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沖縄最古のアーチ門…座喜味城跡!

2013-11-28 | 観光

 『琉球王国のグスク及び関連遺産群』のひとつである「座喜味城跡」を訪ねました。琉球王国の成立で重要な役割を果たした護佐丸が築城した城の一つとして知られています。外部から敵が攻め込み、曲がりくねった城壁に沿って進んでいくと、行き止まりになっていて、城壁の上から攻撃されるようになっています。それほど大きな城ではありませんが、曲がりくねった城壁により、防御しやすいように工夫されています。沖縄最古のアーチ門を持つ城としても知られています。

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「世界遺産…200年12月2日、座喜味城跡は『琉球王国のグスク及び関連遺産群』のひとつとして、ユネスコの『世界遺産条約』に基づく世界遺産リストに登録されました。全世界の人々のために保護すべき遺産として、特に優れて普遍的な価値のあるものが、このリストに登録されます。

座喜味城跡…座喜味城は15世紀初めに築城家として名高い護佐丸によって築かれた。護佐丸は読谷山地方を納める按司で、尚巴志の北山城(今帰仁城)攻略に参戦し、琉球初の統一国家成立に重要な役割を果たした。城壁は上から見ると曲線を描く特徴があり、出入り口にはアーチ石門がある。アーチ石門にはくさび石があり、他のグスクには類例がみられない。」

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「座喜味城跡…昭和47年5月15日指定 座喜味城は恩納村山田城に居城していた護佐丸が1416年の北山討伐直後、山田城をとりこわしその破材で築城したと伝えられています。城は本丸と二の丸の二郭があり、周囲は石垣をめぐらしていました。今次大戦で破損を受けましたが、石垣や門の基礎などよく残っており、全体の縄張りをうかがい知ることができます。昭和50年3月31日 沖縄県教育委員会」

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「国指定史跡 座喜味城跡(1972年5月15日国指定)…座喜味城(ざきみじょう)は、15世紀の初頭築城家としても名高い護佐丸(ごさまる)によって築かれたといわれる。護佐丸は当初、座喜味の北東約4kmにある山田グスクに居城していたが、1416年(1422年の説もあり)中山尚巴志(ちゅうざんしょうはし)の北山城攻略(ほくざんじょうこうりゃく)に参戦、北山攻略後は戦後処理のため一時北山城にとどまったといわれ、その間に座喜味の地へ築城を開始したという。城跡は座喜味北側の小高い丘、標高120m余の名護層からなる大地を石灰岩の切石積(きりいしづみ)で取り囲んで築かれており、城は2つの郭からなる連郭式(れんかくしき)の形態になっている。城郭内の面積は約4,012.51m2で、沖縄のグスクとしては中規模である。この城には一の郭と二の郭にアーチの門がそれぞれ一つずつ造られているが、アーチ石のかみあう部分、門の表と裏両面にクサビ石がはめられており、他のグスク等には類例がみられない。このことから座喜味城のアーチ石門が現存するアーチの沖縄で最古のものと見られている。座喜味城跡は1972年の本土復帰に伴って国の史跡に指定され翌年の10月から沖縄県ではじめて史跡整備事業が文化庁と県の補助を受けて開始された。整備事業に伴う遺構発掘(いこうはっくつ)調査がなされ成果を上げた、出土遺物は、グスク系土器と須恵器(すえき)が少量、中国製陶磁器(とうじき)や古銭(こせん)などがあり、これらの出土品中最も多いのは中国製の青磁(せいじ)と陶器(とうき)で、これらの中国陶磁からみると、15世紀から16世紀までのものがみられることから、座喜味城は護佐丸が1440年に中城城へ移った後も使用されたと考えられる。遺構(いこう)については一の郭の北側に間口16.58m奥行き14.94mの石組みが発掘され、この中に建物が建っていたと思われる。しかし瓦等は出土しない事から屋根は板葺き(いたぶき)か茅葺(かやぶき)の建物であったと推定され、また一の郭内の南側では城壁を作る以前の柱穴(ちゅうけつ)群も発見され、出土遺物からそれほどの時代差はないものの、一の郭内において2つの時期の遺構が確認された。城跡は第2次大戦において、一の郭内に日本軍の高射砲陣地が築かれ、戦後も米軍のレーダー基地が建設されたが、整備の始まった翌年返還された。城壁は1982年に修復を完了した。城壁の上に立つと首里・那覇をはじめ本島西側本部半島や東支那海に浮かぶ慶良間諸島・久米島・伊江島・伊平屋諸島が眺望できる要害の地にある。 文部省・沖縄県・読谷村」

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 城壁の上から、首里・那覇をはじめ本島西側本部半島や東支那海に浮かぶ慶良間諸島・久米島・伊江島・伊平屋諸島が眺望できます。城周辺は散策路として整備され、リュウキュウマツなどが植栽されています。

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