Saxophonist 宮地スグル公式ブログ

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楽観バカかも知れないけど…

2020年05月18日 17時12分05秒 | Weblog

今朝、ミュージシャンの友人とメッセンジャーでの遣り取り。彼も悩んでるとこが有って、これからオンライン・レッスンを一からやる事に対する不安やその意味など。


よく分かる。だから、前回「何も焦んなくてもいいんじゃない?」で書いた通り、「今やれる事をやる」でいいんじゃないかと思う。SNSを観てると、「こんな設備整えました!」「このアプリ(ソフト)使えます!」などの情報に溢れてる。確かにとても有り難い情報で、僕も数件、参考にさせて頂いた。でも、ずっとそういうの観てたら、徐々に、なんだかマウントの取り合いに見えて来て、不必要な情報も増えて来た感が有る。僕と違ってPCが好きではない人達にとっては読んだら不安を煽るだけの内容かもねとも思い始めた。そして、さっきの今朝の遣り取りである。


今噂のNETDUETTOだって、レイテンシー(遅延)は避けられないし、完璧に普段のレッスン通りとは行かない。結局、スマホだけでFaceTimeを利用してレクチャーする事の方が圧倒的に多い。勿論、自宅で散々レコーディングして来たので、オーディオ・インターフェイスも有るし、良質なマイクも、DAWも持ち合わせてるけど、結局、ネット上で素早く音の交換をする為にはダウンサイズされるし、それで生徒に「やっぱ生音の方がいいや」って思われるなら、こちらも頑張らず、ましてや生徒さんにそんな設備を準備させるのも負担が大きいし、スマホだけでいいじゃんって結論に達した。


僕の生徒数も正直半減、いやそれ以下の人数になっちゃったけど、こうして慣れないオンラインでもレッスンを続けてくれる事にまず感謝。そして、条件が揃わず、泣く泣く休学してる生徒さん達も必ず戻って来てくれると信じている。


先程のミュージシャンの友人はそういう生徒さん達が戻って来てくれるか?今後、ジャズを演りたいと思う人間が存在するか?なども心配していた。


それに対する僕の回答はこうだ。


じゃ、リスナー増やせばいいじゃん。


僕は、生徒ってのはリスニングの副産物であるべきだと考えている。ず〜〜っと、このブログで書いて来た事だけど、プロの生演奏やCDやレコードもろくに聴かないで、自分が演奏する事にしか興味のない人達があまりにも多いってのが「不健全」だと考えていた。それを書くたびに、ブログが荒れたりするけど、だって間違いないんだから仕方ないし、荒れたって気にしないし、そういう人達の事なんて知ったこっちゃない。演りたいだけの人が減って、逆にリスナーが増えりゃ、僕にとって音楽の健全化が進んで万々歳だと思えるんだけど。


でもね、このコロナ騒動が始まって、僕に寄せられるメールやメッセージなんかを読んでると、ちょっと様子が違って来てるんだな。少なくとも、僕の周りには変化が起きてるというか、音楽が好きで好きで、特に生音が好きで聴きたくて仕方なくて、その憧れが強過ぎて自分も演奏してみたい!そういう人達(僕にとっては「健全」以前にこれがモチベーションとして当たり前だと思うんだけど。)がめちゃくちゃ集まって来てくれてる様な気がする。そして、僕は、決してプロだからってんでそういう方々の「上」にいる訳ではなく、完全に皆さんの「仲間」だと思っている。僕がそうなんだから。


この騒動中、最初に僕がやり始めたのはCD(自分のリーダー作)を売る事。この哀れなミュージシャンをお助け下さいって感じで(笑)。でも、思いの外反応が有って、買って下さる方々が次々現れ、更に嬉しかったのは、励ましのお言葉と共に「とっても良かった」というご感想も戴けた事。


そして次にやり始めたのは、過去の未公開ライブ動画を上げたり、友人のミュージシャン達に声を掛けて、短い共演動画を制作する事。特に共演動画は、僕のファンだけでなく共演者のファンも観る事で、僕をより多くの人に知って貰う事、また、僕の常連さんに相方のミュージシャン達の素晴らしさを伝える事も出来、相乗効果を生んでいると思う。これから、もっともっと多くの人に観て頂きたい。ここでも嬉しかったのは、全く存じ上げない方からもご好評戴けた事だ。


そして、その結果だと思うんだけど、「一日も早くライブで生の音を浴びたいです!」という言葉が次々と僕に寄せられた事だ。僕の生音という訳ではないにしろ、とっても嬉しい!そして、とっても悪い言い方すると、僕の目論見通り!(笑) こういう結果をイメージして、一生懸命、動画制作してきたのだから。


生徒さん達に関しても、このままオンラインでって言う人は殆どいない。実際に自宅やスクールで僕と生音の遣り取りしながらレクチャーを受けたいと言う生徒さんばかり。


つまり、元通りの生活を望んでいる人が大多数。まぁ、すぐに元通りの生活は無理だろうけど、コロナに効く薬は既存のモノでも無くはないわけで、臨床試験も進んでいるわけだし、ワクチンに関しては世界中の研究者達が目の色を変えて実験を重ねている。既に国家間では、どの国がワクチンのイニシアチブを取るかという経済戦争になりつつある訳で、こんな今みたいな状態がずっと続くとは考えにくいんだけど、これって楽観的過ぎるのかなぁ?まぁ、第二波、第三波も考えられなくは無いけど、規模は間違いなくこれまでより小さくなる訳だし、我が国の抑え込みはかなり優秀なんだから、何故そんなに悲観的になるのか逆に僕には分からない。


生活のニュースタンダードがA.C.(アフターコロナ)で生まれるのは当然だと思うけど、定着するまで時間が掛かるだろうし、それまでは折衷案で生きるしか無い訳で、僕はやはり急にそんなガラリと変わるとは考えていない。


ただ、ライブハウスなど、お店にお客さんがすぐ戻って来るのは難しいだろうし、それは、僕のライブ活動にも直結するし、また、それは、生徒さん達が皆んなすぐレッスンに戻って来れない問題と同様だと思うので、やはりそこは給付金などをフル活用して、全て復旧するまで凌いで行かなきゃ仕方ない事だと思う。今、僕が政府に望む事は給付金支給の更なる簡素化とスピード、その一点のみだ。


時間だけはウンザリする程有るんだから、今のうちに出来る事をやろう!考える時間だって沢山有るんだから、新しいアイデアが浮かぶかも知れない。面白い事考えて、なるべくお金を掛けず、失敗してもいいから実践しよう!そう考えて日々生活してるので、なんだか毎日楽しいのだ。楽観バカなのかも知れないけど(笑)。


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