多忙のため、大変遅くなりましたが、
このたび、NPO法人日本ホスピタル・プレイ協会を設立しましたので、
お知らせします。
【NPO法人設立までの経緯】
2007年に、文部科学省の委託事業として
ホスピタル・プレイ・スペシャリスト(以下HPS)養成事業が
静岡県立大学短期大学部において始まって6年が経過しました。
HPS養成講座を終え、新たな知見を得た修了生たちは、
病児や障害児に遊びを届ける活動を行い、
医療とかかわる子どもたちにも豊かな遊びが必要なのだというメッセージを
自らの行動を通して伝えてきました。
この5年間でホスピタル・プレイに関する調査や研究も進みました。
既存の学問には当てはまらない、境界領域であるホスピタル・プレイに関する研究は、
領域を超えた研究者の協働の中で進んできました。
これまでの成果は書籍や事例研究集などにまとめられ、発行されています。
NPO法人 日本ホスピタル・プレイ協会は、
これまでのHPSにかかわる確実な歩みと成果を踏まえ、
社会の要請に応えるべく、新たなホスピタル・プレイ活動や
研究を前進させるために設立されるものです。
【設立の趣旨】
遊びは余暇活動であり、経済活動などと比較すると大した価値はない
という誤解が現代社会には存在しています。
高度な近代医学においてもその傾向は顕著であり、
遊びと小児医療と結びつける必然性は軽視される傾向にあります。
その結果、病態としての「病」だけを見つめ、
病む子どもの声を聴き応えることがおろそかになることから生じる弊害を
我々は懸念します。高度な科学技術が求められる医療だからこそ、
いつの時代の子どもも、変わることなく継承してきた、
子どもの命を輝かせる遊びを取り入れ融合させる必要性があると考えます。
遊びは、例外なく、すべての子どもに必要です。
遊びは子どもという在り方を最もよく表す活動であり、
遊びを通して子どもは社会とつながるのです。
社会とつながり、他者と共にいようとする子どもはやがて
平和な社会を構築する一員となっていくでしょう。
日本ホスピタル・プレイ協会では、
『すべての子どもに遊びが必要である』という考えのもと、
これまで遊びが届かなかった子どもたちに遊びを届ける活動を行うとともに、
ホスピタル・プレイを普及するための教育研究活動を行います。
また、HPS有資格者の後援を行うことにより、
より多くの病児や障害児が医療と肯定的なかかわるができるように努め、
子どもにやさしい小児医療の実現を目指します。
そして、遊びの必要性を日本社会に広く伝えます。
なお、HPS養成講座そのものは、社会人を対象にした学習講座として
今後も静岡県立大学短期大学部が継続して行います。
教育と研究を専門とする大学が責任を持って取り組むことが、
専門職としての発展に必要不可欠であると考えます。
NPO法人は、大学がカバーできない領域の活動
(例えば、修了生の活動、HPSが行うワークショップ、病児の在宅支援など)
を行ってきますので、
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
このたび、NPO法人日本ホスピタル・プレイ協会を設立しましたので、
お知らせします。
【NPO法人設立までの経緯】
2007年に、文部科学省の委託事業として
ホスピタル・プレイ・スペシャリスト(以下HPS)養成事業が
静岡県立大学短期大学部において始まって6年が経過しました。
HPS養成講座を終え、新たな知見を得た修了生たちは、
病児や障害児に遊びを届ける活動を行い、
医療とかかわる子どもたちにも豊かな遊びが必要なのだというメッセージを
自らの行動を通して伝えてきました。
この5年間でホスピタル・プレイに関する調査や研究も進みました。
既存の学問には当てはまらない、境界領域であるホスピタル・プレイに関する研究は、
領域を超えた研究者の協働の中で進んできました。
これまでの成果は書籍や事例研究集などにまとめられ、発行されています。
NPO法人 日本ホスピタル・プレイ協会は、
これまでのHPSにかかわる確実な歩みと成果を踏まえ、
社会の要請に応えるべく、新たなホスピタル・プレイ活動や
研究を前進させるために設立されるものです。
【設立の趣旨】
遊びは余暇活動であり、経済活動などと比較すると大した価値はない
という誤解が現代社会には存在しています。
高度な近代医学においてもその傾向は顕著であり、
遊びと小児医療と結びつける必然性は軽視される傾向にあります。
その結果、病態としての「病」だけを見つめ、
病む子どもの声を聴き応えることがおろそかになることから生じる弊害を
我々は懸念します。高度な科学技術が求められる医療だからこそ、
いつの時代の子どもも、変わることなく継承してきた、
子どもの命を輝かせる遊びを取り入れ融合させる必要性があると考えます。
遊びは、例外なく、すべての子どもに必要です。
遊びは子どもという在り方を最もよく表す活動であり、
遊びを通して子どもは社会とつながるのです。
社会とつながり、他者と共にいようとする子どもはやがて
平和な社会を構築する一員となっていくでしょう。
日本ホスピタル・プレイ協会では、
『すべての子どもに遊びが必要である』という考えのもと、
これまで遊びが届かなかった子どもたちに遊びを届ける活動を行うとともに、
ホスピタル・プレイを普及するための教育研究活動を行います。
また、HPS有資格者の後援を行うことにより、
より多くの病児や障害児が医療と肯定的なかかわるができるように努め、
子どもにやさしい小児医療の実現を目指します。
そして、遊びの必要性を日本社会に広く伝えます。
なお、HPS養成講座そのものは、社会人を対象にした学習講座として
今後も静岡県立大学短期大学部が継続して行います。
教育と研究を専門とする大学が責任を持って取り組むことが、
専門職としての発展に必要不可欠であると考えます。
NPO法人は、大学がカバーできない領域の活動
(例えば、修了生の活動、HPSが行うワークショップ、病児の在宅支援など)
を行ってきますので、
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。