここ士幌温泉はヒノキの様な、植物系でもあまり青臭くない系統の香りでとても心地よい。多少ぬめり気も有る「ウナギ湯系」で肌に優しいご存知「美肌の湯」でもある。
ここは朝8時まで入り放題なので、草木も眠る丑三つ時に撮影のために再び入った次第でして。
黒湯と言っても、それほど黒くはなく、こい茶色といった感じ。しかし、貸切風呂は気持ち良い。でも、外は漆黒の闇に包まれた森の中。割と怖い。w
そして成分分析表。
しかし、ね、眠い・・・。
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