フェズ③メディナ半日ツアー後のディナー。

上の写真が前菜。4種類の野菜の煮込み。ピーマンや人参、ライスもこちらでは野菜って感覚なのかな。イスラム教徒は飲酒しないのだが、ここモロッコでは旅行者には酒を出す。KSARという地元のワインを注文。

そして、こちらがメインディッシュのチキン。


チキンにかかってる野菜のソースも色んな味わいが有って大変美味。何度も言うがパンが美味い。昔住んでたアメリカはパンが異常にまずかった（パンだけじゃないけど。苦笑）。だから、海外で美味いパンを食べられるのは感動である。これってフランス等の食文化の影響だろう。このホテルのコックはファティマおばちゃん。美味ながら素朴な味が嬉しい。

先程も書いたのだが、今日は午後から夜までフェズのメディナを隅々まで歩き、疲れ果てた。モロッコ王朝最古の都だけあって、ムーレイ・イドリス廟や神学校、ブージュールド門など様々な歴史的建造物が有る。非イスラム教徒が中に入れない施設も有る。3歳児のための学校にお邪魔したりもした。我々が「あいうえお」やアルファベットを学んだのと同じ様にアラビア文字のレッスン・ボードが教壇側に貼ってある。絵とアルファベットが書いてあり「あひる」の「あ」みたいに覚えるのだろうけど、そこには蠅の絵が・・。蠅の「は」みたいに覚えるのかな。（笑）

世界遺産の周りを普通に色んな店がゴチャゴチャと取り囲み、店員が「コンニチワ～！」「ビンボウ・プライス！」と声をかけてくる。スーク（職人街）はちゃんとジャンル別に区分されており、金細工、織物、結婚式用品などの職人達や皮なめし作業場の熟練した仕事を見て回った。

そして、ラストが楽器屋である。店主のモハメッド氏は商売も上手いが楽器も上手い。様々な楽器（笛、デルブーカと呼ばれる太鼓、ウードという弦楽器など）をあやつり、思わず聞きほれてビデオ撮影。英語ガイドのラザルさんと急遽ジャムセッションが始まり興奮。この国の人達は音楽好きである。

このツアーで感じたのは、文化都市を旅行するなら、その国の文化や歴史をあらかじめ深く勉強しておくと楽しみが倍増すると言う事である。ガイドさんの案内も殆どがイスラム教に関してであった。英語が分かってもイスラムの歴史はチンプンカンプンだったので少し勿体無い気がした。帰国した今、改めてこうして勉強し直してるわけだけど。（笑）

フェズの写真のお薦めはこちらかウィキペディアに少々。