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機器分析の授業は…「在りし日のシリア」(3)(2010.10.05)

2015-03-14 | ボランティア

 私は高卒対象のホムス工業専門校で化学教育に携わっています。配属先の目標は「コンピュータ制御分析機器教材の作成や改善を支援し、教員の資質向上を図る」「実習内容・教材の改善、実習室の改善を支援する」ことです。

 2010年2月14日、化学科2年生Tech group 2(男性3人、女性3人)の「液体の流速測定」の授業の様子です。

 始めに、講義担当教師Mが実習概要のノートを読み上げ、生徒は教師の口述をまるごと自分のノートに書き留めていました。

 私は生徒の隣に座って見ていたのですが、口述筆記能力の高さにびっくりしました。

 次に、実習担当教師Fが機器の前に立ち、全体に測定方法を説明します。その後、2人1組で測定開始です。測定途中で役割を入れ替え、全員が全操作を経験できるようにしていました。

 他の生徒は順番が来るまで待機しており、手持ちぶさたの様子です。おしゃべりをしている生徒もいます。そのような生徒に対しては、教師の適切な指示が必要だと感じました。

 生徒は条件を変え、数回の測定を行います。実習の目的に疑問を感じましたが、ほとんどの生徒が熱心に取り組んでいるのが印象的でした。生徒が機器を操作している間、Fは生徒の後ろから、指導していました。

 彼は少し粗雑なところがあるのですが、生徒の面倒見が良く、多くの生徒から慕われています。教師も生徒も、ほとんどの男性がひげを蓄えていますが、無精ひげではありません。ほとんどが、個性的に手入れしたオシャレひげです。

 数日後、一人で測定を始めた女生徒が、目を丸くして装置を見つめていました。バルブを開けたまま液を流し、いつまで待っても溜まらないのでびっくりしているのです。

 Fが異常に気付き、バルブを閉め、再度測定方法を説明してから、やり直しを指示しました。相手を萎縮させないで不注意に気付かせ、励まして実習を続けさせています。生徒に慕われているFの一面をかいま見た瞬間でした。

 測定を終えた生徒は、結果を整理し、電卓や携帯電話の電卓機能等を使って計算し、グラフ化の作業を行います。写真は、2月15日、Tech group 3(男性1人、女性8人)の様子です。この日は、講義担当・実習担当の教師二人で、事後指導をしていました。


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