沖縄戦後、糸満市米須に収容されていた真和志村民(現在の那覇市首里真和志町民)は、地域住民の協力を得て、道路、畑の中、周辺いたる所に散乱していた35,000体もの遺骨を収集して、1946年2月27日に塔を建立しました。それが「魂魄の塔」で、沖縄県で最初に建立された慰霊碑と言われています。
「魂」は、人の精神をつかさどる気、「魄」は、人の肉体をつかさどる気を表します。「魂魄」は、死者のたましい、霊魂のことで、元々は、中国の道教や伝統中国医学における霊の概念です。
「沖縄県慰霊の日を定める条例」により、「……戦争による惨禍が再び起こることのないよう、人類普遍の願いである恒久の平和を希求するとともに戦没者の霊を慰めるため、慰霊の日を定める」「慰霊の日は、6月23日とする」とされています。
6月23日の「慰霊の日」には、糸満市摩文仁の「平和祈念公園」で「沖縄全戦没者追悼式」が行なわれ、県内各地の「慰霊塔」では「慰霊祭」が行われます。その日は、「魂魄の塔」にも多くの遺族が訪れ、いくつかの集会が行われます。私も家族とともに、毎年、ここを訪れます。
「魂魄の塔」碑文
「魂魄の塔」
この26日、慰霊に行かせていただきます。
合掌