ラム酒博物館からホテルに戻り、TVを見ながらベッドで寝そべる。チャンネルは2つしかないと聞いていたけどケーブル番組は数十チャンネル有り、敵国アメリカの番組がCNNのニュース番組からディズニーチャンネルまで幅広く放送されている。これって凄くない?丁度、CNNを見ていたらキューバと米国の国交正常化に関する話題が流れていた。考えたら、70年代に「ハバナ・ジャム」というアルバムが作られ、ウェザー・リポートなどの人気バンドがキューバに渡って演奏したのが収録されている。当時のカーター大統領が国交改善のための文化大使として一流ミュージシャンを送り込んだのだ。そして今、バラク・オバマのお陰で国交が改善されようとしている。
などと考えているといつの間にか眠りに落ちていた。そう、昨夜からほぼ眠っていない。(それに、朝から飲みすぎでもある)
数時間して電話のベルに起される。寝ぼけながら出ると、「あ、マコトです。ハバナ大学の前でお待ちしてるんですけど、今、どちらにいらっしゃいます?」自分が今、ハバナに居るという事がイマイチよく分からず、あれ?あれ?と考える。しまった、待ち合わせ時間の7時を既に20分ほど過ぎて寝過ごした!今すぐ出ます!と言って電話を切り、ホテルを飛び出すも、この辺りはあまりタクシーが走っていない。そこに通りがかったのが冒頭のココタクシー。原付バイクに二人乗りの屋根付きリアカーが付いた様なもので、窓も無いのでド迫力!ちょっとでも手を離すとバッグは吹っ飛んでしまう。それでも必死で撮影する。
ハバナ大学。キューバ教育機関の最高峰。
ここで降りて友達を待つ。会う約束をしていたのはボーカリストの佐々木誠氏。彼は日本でコラソン・ラティーノというバンドでご一緒する仲。今回、キューバのイベントに呼ばれ、今回はサンチャゴ・デ・クーバという第二都市がメインらしいのだが、ハバナにはラジオ出演で訪れているらしい。カッコいいねぇ~。暫らく待っていると、彼が現れ、「まさか、ココタクシーで来るとは思いませんでしたよ!」と笑われた。(笑)
訪れたのは、マコト氏が宿泊するカサ(直訳すると「家」だけど、いわゆる下宿の事)。
リフォームして屋上がテラスの様になっている。そこで、カサのお母さんが作ってくれた手料理でパーティーが始まった。シンプルな味付けで二日目でやっとキューバの家庭料理にありつけた。やはり、こういうのが美味い。新鮮な搾り立てグアバジュースも戴いた。デザートの手作りプリンも甘すぎず美味かったなぁ。
カサのお母さん達。ご馳走様でした。
旅行で来ると中々、地元の人と触れ合う事は出来ないけど、今回、こういう機会を設けて頂いて本当にマコト君には感謝。ラジカセからは、仲田美穂「コラソン」が流れており、僕のサックスの音が聞こえてくる。ちょいとコッ恥ずかしい。(笑)
マコト氏、たまたま今日のパーティに参加のハバナ大でスペイン語を勉強中の方、僕、マコト君のお弟子さん。
バークリー時代のパーティーを思い出して懐かしくなる。マコト氏がお母さんと交わす流暢なスペイン語に驚く(ライブで散々彼のスペイン語のラップとか聴いてはいたけど)。ガイドのアルベルト君の日本語にも驚いたが、語学が堪能な人と数字に強い人に僕は弱い。すぐ尊敬しちゃいます。カサのお父さんは裏でタバコふかしてリラックス中。
宴もたけなわだが、この後僕は「ジャズ・カフェ」に行く事にしていたので、時間となりカサを後にした。タクシーを拾える場所までマコト氏に送ってもらう。ここでも値段交渉などで助けてもらう。値切ってくれてありがとう!彼と日本での再会を約束して別れる。
比較的マレコンの近くのショッピング・モールの様な建物の中にジャズカフェは有る。建物内は照明が完全に落ちて真っ暗。外にはまた数人の人がたむろしている。昨夜のライブ会場と同じ雰囲気だ。勇気を出して「ジャズカフェに行きたいんだけど。」と聞くと、あぁここだよ。と言ってくれた様だ。暗いスロープを上がっていくと、唯一明かりのついた店が有り「Jazz Cafe」と書いてある。メンバーを確認せずに来たが、折角ここまで来たんだ。見ないで帰る手は無い。
ジャズ・カフェの内装はシックで、スタッフの身なりもキチンとしている。客はカジュアルOKなので、それほど高級という感じではないが上品なお店だ。食事が美味しいらしいけど、僕は満腹なので酒だけにする。入り口で10CUCを支払うが、飲み物2杯まではこの料金に含まれているようだ。そして、演奏が始まった。
Enrique Pla(ds)4。バンマスに事前に話しかけて、撮影などの許可を貰う。
