さらばはかたくん専用NSKSD-Ⅱ

ガビ～ン！(;□;)!!
みやっちはショックです。


西鉄の夜行高速はかたくんの使用車両が西工SD-Ⅱから三菱エアロクイーンⅠに替わってしまったのですよ、いやね、シャーシは三菱だから同じなんですけどね、西工のアコモの方が断然快適なんですよ。
はかたくんは西鉄の看板車両みたいなもんですからね、開業当時に究極の夜行高速車を造り上げたのですよ。
シャーシは当時国内シェアNo.1の三菱MS7シリーズ用を使用し、ボディーは自社の子会社西日本車体工業で初代SD-Ⅱを架装、そしてアコモデーションは杉本工業(現在は残念ながら廃業)と共同開発した、スリーピングシートを日本で初めて搭載したのです。そして1席ずつ区切るフェイスカーテンも付いています。

スリーピングシートってあんまり聞かないですよね、多分バスの世界しか使わないからね。
普通のリクライニングシートはシートバックが倒れるだけだけど、スリーピングシートは一定の位置まではシートバックしか倒れないけど、それ以上倒すとシートクッションが連動して少し上がるんですよ。簡単に言うとね、昼間は普通のリクライニングシート、寝るときはフルフラットになるからまさに寝るためのシートですな。一時期メーカー純正やシートメーカーも製造して多く出回ったけど、最近はまた普通のシートに戻ったのがほとんどですな。
杉本工業が廃業後、どこのメーカーを使ったかと言いますとね、現在シェアNo.1じゃないですかね？はい天龍工業です。当然杉本工業には劣りますよ。
でね、なぜはかたくんがエアロクイーンⅠになってしまったかと言いますとね、話せば長くなるんですよ。
まあ発端は富士重工業がバス用ボディーの架装をやめたことですな。
代々西工SD-Ⅱは三菱のSHD用シャーシに架装されたボデイーの名称で、それ以外のメーカーに架装されたものはSD-Ⅰと呼び区別していました、もちろん同じ三菱でもHD用に架装したものもSD-Ⅰです。
でも富士重がボディー架装をやめたおかげで、現在のSD-Ⅱは日産ディーゼルになっています。そう、日デと業務提携です。なのでその関係もあって残念ながらはかたくんは純正のエアロクイーンⅠになってしまったのでしょうな。
西鉄初の他社ボディーですよ。
日本最長距離を走りながら、日本一快適な夜行高速だったはかたくんですが、廃止の噂から8年ほど経ちますが、これからはどうなることやら。
今度久しぶりに対決しましょうかね。