考えてみれば、中学生の頃から坂本龍一って人を聴いてきたんだよなぁ。山下達郎のバック・バンドに居たバリバリのスタジオミュージシャンだったし、僕が高校に上がる頃にはYMOで超有名になり、普段音楽なんか聴かない友達まで知っていた。僕らの世代は、こんな感じで、坂本龍一の音楽と必ず接している。今聴くとYMOはちょっとツライけど(世界進出を見据えて?のアジア十把一絡げ的・中華風な曲作りの発想は面白い)、タツローのバックで聴かせるキーボードやピアノのソロは、ジャズの発想と全然違って面白い。その後のハリウッド進出などは皆さんご存知の通り。「癒し系」に走った時は、僕の周りでも賛否両論が飛び交ったけど、まぁ、あの人独自の超敏感な商業センスなんだろうな・・と、僕はほくそえんでしまった。
本当はこの「スコラ」もバッハから見たかったのだが、ジャズしか見れてない。でも、以前、同国営放送で見た、どのジャズ教育番組よりもポイントが明確で、おそらくジャズを知らない人でも十分楽しめるような内容だったのではないだろうか。だからこそ、バッハを見逃したのは悔しい。クリニックに参加している中学生の子供達も楽しそうに演奏してるし、演奏後の坂本氏は勿論、山下洋輔氏のコメントもイカしている。(笑) 最近、中学生でもプロレベルの「天才」が多く出てきて、「俺らの時代とは違うよなぁ・・」とつくづく感じるんだけど、上手い演奏をするために「形」を演奏しようとするのが、どうしても見えてしまい、ちょっと可哀想に感じる。でも、こういうクリニックで世界的なアーティストである大人達から、「ジャズは自由に演奏していいんだよ!」と言われたら、子供達にとって、小難しいジャズが楽しいものになるだろうし、誉められれば、どれほど自信や勇気に繋がるだろう。これこそが正しい教育ってもんじゃないかな。
勿論、プロになるに当たって、「形」はどうしても必要になっては来る。でも、例えばビバップの形なんてのは、ジャズの長い歴史の中ではほんの一部にしか過ぎない。自分の演奏の中の表現力の一つとして、それがどうしても必要となった時に学べばよいし、また、そういう時でしか身に付かないものでもある。思えば、僕も高校生の頃、最初は意味も分からずアドリブをやってたし、フレーズなんて何も無かったけど、友達と演奏する楽しさってのは物凄く感じてたし、自由に演奏できるって、ジャズはなんて楽しい音楽だろうと、毎日、セッションに興じていた。最初はそれでいいんじゃないかな。なんで、最初から完成品の天才児を、リスナー達はみんな求めてしまうんだろう?
最後の講師演奏ってのが、これまた最高! 坂本龍一の演奏を聴けば、ジャズから逸脱したものは感じないし、それでいて、ジャズミュージシャンとは違う側面からの解釈ってのも聴こえて来てとっても面白い。自分のやり方さえしっかり持っていれば、「ジャズの形」なんてのはどうやったって良いって事だ。これが本来のジャズなんじゃないだろうか。中学生だけではなく、僕も勇気を貰えた気がする。(笑)
本当はこの「スコラ」もバッハから見たかったのだが、ジャズしか見れてない。でも、以前、同国営放送で見た、どのジャズ教育番組よりもポイントが明確で、おそらくジャズを知らない人でも十分楽しめるような内容だったのではないだろうか。だからこそ、バッハを見逃したのは悔しい。クリニックに参加している中学生の子供達も楽しそうに演奏してるし、演奏後の坂本氏は勿論、山下洋輔氏のコメントもイカしている。(笑) 最近、中学生でもプロレベルの「天才」が多く出てきて、「俺らの時代とは違うよなぁ・・」とつくづく感じるんだけど、上手い演奏をするために「形」を演奏しようとするのが、どうしても見えてしまい、ちょっと可哀想に感じる。でも、こういうクリニックで世界的なアーティストである大人達から、「ジャズは自由に演奏していいんだよ!」と言われたら、子供達にとって、小難しいジャズが楽しいものになるだろうし、誉められれば、どれほど自信や勇気に繋がるだろう。これこそが正しい教育ってもんじゃないかな。
勿論、プロになるに当たって、「形」はどうしても必要になっては来る。でも、例えばビバップの形なんてのは、ジャズの長い歴史の中ではほんの一部にしか過ぎない。自分の演奏の中の表現力の一つとして、それがどうしても必要となった時に学べばよいし、また、そういう時でしか身に付かないものでもある。思えば、僕も高校生の頃、最初は意味も分からずアドリブをやってたし、フレーズなんて何も無かったけど、友達と演奏する楽しさってのは物凄く感じてたし、自由に演奏できるって、ジャズはなんて楽しい音楽だろうと、毎日、セッションに興じていた。最初はそれでいいんじゃないかな。なんで、最初から完成品の天才児を、リスナー達はみんな求めてしまうんだろう?
最後の講師演奏ってのが、これまた最高! 坂本龍一の演奏を聴けば、ジャズから逸脱したものは感じないし、それでいて、ジャズミュージシャンとは違う側面からの解釈ってのも聴こえて来てとっても面白い。自分のやり方さえしっかり持っていれば、「ジャズの形」なんてのはどうやったって良いって事だ。これが本来のジャズなんじゃないだろうか。中学生だけではなく、僕も勇気を貰えた気がする。(笑)
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