メンバーは、Alejandro(tp), Abel Marcel Calderon(p), Carla Rig(b)の若手イケメン揃い。特にラッパのAlejandro(ラストネームを書いて貰ったけど読めない・・)はベッカムにそっくりのハンサムガイ。リーダーのEnrique Plaは、IRAKEREのドラマー。タイトなリズム。でもって、スイング感やフィルインが、アメリカのプレーヤーと少し違ってて面白い。演奏はイメージしていたものとは違い、かなりストレート・アヘッドなジャズだった。思いつくだけ曲を列挙すると「ビリーズ・バウンス」「ステラ・バイ・スターライト」「ペント・アップ・ハウス」「レッド・クレイ」「モー・ベター・ブルー」などなど。ロックやラテンのリズムはもちろん入るけど、基本ストレートなスイングがメインだったのが意外。
演奏は本当にみんな上手で、とにかくリズムが素晴らしい。キューバのハイテク・ミュージシャンは今までも色々見てきたけど、最近のNYの音楽もしっかり聴いているようで、非常にセンスも良い。というか、アメリカナイズドされているという意味では、もしかしたら手放しでは喜べない事態なのかも知れないけど。ラッパの彼に「一体、どこでジャズを勉強したの?」と英語で尋ねると「この国にはジャズを勉強するシステムが無いんだ。僕もクラシックしか勉強してない。」と言う。へぇ、そうなんだ。耳だけでここまで学んだって事か。おぬし、中々やるな。「日本から来たサキソフォニスタだ。」と自己紹介すると、エンリケと一緒に「次回は楽器持ってきて一緒にやろう!」と言われた。はい、練習もっとしてきます。(笑)
大いに刺激を受けて店を後にする。タクシーを店の前で待っていると、ヘッドライトが片方壊れたオンボロ車がノロノロやってくる。怪しい。白タクかな?あれには乗らないぞ。と思っていたら、車体に「POLICIA」と書いてある。け、警察かい!なんて怪しいパトカーなんだ。(苦笑) ようやく、タクシーをつかまえて、ホテルに向う。今夜のタクシーの運転手はすごく誠実で丁寧。少しチップを上げた。長い一日がこうして終わった。明日はハバナを出てバラデロに向う。再びハバナに戻るのは2日後だ。
などと考えているといつの間にか眠りに落ちていた。そう、昨夜からほぼ眠っていない。(それに、朝から飲みすぎでもある)
数時間して電話のベルに起される。寝ぼけながら出ると、「あ、マコトです。ハバナ大学の前でお待ちしてるんですけど、今、どちらにいらっしゃいます?」自分が今、ハバナに居るという事がイマイチよく分からず、あれ?あれ?と考える。しまった、待ち合わせ時間の7時を既に20分ほど過ぎて寝過ごした!今すぐ出ます!と言って電話を切り、ホテルを飛び出すも、この辺りはあまりタクシーが走っていない。そこに通りがかったのが冒頭のココタクシー。原付バイクに二人乗りの屋根付きリアカーが付いた様なもので、窓も無いのでド迫力!ちょっとでも手を離すとバッグは吹っ飛んでしまう。それでも必死で撮影する。
ハバナ大学。キューバ教育機関の最高峰。
ここで降りて友達を待つ。会う約束をしていたのはボーカリストの佐々木誠氏。彼は日本でコラソン・ラティーノというバンドでご一緒する仲。今回、キューバのイベントに呼ばれ、今回はサンチャゴ・デ・クーバという第二都市がメインらしいのだが、ハバナにはラジオ出演で訪れているらしい。カッコいいねぇ~。暫らく待っていると、彼が現れ、「まさか、ココタクシーで来るとは思いませんでしたよ!」と笑われた。(笑)
訪れたのは、マコト氏が宿泊するカサ(直訳すると「家」だけど、いわゆる下宿の事)。
リフォームして屋上がテラスの様になっている。そこで、カサのお母さんが作ってくれた手料理でパーティーが始まった。シンプルな味付けで二日目でやっとキューバの家庭料理にありつけた。やはり、こういうのが美味い。新鮮な搾り立てグアバジュースも戴いた。デザートの手作りプリンも甘すぎず美味かったなぁ。
カサのお母さん達。ご馳走様でした。
旅行で来ると中々、地元の人と触れ合う事は出来ないけど、今回、こういう機会を設けて頂いて本当にマコト君には感謝。ラジカセからは、仲田美穂「コラソン」が流れており、僕のサックスの音が聞こえてくる。ちょいとコッ恥ずかしい。(笑)
マコト氏、たまたま今日のパーティに参加のハバナ大でスペイン語を勉強中の方、僕、マコト君のお弟子さん。
バークリー時代のパーティーを思い出して懐かしくなる。マコト氏がお母さんと交わす流暢なスペイン語に驚く(ライブで散々彼のスペイン語のラップとか聴いてはいたけど)。ガイドのアルベルト君の日本語にも驚いたが、語学が堪能な人と数字に強い人に僕は弱い。すぐ尊敬しちゃいます。カサのお父さんは裏でタバコふかしてリラックス中。
