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彼が二度愛したS

2008-11-16 02:18:50 | 活弁見聞録
つれ:「内容を一言で端的に表現した原題にも趣はあるけれど、原題そのままって洋画が多いなかで敢えて大幅な意訳を打ち出した邦題の意気や大いに良しで、”double suicide with love”と”心中”の語感の違いのように日本人にはこのタイトルの方が映画の雰囲気を一瞬で把握できるよねぇ。
 それぞれの仕掛けや趣向は以前に何かの作品で見たようなって感じがしないではないものの、前半のまったりとした官能的なエピソードがサスペンスに一転するや以後は畳み掛けるようにスピーディな展開で、終幕まで一気に持って行く構成はなかなかじゃないかぃ。
 その分観後にディティールを振り返るとそこかしこにもう一歩踏み込みたいってな感じがしてくるけど、そこは観客の方が自由に後日談やら前日談やらスピンオフやらの想像を逞しく出来るような作りにもなってて、そこまでが狙いとなると”Deception"てぇ原題の深さに改めて思いを至すようだょ」
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