免許更新

5年ぶりの運転免許更新。

１度だけ阿佐ヶ谷で駐禁を切られたので、今日は新宿での更新となった。新宿都庁内に入るのは実は今日がはじめてである。更新所はその２F に有る。あまりにも広い都庁ゆえ案の定、道に迷い思わぬ散歩となった。天気が良かったから散歩なら外の方が良かったけどね。やっと着いた更新所はスペースに仕切りがしてあるだけという感じの所だった。（後で受けた講習は隣の別の講習の声がうるさくて集中しづらい。）

受付から、ふってある番号の順番に手続きを済ませていく。③の視力検査では、50代半ばくらいのおばちゃんが、やたらとメガネをかけない事にコダワリを見せ、粘るものの、試験官のお爺ちゃんに、「メガネかけた方がいいんじゃないのかなぁ。」なぁんて言われ、ようやく諦めてメガネをかけると「あら、こちらの方がやっぱりよく見えるわぁ」。「あなたの安全運転のためですからねぇ。我慢してかけてくださいよぉ。」てな会話が。そのまま世間話に突入するような、ゆ～っくりとしたペースで・・・。う～ん、時間が止まっている。。ここは本当に新宿なんだろうか。（苦笑）

10年ほど前に神戸から東京に出て来た時、音楽の仕事なんて当然無かったわけで、このあたりでテレフォン・アポイントメント（まぁ、ただのセールスだったけど）のバイトをしていた。電話の先方には怒鳴られ、こちらのオフィース内では取り引きに失敗した社員に対する怒号が飛び交う。汚く醜い言葉に囲まれ、自分も無神経に他人の家に土足で踏み入る様な仕事・・。食い繋ぐ為に仕方なかったとは言え、非人間的な仕事に暫らくの間従事していた。あの頃は時間も、人や物が動くスピードも、この新宿では恐ろしく早い印象が有った。何も考える余裕なんて無かった。只々、音楽だけで生活したい・・それだけだった。でも、それも含め、ピットインも有るし、この新宿から自分はスタートした気がするので決して嫌いな街ではない。自分にとって「東京生活の起点」とも言える土地である。多少泥臭さはあるけれど。

今、久しぶりに同じ場所に立ってみて、周りがあの頃よりよく見えている事に自分で驚きを持っている。あれから10年かぁ。手続きを済ませ講習開始までの30分をコーヒーを飲みながら過ごし、少し感慨に耽ってみた。(笑）　バイトの休憩時間の弁当買いに行く瞬間が1日で唯一の楽しみだったな・・とか、リーダーのチーマーみたいな兄ちゃん今どうしてんのかな・・とか、可愛い女の子が割りかし多かったのに、可愛い子に限ってすぐ辞めちゃうんだよな・・とか、ストレスで顔色が悪くて死にそうだった俺より年下の課長君はまだ生きてるのかな・・とか。あれから俺は頑張ったんだよな・・と、最終的には自画自賛になるんだけどね。(笑)

講習で見たDVDには福留さんが出演されてて、演出も上手いので見入ってしまった。交通事故で娘を失った方の手記を読むのを聞いて思わず目頭が・・って俺も年食ったかのぅ。(苦笑)　そして、講習後に配られた免許の写真を見て実感した。5年前の古い免許書の自分は、まだ茶髪のチャラい兄ちゃんだったのに・・あぁ、たった5年なのにこんな事に・・。宮地傑、もうすぐ41歳。36歳の頃とは違います。見た目も・・（笑）