宴もたけなわだが、この後僕は「ジャズ・カフェ」に行く事にしていたので、時間となりカサを後にした。タクシーを拾える場所までマコト氏に送ってもらう。ここでも値段交渉などで助けてもらう。値切ってくれてありがとう!彼と日本での再会を約束して別れる。
比較的マレコンの近くのショッピング・モールの様な建物の中にジャズカフェは有る。建物内は照明が完全に落ちて真っ暗。外にはまた数人の人がたむろしている。昨夜のライブ会場と同じ雰囲気だ。勇気を出して「ジャズカフェに行きたいんだけど。」と聞くと、あぁここだよ。と言ってくれた様だ。暗いスロープを上がっていくと、唯一明かりのついた店が有り「Jazz Cafe」と書いてある。メンバーを確認せずに来たが、折角ここまで来たんだ。見ないで帰る手は無い。
ジャズ・カフェの内装はシックで、スタッフの身なりもキチンとしている。客はカジュアルOKなので、それほど高級という感じではないが上品なお店だ。食事が美味しいらしいけど、僕は満腹なので酒だけにする。入り口で10CUCを支払うが、飲み物2杯まではこの料金に含まれているようだ。そして、演奏が始まった。
Enrique Pla(ds)4。バンマスに事前に話しかけて、撮影などの許可を貰う。
メンバーは、Alejandro(tp), Abel Marcel Calderon(p), Carla Rig(b)の若手イケメン揃い。特にラッパのAlejandro(ラストネームを書いて貰ったけど読めない・・)はベッカムにそっくりのハンサムガイ。リーダーのEnrique Plaは、IRAKEREのドラマー。タイトなリズム。でもって、スイング感やフィルインが、アメリカのプレーヤーと少し違ってて面白い。演奏はイメージしていたものとは違い、かなりストレート・アヘッドなジャズだった。思いつくだけ曲を列挙すると「ビリーズ・バウンス」「ステラ・バイ・スターライト」「ペント・アップ・ハウス」「レッド・クレイ」「モー・ベター・ブルー」などなど。ロックやラテンのリズムはもちろん入るけど、基本ストレートなスイングがメインだったのが意外。
演奏は本当にみんな上手で、とにかくリズムが素晴らしい。キューバのハイテク・ミュージシャンは今までも色々見てきたけど、最近のNYの音楽もしっかり聴いているようで、非常にセンスも良い。というか、アメリカナイズドされているという意味では、もしかしたら手放しでは喜べない事態なのかも知れないけど。ラッパの彼に「一体、どこでジャズを勉強したの?」と英語で尋ねると「この国にはジャズを勉強するシステムが無いんだ。僕もクラシックしか勉強してない。」と言う。へぇ、そうなんだ。耳だけでここまで学んだって事か。おぬし、中々やるな。「日本から来たサキソフォニスタだ。」と自己紹介すると、エンリケと一緒に「次回は楽器持ってきて一緒にやろう!」と言われた。はい、練習もっとしてきます。(笑)
大いに刺激を受けて店を後にする。タクシーを店の前で待っていると、ヘッドライトが片方壊れたオンボロ車がノロノロやってくる。怪しい。白タクかな?あれには乗らないぞ。と思っていたら、車体に「POLICIA」と書いてある。け、警察かい!なんて怪しいパトカーなんだ。(苦笑) ようやく、タクシーをつかまえて、ホテルに向う。今夜のタクシーの運転手はすごく誠実で丁寧。少しチップを上げた。長い一日がこうして終わった。明日はハバナを出てバラデロに向う。再びハバナに戻るのは2日後だ。
キューバでいろいろ検索していてたどり着きました。
宮路さんがキューバに行っている頃、わたしもキューバ旅行に行っていたました
しかも同じカフェに行ったりしてます
わたしの旅行記もまだ更新中ですが、よければ見てみてください。
ちなみにわたしは何者でもないのですが(笑)、一緒に旅行した仲間の中にプロパーカッション奏者がいたので、キューバ音楽満喫ツアーのような旅行となりました。
突然に失礼いたしました。
【あなくまの窓】
http://blog.livedoor.jp/anakuma2003/
漢字間違い大変失礼いたしました
ブログ楽しませていただきました!構成などお上手ですねぇ。パーカッショ二ストって知り合いかもしれませんね。(笑)
タベルナ・・美味しかったですよね!!国立民族舞踊団の土曜のルンバ行きたかったんですが、スケジュールが合わず断念したんです!羨ましい・・。あぁ、そうそう!トイレの便座デカくて落ちそうだった!って書くの忘れてました。(笑) 他にも色々、読ませて頂いて思い出すことも有り、楽しませていただきました。
また、ブログにお邪魔致します。お互いUP頑張りましょう!