Saxophonist 宮地スグル公式ブログ

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ダブルリップからのトナリン復活劇

2024年02月03日 02時23分00秒 | instruments
実はここ最近、トナリンを使わずに温存させていました。と言うのも、ティースガードの上辺りに小さなクラック(亀裂)を発見したからです。どうやら噛む力が自分が思ってる以上に強かった様なのです。そう言えば、このトナリンのティースガードにもあっという間に歯型が付いてしまったし、これまでのマウスピースにもティースマークは普通に付いてました。このままでは、材質的に脆いトナリンは割れて使い物にならなくなってしまいます。

そこで、その前に使っていたオットーリンクのティースマークを埋める作業をして、その上にマウスピースパッチを貼る事にしました。色々試しましたが、結局は歯で削れてしまった部分を電動ヤスリで平らに削って、その上にエポキシを塗り、更にPET板を貼り付ける事にしました。
こうする事でパッチが綺麗に貼れます。凸凹した上にパッチを貼ると、その隙間に空気が溜まり、そこに唾液が入り込んだりして、粘着剤が取れてすぐに剥がれてしまいます。

これで思う存分吹ける!と思ってた矢先に、顎関節症になり、顎が痛くなってしまい、ダブルリップにアンブッシュアの変更を余儀なくされました。

で、考えたら、ダブルリップになったのなら、トナリンに歯型を付ける心配も無くなり、クラックの心配も無くなります。という事で、トナリンを復活させる事にしました。やはり理想的な音を奏でてくれます。(勿論、クラックは溶接剤で補修しています。)

しかし、まだ慣れません。少し間を置いただけで、咥え方やフォームを完全に忘れてアタフタしています。ここ最近のライブはやはり不甲斐ないものになりました。ピッチが甘かったり、リズムにフックが掛からず、やたら滑ってしまったり。まだ「新しい楽器にチャレンジしている」感があります。

でも、漸く口の周りの筋肉が少し付いて来た様で、今日の練習は比較的今までのアンブッシュア(シングル&シン・リップ)と変わらずフレージング出来たと思います。楽器の角度や指の置き方(僕の場合は寝かせて掴む様に押える)も今迄通りにしたら、楽器の揺れも激減して、スムーズに運指できる様になりました。これも、ダブルリップだと楽器が安定し辛いので、より全身を脱力させる為に色々試したのですが、考え過ぎて失敗していました。ある程度の楽器を支える筋力は必要みたいです。一週間ほど次のライブまで空くので、その間にこの感覚をしっかり掴みたいです。二週間弱でここまで持ってこれたので、更に安定させたいです。

考えたら、トナリンのクラック→リンクの補強→顎関節症→ダブルリップ→トナリンの復活…と、トナリンを吹ける様になるまで導かれる様に様々な出来事が有りました。まるで、「そんなに噛まないで、もっと優しくして…」とか、「もっと私に相応しい男になって出直しといで!」なんて女性に言われた様な気分です(笑)トナリンは繊細なオトナのオンナって感じですね。


修理に出してたフルートも帰ってきました。こちらも種類は違いますが、繊細です。中々一筋縄では行きませんが、やり甲斐は有り、また今迄思いも付かなかったサックスとの共通点を発見出来ました。ダブルリップで吹く感じってフルート吹くのになんとなく似てます。真ん中に息のストリームを集めてフーッて吐く感じ。でもって、口内の容量は広めにする。

サックスもフルートも、どちらもまだまだ勉強や訓練の必要性は有りますが、理想の音を目指して頑張ります。





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