東京都民で国保に加入してると割引価格で契約温泉施設に入館出来ます。お近くの区民事務所で割引利用券を貰う必要が有ります。行ける施設は4箇所なんですが、1ヶ所を除きどこも泉質はとろみのある柔らかいアルカリ性のお湯で、特にここはメタホウ酸・フッ素、pH9.85の強アルカリ性。良いお湯です。そして、何より渓谷に建ってるので景色が非常に良い!
館内もとても清潔で、食堂兼休憩室からの渓谷の眺めも緑が多く最高です。普段お目にかかれない上流域の澄んだ多摩川も見えます。(お洒落なジャズが流れてて、僕にとっては全く休憩にはなりませんがw)
既に4施設全て制覇してますが、上記の理由でここが一番のお気に入り。かなりのヘビロテです。
近くには都民の水瓶、奥多摩湖も有ります。
その先を行くと奥多摩周遊道路が有り、展望台からは奥多摩の山々の尾根が一望出来ます。最高の景色です。別日に撮った写真をインスタでどうぞ。
我が家の有る練馬からここまで、下道オンリーでおよそ2時間半。長年、ドライブを趣味でやって来て、最近はツアーも一人でクルマ運転して周ったりしてますが、コロナ禍でそれも出来ず、2年以上も引き篭もってると、久々のロング・ドライブは異常に疲れます。昨夜は帰ってからすぐにサックスの練習を2時間やって夕食をとったのですが、その後、凄まじい勢いで寝落ちしました(笑)
最近、こういうドライブの時は、Weather ReportとかPat Metheny Groupなど学生時代に聴いた音楽をカーステで流す様にしています。普段自宅ではあまり聴かないフュージョン系の音楽です。でも、当時の感動が甦り、昔のドライブとかも思い出してウルウル来ます(笑) 勿論、音楽掛けながら車中では熱唱してます。これらの音楽って、当時はめちゃくちゃ斬新で、聴いた事の無いサウンドで溢れて、アルバムが出る度にビックリしてたもんです。
そう、若い頃って先が読めない分、不安も沢山有ったけど、一々なんにでも感動出来てたと思います。ドライブ中に昔よく聴いた音楽をかけると、そういう感動が生き生きと甦ります。若い頃に沢山感動しといて良かった!と今になって思います。
普段はそういう懐古主義には興味がないし、仕事の邪魔になるので、後ろを振り向かない主義なのですが、たまにはそういう事もしないとダメなんだなぁと思いました。歳取ると、経験則から先が読め過ぎちゃって、「あぁ、それやっても無駄。」とか、「これさえやっとけば、ある程度の効果は望める。」とか、「自分はこの分野には向いてないから、敢えてやる必要はない。」など、極力無駄を削ぎ落とした賢い生き方が出来る様になります。
それはそれで良い事だとは思うのですが、その分、感動も恐ろしく減少します。やはり、無鉄砲に何でもかんでもトライして、失敗して、悔しい思いして、思わず成功した時の喜びの方が遥かに大きく、今より感動してたと思うのです。若い頃に聴いてた音楽を聴くと、そういう感動や悲しみやその他の様々な複雑な感情をも呼び起こしてくれます。
音楽を生業にしている以上、そういう感動を呼び起こすものを作り手として提供しなければなりません。ここ数年来聴き始めたCool Jazzもかつて聴いてたフュージョンの様に感動を持って聴いたうえで自分の活動に活かすべきだと思いました。ついつい仕事が無感動なプロセスの積み重ねになりがちなので、大いに反省しています。
今の音楽界は、若くて上手い人は沢山居るけど、僕にとっては昔の焼き直し的なものばかりで、驚く事は殆ど無く、また、サブスクなどで何でも聴けちゃう世の中だから、一極集中でトレンドとなる音楽はもう生まれないと思います。それでも、若者達にはそんな僕を驚かす今迄聴いた事の無い様な音楽を是非作って貰いたいし、自分自身もそれはトライし続けなきゃとは思っています。
という事で、温泉からの音楽の旅、とても満喫出来ました。
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