文を書く仕事を探す…などと言っていたが、予想通り難航しており、探すうちに「コレ、以前もやったわ…」と、5年程前の職探しを思い出した。
当時、今の様なコロナ禍になるなんて予想も付かなかったが、既に日本の不景気は酷いもので、このままではイカン…と副業を探していたのだ。同じ人間の考える事はやはり同じで、当時も書き物の仕事を探した。
書き起こしの仕事でもやろうと思って、試験を受けたら、ちゃんと業界用のフォーマットが有ったらしく、それを知らずに乱暴な仕上がりの文章を送り付けた僕は見事に滑った。因みに、聴き取りのインタビューの内容が、どっかのIT社長のクソつまらない自慢話が延々と続くもので、聞いてて吐き気を催すものだった。今ならアプリで機械に聞き取らせるけど。
ま、これも経験だ…と、次にブログ記事の仕事に挑戦するも、あまりの単価の安さと、ノルマの多さに辟易して(大体が0.1円/1文字で一件最低5000文字以上、月に10件以上のノルマ。で、それ必死にやっても5000円w)、これは本業の音楽に支障を来たすに違いないと、早々に撤退。
で、その時気付いたのだが、これが所謂「まとめ記事」というヤツだったのだ。僕も何度か調べ物をしてる時に読んだが、内容は薄っぺらく、他の記事と比べても、文章の微妙な違いは有るものの、どれも内容はほぼ同じで、結局はソースが不明で信用など出来ないシロモノ。500円ほどでコレ書かされてるなら、そりゃ、真面目にやってられないわなぁ…と、その時思った。
そういう事に気がついて、そのうち音楽の仕事がまた盛り返して来て、すっかり副業の事など忘れかけてた時に、どこかの「まとめサイト」の情報収集が滅茶苦茶過ぎて摘発されたというニュースを読んだ。やらなくて良かったと思った。まぁ、それも有ってか、求職サイトに於けるまとめサイト的な求人は以前よりは減った様な気はするが、相変わらずそれでも多いとは思う。
いずれにせよ、あまりクリエイティブでない仕事なら僕は続かないと思うし、良いお仕事は縁だと思って焦らずに探したい。…と言いつつ、今回もまた音楽の仕事がほんの少しずつではあるが、復調の兆しが見えて来ている。今回も「喉元過ぎれば…」にならない様にアンテナだけは張っておきたい。副業は何も書き仕事に限った事ではないので、幅広く。
何故副業にこだわるかと言うと、金銭面の不安で音楽が嫌いになりたくないからだ。ギャラの多い少ないで仲間とギスギスもしたくない。残りの人生、機会が有る限りは楽しく音楽をやり続けたい。演奏仕事が少ないなら少ないで、その時はレコードを聴いて過ごしたり、ジャムセッションに出掛けたり、更に勉強して知識を深めるなど余裕を持って音楽と接して行きたい。そうでなければ何も進歩しないと思う。そういう意味では、仕事量や自分の知名度にはあまり興味が無い。
コロナ以前から日本はかなりの不景気だったわけで、今回更に、コロナ禍の人々の生活の変化によって音楽業界にも大きな影響が出ると思う。
これは生徒さんからの情報で感じた事だが、オンラインの在宅ワークが一般的となり、都心部に行く事が殆ど無くなった状態で、かつて会社帰りに立ち寄ったお店に自宅から出向くか?と問われると、よっぽどで無い限りはNoだと思う。これは、ライブハウスなど音楽関係のみならず、一般的なレストランや飲み屋にも言える事だと思う。そう考えると、ベッド・タウン周辺にあるお店の方が有利だとも言える。
ただ、元々インバウンドの外国人観光客を当て込んだお店なら、この自粛期間がワクチンのお陰で完全に無くなった暁には、盛り返す事は可能かと思われる。東京オリンピックの強引な開催も、なるべく早く外貨を獲得する道筋をつけたいという政府の焦りも感じるし、トラブルが少なければ早い時点で効果を期待出来るかも。ま、僕は大きなトラブルが必ず起こると踏んでるので、期間中はなるべく出歩かないし、出来る事なら東京を離れたい。デルタ株なんてのも出始めたしね。
いずれにせよ、この流れだとすれば、コロナ後も安定して稼働するお店は徐々に限定的になって来ると思われるので、その結果、その限定的なお店に大勢の出演したいミュージシャンが集中するのは予想がつくし、お店側としては、そりゃ集客の良いミュージシャンをブッキングしたいだろうと思う。仕事の取り合いが熾烈になると予想される。
ただ、企業側もコロナ禍が収まり次第、これまで通り会社に出勤する様に社員に要請しようと考えてる所も有るようなので何とも言えない。政府としても、都心部にこのまま人流が無い状態では、金をあまり落とさない若者しか集まらない事になり、経済の流れも考えて何らかの対策を打つのでは?と一応期待はしている。
ただ、便利に慣れてしまうと、人間、中々元には戻れないものだ。完全にコロナ前の様には行かないと思う。友人のミュージシャンとこんな話をしてたら、「悲観的だ」と言われたけど(笑)、ビジネスのオンライン化や在宅ワーク化はコロナのだいぶ前からホリエモンを始め、多くの起業家が当たり前に話してた事で、それを僕なりに捉えて、危機感を持ってオンライン・レッスンも随分前からスタートさせてたわけで、何も最近になってこの考えに至った訳ではない。
だから、ネットでのビジネス、オンライン・レッスンだけではなく、また、YouTuberの様に労力と実益のバランスがあまり良くないものではない、何か別のものを考えなければ…とずっと模索している。
それもこれも、良い音楽を生み出す為であり、楽しく演奏を続けたいからだ。お金の心配もせず、楽しくクオリティの高い音楽が出来るのなら、演奏は「趣味」でも良いとさえ思っている。(ギャラの単価を下げるという意味ではないので悪しからずw)
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