Saxophonist 宮地スグル公式ブログ

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QUADRA東北ツアー2011・その2

2011年12月06日 12時50分19秒 | bands
気仙沼2日目。バンド中3人は、まだ被災した気仙沼の街を見ていないので、朝から車で市内に入る。


心配だった気仙沼の名店「ヴァンガード」。
ツアーでリーダーバンドを始め、色んなバンドでお世話になった。津波でメチャクチャに破壊されたのを、マスターが少しずつ泥を掻き出し修復したという。TVのニュースでマスターの昆野さんの元気な姿を見られたものの、今回、実際に働く姿を拝見出来てようやく安堵出来た。コーヒーを戴き、次の目的地へ。あら、岩佐さんの車、パンクしている。この辺り、まだ道路には色んなものが落ちていて、釘が刺さったみたい。地元の人に「ジャッキアップ手伝おうか?」と優しい言葉をかけていただく。


そこには、信じられない光景が広がっていた。
若い頃、大変お世話になったドラムのバイソン片山さんのご実家のお寺。バイソン・バンドのツアーで以前お邪魔した時は、この辺りは民家が密集していて、僕はてっきり海から遠い高台の上だと思っていた。今は全て流されて、海が見える。


引っくり返った家、ガラスが全部割れた学校。
お寺の被害も相当だった。全て流されたわけではないのだが、破損は酷く、以前の様子とは全く違う。少しずつ修復しているというお話だった。亡くなった方々にメンバーで手を合わせる。ちょうど、ご兄弟が集まってのお昼の時間だった。こんな酷い目に遭ったのに皆さん明るく前向き。


復興を祈って作られたお酒。大切に頂きます。お弁当まで戴いて恐縮です。。


バイソンさんの兄上、自称「片山A」さんと「片山B」さん。いつ聞いてもちゃんとした名前教えてくれない。(笑) 冗談が好きなんですよねぇ。


バンドメンバーとお寺のご住職Aさん。笑える状況じゃないけど、明るいお人柄でついつい笑顔になってしまう。人間は実は強いんだなぁ。

国道45号線を南下。


取り残された建物。周りは湿地帯のようになっている。


鉄道(気仙沼線)が無残にも断裂している。


南三陸町。言葉を失う。




でも、TVでよく「戦争の後の様だ」という表現を聞いたけど、人の手で瓦礫が撤去され、道が通り、今僕が見ている風景は、かなり修復された後のものなのだ。人の力って凄いと思う。瓦礫や沢山のご遺体を前に、その気力が何処から湧くというのだろう。途中、カメラのシャッターも押せなくなっていた。

途中、右折して山の方に入って行く。暫く行っても、津波の爪痕は見える。流されて来た車が山に突き刺さってたりする。

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