つれズレ愚抄

つれ：「裁判員制度初の極刑かと注目された耳かき殺人事件の判決は無期懲役だったねぇ」

ズレ：「永山基準に照らせば死刑になっても不思議はない犯行だけに、どうしたって話は裁判員制度の影響ってところに向かうだろうよ」

つれ：「とはいえ僅か５日の公判と評議で素人にそこまでの判断を求める方が土台酷なんじゃないかぃ」

ズレ：「外国のように有罪無罪の判定までで量刑は玄人に任せるべしてぇご意見もごもっともで、なかなか死刑とまでは言いにくいてぇ心裡が毎度働けば実質的な死刑廃止みたいな塩梅にもならぁな」

つれ：「こうなると裁判の短期化で負担を減らすってのが逆に結論を急かされるようにもなるし、死刑求刑の時は暫く裁判員それぞれが結論を熟成させる間を置いてから評議するてな手もありそうだよ」

ズレ：「死人に口なしで裁判で語られるのは専ら犯人側の事情ばかりとなりゃ、勢いその場の空気を引きずった判断になるからなぁ」

つれ：「犯人には精神鑑定が付き物なように、被害者死亡の事件は漏れなくイタコに口寄せして貰ったらどうだぃ・・」