つれズレ愚抄

つれ：「てっきりタイムスリップものかと思いきや何度も時代を行き来するタイムトリップ系だから何故スリップしたかとか無事当世に戻れるかとかのサスペンス要素はなく、本能寺の変の解釈も種々の異論には踏み込まない定説の範囲となれば勢いあくまでお気軽に楽しめるエンターテイメント路線にまとまってるねぇ。
そうなると見どころは俳優陣のパフォーマンスってことになり、主人公の女優さんは素でも天然てぇ持ち味を十二分に発揮する役どころだし一方の主人公となる信長役もいかにも信長像の王道的な芝居で全編に亘って予定調和的な安心感が味わえるんじゃないかぃ。
舞台は専らホテルと本能寺のシンプルな構成のうえにストーリーの随所に込められたメッセージも須らく前向きで分かり易く、公開時期がもそっと前か後なら冬休みか春休みに合わせた生徒児童向け文科省推奨映画になったかもよ」