今年のツアーが終わってしまいました。只今ツアーロスです。9月は東海から九州のロングツアー、そして先月10月は水戸と山形県の東北ツアー。本当に楽しい事ばかりで、その上勉強になりました。各地の皆様、本当にお世話になりました!色んな方々にお会い出来て、CDも沢山売れました。ありがとうございました!
去年のツアーが終わって、自分の演奏に完全に飽きてしまい、本当にツアーが辛くて、終了後、急いで東京に戻り、スタイルを変える為、根本的に練習内容から変え、1年半ほど経ってからの今回のツアーでした。
結果的には、「別人の様だ」という多くの意見も戴きましたが、初めて僕を聴く方々も含め、ウェルカムなご感想を戴き、本当に良かったと思っております。自分自身としてはかなりの賭けだったのですが、良かった良かった!
まぁ、具体的には、簡単に言えば今迄コルトレーン→ブレッカーの系譜だったのですが、これ迄あまり興味の無かったクール派に強く傾倒して、フレージングは元よりサックスの吹き方も根本的に変えた訳です。が、こんなマニアックなキャラ変に一般客が反応するのかな?ってのが当初の不安。逆に「元気がなくなってツマラナイ。」なんて意見を戴いたらどうしようか…なんてね。w
でも、各地の反応は僕の予想と全く違いました。僕以上にクールジャズに傾倒してる方は多く、また、そんな事知らない方々にも心地良く響いたらしく、僕のサックスを快く受け入れてくれた方々が沢山いらして、こちらが感動しました。山形オクテットの相澤マスターに至っては、最近「ズート・シムズ(クール派の巨匠の一人)・ファンクラブ」を有志を募って結成したらしく、その会合に今度呼ぶから…なんて言って貰えました。とっても嬉しいです。
ツアーでは、僕の故郷である関西が最もアウェイ感が有り残念でした。そんな僕でも長年受け入れて下さっていた芦屋レフトアローンさんが近々閉店すると聞き、凄く落ち込んでいます。都内でもそうですが、プロの演奏がいつでも何処でも聴ける大都会では、集客が難しく、むしろアマチュアバンドの方が満席というのが現状です。それでもやはり、故郷では演奏したい!という気持ちが有りましたが、最後の砦とも言えるレフトアローンさんが閉店…となると、今後故郷での演奏がかなり難しくなると思います。僕の場合は、施設に居る母の様子を見に行くというミッションも兼ねてたのですが、まぁ、今後は仕事とは別で考えないとですね。今後、関西でもウェルカムな場所を探す所存ではありますが。
9月も10月も台風の影響で、大変な状況の中で演奏させて頂いたお店が有りました。そんな中でライブを敢行したマスター方には、本当に物凄い熱意を感じました。我々ミュージシャンはそういう熱意に応えなければなりません。単に演奏で…だけではなく、やはり集客に繋がる知名度が必要なんだと思いますが、中々難しいですね。今年はかなり芸能界関係の仕事が有ったとは思うのですが…。
でも、結局気が付いたのは、自分が楽しくなければ、他人様を楽しくさせる事なんて出来ないって事です。飽和状態にあった去年のツアーでも、勿論喜んでくださったお客様は沢山いらっしゃいましたが、今年はお客様を始め、オーナーの方々の反応が、クール派を勉強した僕をとてもウェルカムな状況で受け入れてくれ、逆に自分が今迄勉強不足だったのだと思い知らされる程でした。ジャズのレコードを買うのが最近の最大の趣味でありますが、ジャズ(主にクールジャズですが)を聴くのが本当に楽しくて、こんな風に日常を楽しめる様になれた事が嬉しいです。それがお客様に伝わる様になった今回のツアー、本当にやって良かったと思えます。
有り難い事に早くも来年のツアーの話が上がってますが、ミュージシャンもお店もお客様も全てがハッピーになれる様なイベントになれば…と思います。
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