つれズレ愚抄

つれ：「ＴＶで闘病が報じられてた大豊選手の訃報に一本足打法の雄姿を偲んでしみじみしてたところに、重ねて柔道の斉藤選手の訃報まで飛び込んでつくづく人の身の儚さが染み渡るよねぇ」

ズレ：「ご両所とも五十路の若さでまだ一花も二花も咲こうものを、神様は惜しまれる人物ほど早くお召しになるってこったな」

つれ：「お二方とも相当のご苦労はあっただろうに、それを感じさせない朗らかさを思い起こすと涙腺が緩みっ放しだよ」

ズレ：「特に斉藤選手は同時代に不敗を誇った山下選手の厚い壁にぶつかりのの度重なる大怪我を克服してソウル五輪金メダルで日本柔道壊滅の危機を救いののと、現役当時から観衆の感涙を絞るご活躍だったからなぁ」

つれ：「王選手と大豊選手、山下選手と斉藤選手てな感動ストーリーの系譜にはどうやら大鵬関と白鵬関が連なりそうな勢いじゃないかぃ」

ズレ：「スポーツが人の心を動かすのは秀でたプレーの所以ばかりでなく、師弟やライバルてぇ人の繋がりがあればこそだろうよ」　

つれ：「情けなさに落涙こそすれ、近年の政治に心が動かないのはそういう人の繋がりが政界に見受けられなくなった所以もあるかもねぇ・・」