山口温子「きみにうたう」
僕が作った唯一のJ-Popです。いわゆる「三密」を控える様に要請されている今、この歌詞って結構沁みません?
Atsuko Yamaguchi(vo,lyrics), Sguru(ts, composition,prgm)
ここから、いつもの僕の苦労話です。w
15年ほど前です。とある、有名レコード会社のプロデューサーさんが僕のライブに訪れて、全編僕の打ち込みによるアルバム「Beats'n'Colors」をお買い上げ下さりました。
暫くして、そのプロデューサーさんからメールが有り、アルバムを気に入ってくれた事、そして、そのレコード会社からデビューさせたい女の子が居るので、プロデュースを任せたい…との事。
山下達郎を始めJ-Popが好きで、いつかその様な仕事がしたいと思ってた僕には夢の様な話でした。その会社の以前のプロジェクトのCDも聴かせて頂いたのですが、とてもセンスが良い!俄然やる気が出ました。
都内のカラオケボックスでプロデューサーさんと山口さんと3人で集合し、彼女に色々歌ってもらい、方向性を少し話し合いました。帰宅して、すぐにメロディーやコードが降りて来て、あっという間に一曲書き上げました。それから、打ち込み作業を始め、プロデューサーさんに聴いて頂き、先方の要望も聞きながら、歌詞を山口さんに書いて貰う作業を同時進行。
歌詞に関しても結構こだわりの有る僕は、発音にスピード感や明るさが有る「ア行」にこだわり、何度も手直しして貰いました。やはり、そこは吉田美奈子の影響かな。多少、日本語がおかしくなったり、抽象的になってもサウンドの方が大切だと思ってしまう。まぁ、それで彼女とはかなり話し合いをしました。
そして、そういった作業を詰めて行き、漸くプリプロ(プリプロダクション=会議に掛ける為の仮録音)としてレコーディングしたのがこの音源です。(これは更に音質を向上させたり手を加えています。)
いわゆる、J-Pop界の売れるメロディーやコード進行には雛型が有りますが、僕の好きなアーティスト達はことごとくそれを破ってるし、僕もそれを見習って、メロディーの跳躍や有り得ないコード進行を組み立てたりして、中々の手応えが有りました。引き継き、シングル制作のためもう一曲作りましょう…という話になり、早速作業に取り掛かりました。
しかし、暫くしてプロデューサーさんから連絡が入り、突然の事なんだけど、資本が外資系に代わり、会社の方針がガラッと変わり、何万枚売れるか?という数字が出せないとデビュー出来なくなった…と仰るのです。つまり、プロジェクトの強制終了。
いやぁ、ショックでしたね。今迄も、色んな形でメジャー・デビューのお話やビッグなお話を頂いては、全て何か障害が入ってご破産になって来てはいたのですが、これが最もショックでした。まぁ、ずっとそういう挫折ばかり味わって来たので、今は完全に麻痺してますけどね。(笑)
山口さんは現在、風の噂ではジャズシンガーをやってらっしゃるそうで、ジャンル的には近い存在になったみたいだけど、長らくお会いしてません。チャンスが有れば久々に共演してみたいのですが。
という事で、やる事無くて暇だし、人に会いにも行けないこのご時世に、これを聴いて頂き、少しでも癒しになれば…と思います。
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